こんにちは、ちゃママです。
すくすく子育てなどでおなじみの汐見稔幸先生の本から、親が子どもにできることの1つである子どもの「自分探し」についてまとめてみました。
目次
「学校の成績」がすべてではない
アメリカで「東海岸にあるエリート校の学生たちが、卒業後にどのような活躍をしているか」という調査をしたそうです。
その結果明らかになったのは、いわゆる知能が高くて学校での成績が非常に優秀な学生が、必ずしも社会に出てから成功するとは限らないということでした。
一方で、40歳くらいになって社会的成功をおさめたり、よい仕事をしている人の学校時代の成績はさまざまでした。
そして、学生時代にかんばしい成績ではなかった人の中にも、いい仕事をしている人はたくさんいたのだそうです。
成功者に共通する「社会力」
社会で成功している人の資質を分析すると、いわゆる社会力があることがわかりました。
社会力とは、
困っている人がいるときにどうしたら励ますことができるかを考えつく
みんなが意気消沈しているときに上手にやる気にさせる
自分が落ち込んだ時もそこからうまく立ち直る
サッカーの試合が見たくても大事なときにはそれを我慢できる
というような能力です。
つまり、相手の情動を高めたり、自分の欲求をコントロールする能力の高い人が社会的に成功していたそうです。
時代とともに変わる必要な力
知能指数の高さは、工業社会ではそれなりに実力をあらわしていたのかもしれません。
でも、今のような情報化社会になると、情緒が安定して、対人関係を良好に保っていくことのほうが大切だといいます。
もちろん、論理的思考は必要ですから勉強も大切ですが、ものすごく優秀な成績をとらなくても、学校の勉強がある程度わかっていれば、むしろ社会性の高い子供のほうが社会で成功しやすいのだそうです。
テストの点数を上げて有名な大学に入り、大企業に就職するというのが、かつては最も安心で幸せな人生のコースといわれていました。
しかし、社会の変化が激しくなった今、大企業に就職しても定年までいられるとは限りませんし、企業に振り回されるだけということにもなりかねません。
それよりも、自分のやりたいことを持っていて、若い頃は苦労したけれど、だんだん認められてきて、おもしろいことをしているという生き方のほうが充実しているかもしれないのです。
子どもの「自分探し」を応援する
小学校時代に大事なことは、子どもの自分探しを手伝ったり、応援してやることだそうです。
少し前までは非常にわかりやすい学歴社会で、どの大学に進学するかによって、自分の幸せ度が決まるとまで言われてきました。
でも、今は偏差値や点数よりも、自分のやりたいことを持っていたり、得意分野があっていろいろな提案をしたり、どこにもモデルがないものを編み出したりする人間が評価され、大事にされる時代です。
「私はこういうことが好き」「これについては人に負けないものを持っている」そして、「できたらこういう仕事をしていきたい」「こういうことにこだわって生きていきたい」というものをしっかり持っている人間のほうが、上手に生きられるというのです。
本当にやりたいことを持っている人間に育てる
「自分はこんなことが好き」「こんなことをやると自分らしく生きられる」ということを小学生のころから模索して欲しい。
そうした模索を「自分探し」と言ってきました。
「自分がやりたいこと」「自分らしく生きられるテーマ」は、だれかが与えてくれるものではなく、自分で模索するしかありません。
自分探しは小学生から始まるのです。
子どもが何かに熱中していると「そんなことより塾に行って、成績を上げてよ」と実際には我が子の夢をつぶしていることはありませんか?
どんなに小さなことでも、夢がなければがんばることができませんし、楽しい人生を送ることはできません。
自分らしく生きるためにこそ、子どもの夢を育ててやって欲しいのです。
今は誰も言わなくなったけれど、夢を持たせることは子育てで最も大事なことの1つです。
ちゃママまとめ
昨日も宿題が終わったあと、息子は公園へ遊びに行きました。
「お友達と木の棒を削ってツルツルにするの」
と、よくわからない遊びをもう2日もしています。
(いまもその”マイ棒”が玄関に置いてあります笑)
卒園式の日、夢は「カーデザイナー」と言っていた息子ですが、最近はもう週替わりです…
ワイルドスピードを見て「ハッカーになる」と言ったり、「ハッカーをやっつける人になる」と言ったり、「暗号クラブ」を読んで「FBIになる」とか「CIAになる」とか言ったり・・・
「FBIやCIAになると、家族にも言ったらダメな場合があるんだってよ?」
「え!そうなの!?じゃぁオレは無理だ…正直に言っちゃうもん」
とのことでしたが(笑)
そんな話を楽しみながら、いまは体や頭をとことん使って真剣に遊んで欲しいと思います☆
そして、だいぶ手が離れるようになったいま「ちゃママの夢ってなんだ?」と思うのでした…