こんにちは、ちゃママです。
先日、息子にちょっかいを出してくるお友だちのことを書きました。
何度「やめて!」と言ってもやめてくれない子の対処法小学校低学年ではまだ陰湿なものではない場合が多く、対処法としては、
- 先生に相談する
- 相手の親に言いつける
- 勇気を出して直接文句を言う
そして、ヒントを得ようと読んだこども孫子の兵法には、
「上兵は謀(ぼう)を打つ」
…相手を戦いたくない気持ちにさせたら勝ち!(こども訳)
相手と戦わないで勝てる方法は、「相手がしようとしていることを見抜く」。
と書かれていました。
目次
やったらマズイと思わせる
あの記事を書いてから、相手がしようとしていることを見抜くのは難しいけど、孫子のいう「相手を戦いたくない気持ちにさせること」はできるのではないかと思いました。
息子にだけちょっかいを出してくるということは、息子はちょっかいを出しやすいということです。
息子にちょっかいを出しても「やめて!」としか言わない。やり返されることはないと思っている。
つまり、「こいつにちょっかいを出したらマズイ!」と思わせることが大切なのかもしれない!
そこで、息子に話しました。
「Lくんがちょっかいを出してくるのって、(息子)にならやっても大丈夫だって思ってるからじゃない?」
「えっ?」
「だって、『コイツにやったらマズイ』って思ったら、やってこないでしょ?ジャイアンには手を出せないみたいなw」
「あ~たしかに」
「もし今度何かしてきたら、『やめて!』って言いながら手首をつかむとか、『これ以上やったらマズイ』って思わせたほうが、やらなくなるのかもね…」
「ん~…でも、Lくんはおじいちゃんが空手をやってるとか…」
「おじいちゃんがで、Lくんじゃないしw」
「たしかに他の子も『Lくんは口だけ。弱いよ』って言ってた」
「そんなこと話してるの!?」
「うん、みんな言ってる」
みんな…爆;
息子ついに強く出る
数日後、息子が帰ってきて言いました。
「帰りに傘で下半身を突っついてきたから、『やめろ!』って言って傘をつかんでやった」
「えっ!」
「そしたらやめたけど、頭にくる~」
「そっか、でも『怒ってる』っていうのは言葉だけよりも伝わったかも?」
「そうだといいけど」
当初、やったらやり返すのはどうなんだろう…と思っていたわたしですが、「相手を戦いたくない気持ちにさせる」ための手段として、態度でも示す必要があると思い直しました。
この日だって、「やめて!」と言うだけではやめなかったと思う。。思いたい。。
そう思っていた矢先、昨日紹介した本を読んだのです。
【本紹介】僕が14歳でカナダ名門5大学に合格できたわけクイックレスポンスが大事
カナダでもいじめ問題はあるそうで、小学校では「WITS」と呼ばれるいじめ対策プログラムを採用しているそうです。
- Walk away(立ち去る)
- Ignore(無視する)
- Talk it out(相手と話し合う)
- Seek help(助けを求める)
翔さん自体はいじめにあうことはなかったそうですが、いじめが発生する状況をゲーム理論「囚人のジレンマ」に当てはめて考えたそうです。
小学校で同じクラスのAとBがいる。学校生活でのストレス度は2。いじめはいけないことだというルールがある。
ケース2
ある日Aがルールを破り、Bをいじめる。Bが反撃する。このときA、Bともにストレス度5。
ケース3
ある日Bがルールを破り、Aをいじめる。Aが反撃する。このときA、Bともにストレス度5。
ケース4
ある日Aがルールを破りBをいじめる。Bは反撃しない。このときのストレス度はAは0になる。Aのストレスが解消された状態。Bのストレス度は10。
ケース5
ある日Bがルールを破りAをいじめる。Aは反撃しない。このときのストレス度はBは0になる。Bのストレスが解消された状態。Aのストレス度は10。
僕たちの学校生活はケース1~3の微妙な均衡で成り立っている気がしている。
しかし、ケース4やケース5の状態になったとき、「いじめ」と呼ばれる状況なんだと思う。
この状態になると解決するのは非常に難しくなる。
こういう場合の、僕の対処法は、「やられたらすぐ反撃する」ってこと。
