「がん」にならない方法とは|世界一受けたい授業

こんにちは、ちゃママです。

あなたはがんについてどのくらい知っていますか?

2019年5月18日放送の「世界一受けたい授業」を見ました。

2時間目の保健体育は「がん死を防ぐ知識と予防」でした。

 

日本人の死亡原因第一位となり、死亡者数が年々増え続けているがん。

細胞のコピーミスが加齢によって増加するため、長生きになるとがんが増えます。

人のカラダには約37兆個もの細胞があり、1つの細胞は約50回コピーを繰り返したあと、はやいものは約3日で死ぬようにできています。

しかし、コピーのあいだに何らかの理由でミスが発生して壊れた細胞ができると、がん細胞の元になります。

がん細胞は普通の細胞と違い、制限なくコピーを続けるため拡大していくのです。

教えてくれるのは1万人以上のがん患者を診てきたがん医療のスペシャリスト水上治先生

若いころの過ごし方でがんになるか決まる!?

がん予防に効果的なおなじみの食材とは!?

目次

がん予防にはニンニク

水上先生
「近年、がん予防に効果が期待できる食材がわかった。それは、ニンニク

ニンニクは体質に関係なく誰にでもがん予防が期待できる食べ物」

アメリカの国立がん研究所ががん予防に効果的な食品を調査したところ、ニンニクに含まれるジアリルトリスルフィドなどの成分ががん細胞の増殖を抑えてくれるという研究結果が出ました。

さらに、発がん性物質をカラダから排除する酵素の働きを活性化させる効果も期待できます。

水上先生
「食べる量は1日ひとかけら(2~5g)がおすすめ。ただし、有効な成分はニオイに含まれているので、無臭ニンニクは効果がない

がん予防のためには食材のカビに気をつけなければいけません。

とくに輸入されたピーナツやトウモロコシなどに入ることが多いアフラトキシンは、とても発がん性が強いので気をつけましょう。

自分の細胞だから治りにくい

水上先生
「がんが他の病気と比べて治りにくいのは、がんが自分のカラダの一部だから

人間のカラダはインフルエンザなどのウィルスや菌が侵入してきたとき、自分以外のものを排除しようと免疫が攻撃してカラダを守ってくれます。

しかし、がんはもともと自分のカラダの細胞なので、免疫が病気のモトと認識するのが遅く攻撃をしにくいため、治るのが遅いのです。

さらに、同じがんにかかり、同じ治療を受けていても、治りやすい人と治りにくい人がいるのは、がんにも個性があるからです。

人の顔がそれぞで違うように、がん細胞も千差万別。

インフルエンザの薬は多くの人にほぼ同じように効きますが、がんの場合は同じ胃がんという診断でもがん細胞が異なるため、治療の効果に差が出てしまうのです。

水上先生
「外敵ではなくて内敵だということ」

がんについての質疑応答

がん予防のためにどんな運動をしたらいい?

水上先生
「激しい運動をする必要はない。特に普段運動していない人がいきなり激しい運動をするのは逆効果。細胞を傷つけ免疫機能が下がる。
普段の生活で階段を使う、1駅分歩くなどでも必要な運動量は稼げる」

がんは遺伝するの?

水上先生
「大腸がんや乳がんなど一部のがんは遺伝子が大きく関与するが、すべてのがんが遺伝するわけではない。がんになった人の家族もがんになる傾向にあるのは、食生活など生活環境が似ているから」

遺伝に影響されやすい 遺伝に影響されにくい

大腸がん
乳がん
  など

 

肺がん
咽頭がん
腎臓がん
甲状腺がん
すい臓がん
子宮頸がん
胃がん
食道がん
肝臓がん
  など

がん検診を受けるときに注意することは?

水上先生
「肺がんや腎臓がんなどのほとんどのがん細胞は、20~30年かかって大きくなる。つまり、50歳でがんになった人は、20代からがん細胞があったということ。
定期的に検診を受けて初期のがんとして見つけることができれば、90%の確率で治すことができる

先進国の中でもがん死が増加し続ける日本。

その理由は、健診率の低さです。

アメリカと比べ、大腸がんの健診率は2割も低く、乳がん検診はおよそ半分なのです。

水上先生
1年に1回は検診を受けるようにしましょう。とくに積極的に受けてほしいがん検診は、日本人のがんによる死亡者が多い肺がん、大腸がん、胃がん

まず肺がんには「胸部CT検査」。

カラダにX線を透過させ、カラダの内部を輪切り画像で示す検査です。

大腸がんには「大腸内視鏡検査」。

胃がんには「胃内視鏡検査(胃カメラ検査)」。

内視鏡検査とは、CCDカメラを口や鼻から挿入し、画像をモニターで観察する方法です。

バリウム検査では見つかりにくい初期のがんも発見でき、その場で組織を取ることもできます。

焦げを食べるとがんになる?

水上先生
「タンパク質が焦げると発がん性物質は発生するが、ごく微量なもの。焦げを食べてがんになる可能性は限りなくゼロに近いといえるので気にしないほうがいい」

がんと闘うために生きがいを見つける

水上先生
「予防してもがんになってしまった場合、がんと闘うために免疫力を強くすることが大切
免疫力は生きがいを見つけることで高まる場合もある」

<VTR>
中学校の先生だった畠山陽一さんががんの告知を受けたのは、67歳のときでした。

悪性リンパ腫、血液のがんでした。

がんは胃、脾臓、すい臓にも転移してすべてが末期状態でステージⅣでした。

医師に余命は3ヵ月だと言われ、手術で胃と脾臓をすべて摘出。

抗がん剤治療も受けていたため体力は落ちていくばかりでした。

そんな陽一さんは、妻・烈子さんとのある約束が忘れられずにいました。

当時、陽一さんが綴った闘病記には、

「烈子と一緒にヒマラヤに登りたかったのだが、それもほとんど不可能になってしまったのが心残りだ」

と書かれていました。

そこで陽一さんは「ヒマラヤに登りたい」と医師に相談しました。

余命3ヵ月なのだから、もちろん医師は猛反対しました。

しかし、

「がんに負けて死ぬことだけは絶対に嫌だ。最後の1秒まで悔いのない生活を送ろう」

なんと陽一さんはヒマラヤ登頂のため退院し、ウォーキングを開始しました。

すると、余命3ヵ月と言われたのに5か月後、体調は逆に安定してきました

そして、2人はついにヒマラヤ登頂に挑みます。

1歩1歩雪の大地をしっかり踏みしめながら登る陽一さん。

2人が目指したのはヒマラヤ山脈の1つ、5,360mのゴーキョ・ピーク。

登山開始から10日後、ついに登頂に成功したのです。

その後、登山を生きがいに30以上の山へ登った陽一さん。

余命宣告3ヵ月だったにも関わらず、16年も生き続け、83歳で生涯を終えたのです。

なぜ16年間もがんばることができた?

水上先生
がんは治療法や患者さんの気持ちで大きく変わる病気。自分のカラダと相談しながら、新たな趣味や生きがいを見つけ、充実した生活を送ることが大切」

ちゃママ感想

余命3ヵ月と言われて落ち込んでしまってそのままベッドで生活していたら、ヒマラヤにも登れなかったし、16年もがんばれなかったと思いますよね。

ニンニクを毎日ひとかけら、、毎日は難しいけれど、料理に取り入れたいですね。

そして、ほとんどのがん細胞は20~30年かかって大きくなる。

食べ物はもちろん、日々の生活の積み重ねが未来の自分のカラダを作るのだから、気をつけていきましょう!

ちなみに、焦げではがんになることはほぼないということでしたが、焦げは肌の老化を促進させるので食べ過ぎには注意しましょう。

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