これにより、いじめに発展するケースを未然に防いでいると思う。これはケース2とケース3にあたる。
例えば、ある日、始業時間に並んでいたときのこと。隣のボブに僕の足を踏んずけられた経験がある。
明らかにわざとだし、踏み続けていた。
僕は正拳突きをボブの脇腹にお見舞いした。軽く。
すると彼は「冗談だよ、冗談」なんていう。
僕も「冗談、冗談」って返す。
先生から見れば、単にじゃれあっているように見えるかもしれないけど、こういうのがいじめの始まりだったりすると思う。
何も反応しないでほおっておいたら、必ずエスカレートしていっただろう。
だから、クイックレスポンスが最大の防御だと僕は思っているんだ。
翔さんは空手を習っていて、空手では「空手に先手なし」「後手必勝」と教わるそうです。
また、翔さんはいじめられる原因のひとつとして「NO」が言えるかどうかが大事だとも書いています。
「NO」が言えるということは、セルフ・エスティーム(自尊感情、自信)があることに関係していて、これがないと学校生活を送るうえで危険なことでもあると認識しているそうです。
以前わたしも、「いじめる子もいじめられる子も自己肯定感が低い」となにかで見たことがあります。
とくに「いじめる子」がそうだと思いますが、わが子がいじめたりいじめられたりしないためにも、親が自己肯定感を育ててあげることは非常に重要なのです。
ちゃママまとめ
大人の世界では「やられたらやり返すのは時間のムダ」と林先生が言っていましたが、子どもの世界はクイックレスポンスが最大の防御!かもしれません。
相手と同じことをやり返すのではなく、「相手を戦いたくない気持ちにさせる」「お互いに冗談で終わらせる」など「やめどき」を相手に教えることがポイントです。
「これ以上やったらマズイ」と思えば、それ以上はやらなくなると思います。
翔さんは「批判は承知の上で、あくまでも僕個人の意見として参考にしてくれたらと思っている」と書いています。
「どんなことがあってもやり返すのはダメ」「3回に1度ならやり返してもいい」など、いろいろな考え方があると思います。
ちなみに、Lくんのお父さんは「やられたらやり返せ」と教えているようです。
【悩】子どもに「やられたらやり返せ!」と教えるべきなのかその前に「人が嫌がることをしたらダメ」を教えてほしいんだな…ブツブツ…
後日談)先生がLくんに厳重注意
傘でのちょっかいにすぐ対処した息子。
数日後、
「最近Lくんのちょっかいは?」
「あ~、なくなってきたよ。そういえば、この前先生に怒られてた」
「えっ!?」
「『Lさんは先生の信用を失ったから、信用を取り戻すには2倍がんばらないといけません』って言われてた」
「ひょぇーっ!なんでそうなったの?」
「忘れたー。てか言わない」
「なんでよw。でも大人の世界でも信用って大事で、一度失ったら2倍も3倍もがんばらないといけないんだよ。(息子)も信じてた人に裏切られたら、もう信じられなくなるでしょ?」
「うん、たしかに。先生は今から大人になったときのことを教えてくれてるのか」
「さすが先生だね、厳しいようだけど本当のことだ…」
というわけで、詳細は教えてくれませんでしたが、誰かが先生に相談したのかな?
…まさか…
息子じゃないよね?(笑;
↑
再度確認しましたが、息子ではないそうですw
そもそも優しい子は「やめて!」が言えないことが多いです。
「やめて!」が言えなくて困っている場合は、連絡帳などで先生に相談するのが一番いいと思います。
子どもは「強くなれ!」と言ったから強くなるわけではなく、「やめてって言いなさい!」と言ったから言えるようになるわけではありません。
「自分はダメな子なんだ」と子どもの自己肯定感を下げるだけです。
ちなみに小1のとき、お友だちが怖くて「やめて」が言えなかった息子は、先生に教えて解決しました。
子どもに「いじめられたらどうしたらいいの?」と聞かれた話その他、関連記事はこちら。
【驚】生涯続く子どもの「ユーモアセンス」は身につけられる能力! 【悩】自分を「からかう子」から身を守る方法を教える 【初耳学】理不尽な社会を生き抜く方法とは 何度「やめて!」と言ってもやめてくれない子の対処法