【林先生】キラキラネームは学力低い?|「大翔」の読み方は?

こんにちは、ちゃママです。

2017年9月24日放送のTBS「林先生が驚く初耳学」、2017年9月28日放送のNHK「日本人のおなまえっ!」では、子どもの名前に関して取り上げられました。

今後、名付けをする方の参考になればと思います。

目次

キラキラネームと低い学力

キラキラネームとは、漢字を見ただけでは読み方がわからない名前や、音の響きに漢字を強引に当てはめた個性的な名前のこと。

例えば、

偉人(ぐれいと)
姫星(きてぃ)
誕生(ばーす)
光宙(ぴかちゅう)

一心(ぴゅあ)
大賀寿(たいがーす)
勝利生(まりお)
礼(ぺこ)

月下美人(はにー)
詩(ぽえ)
一二三(わるつ)
里羅楠(りらっくす)

など。

こうしたキラキラネームは、2000年代になって目立つようになったが、近年、ある変化が起きているという。

命名研究家牧野先生
「たとえば、”創夢”という漢字の名前を”はじめ”と読ませたい。
”はじめ”という名前はそれほど珍しくはないが、読めないような漢字を当てはめる名づけが多くなっている」

 

以前は、「葉萌仁(はーもにー)」や「美音楽(びおら)」など、音に合わせた漢字を選ぶことが多かったが、ここ数年は「空翔(つばさ)」「大空(はるか)」など、読めない漢字を当てるなど、ますますエスカレート。

しかし、キラキラネームは受験で差別を受けたり、いじめの原因になったりするというデメリットが

最近では、名付ける親の責任だとして批判されることも増えてきたのです。

林先生
「20年くらい前、まだキラキラネームという言葉が使われていなかった時代。テストをおこなって順位を出した。

上位からずっと名前が読めたのに、途中から突然読めなくなってきた

今年の東大合格者の名前を名簿で出したものを、この番組のプロデューサーが見終わったときに『全員名前が読めますね』と言った。

点数と名前には、ある程度の相関性があるなと。

一つ言っておきたいのは、本人には全く責任はないということ。

固有名詞という意味をあまり考えていない親がいらっしゃるのかなと」

 

キラキラネームと低い学力に相関がある。

これは、親が本当の名前の役割を理解しているかがポイント

とにかく“個性を”という今時の風潮をくつがえす、林先生の考えとは?

林先生
「命名は分節。ある集団を区切るときに名前を付ける。

たとえば、動物、植物と区切りを入れる。動物をほ乳類、ほ乳類を犬、犬をさらに区切ってポメラニアン、ポメラニアンの中のうちの実家にいるポンちゃん。

つまり、最後に出てくるのが固有名詞

林先生
「犬という普通名詞には頭の中で浮かぶイメージがある。うちのポンって言ってイメージがわきます?

つまり、固有名詞は、意味を持たない

ではどういう機能があるかというと、固有名詞はある一つのものを特定して指示する機能がある

だとすると、パッと見たときに特定できない名前を付けることが、固有名詞の本来のあり方に則しているのかという」

名前に個性は必要ない

指示機能を持たないキラキラネームが社会問題にもなっている。

実際の医療関係者からツイッターにあげられたもの。

名前が読めないことで、現場が混乱している実情が訴えられています。

本来、名前という固有名詞が持つ役割を考えたうえで、子どもに名前をつけるべきと林先生は言います。

 

個性のある名前にしたいという親の気持ちは?

林先生
「言わせてもらいますが、いまメジャーリーグで日本人が誰一人としてできなかったことを成し遂げた人の名前は何て言います?

”鈴木一朗”ですよ?銀行の記入の見本例にありそうな名前。

でもやっていることはこの上なく個性的。

だから、名前で個性を表現しなくてもいいのでは?」

 

名前は誰もが読めることが最も大切。

親が思いを込めるのは、そのうえで考えるべき。

なんと読む?「大翔」

平成17、19、20、21、22、23、27、28年と8回、男の子の名前で人気ナンバーワンになった「大翔」

3万人の子どもの名前のデータを持つ会社(ベネッセ)。

「大翔」の読み方は何種類あるのか調べてみると、10種類!

実用書担当藤森さん
名前の読み方は自由なので、漢字の持つイメージや意味から読み方を決められている方もいる」

 

え!?名前の読み方って自由なの!?

早稲田大学社会科学部教授笹原宏之さん
「『大翔』の読み方は、無限と言えます。大きな理由は、戸籍

戸籍には漢字表記しか記入されておらず、ふりがな欄がないので読み方は決められていない」

笹原さん
「仮名とはかりの文字という意味で、むかし、漢字のことは真名まなと言っていた。

本当の文字は“漢字”で、かなは“仮の文字”だという位置付けが伝統的にあって、漢字で書けば戸籍は登録完了ということになった」

 

名字研究家森岡浩さん
「中国や韓国は、漢字の読み方が原則1種類なので、同名で読み方が違うことはない。

ところが日本は、漢字に音読み、訓読みがあるため、読み方がさらに増えても抵抗が少ないのだと思う」

実際に、「大翔」という名前で実在が確認できた読み方はこちら

これを見ると、「翔」という字を「と」と読ませている名前が多い。

実は、漢和辞典を5冊くらい見てみると、「翔」という字は「ショウ」と「か-ける」という2つの読み方しかない

森岡さん
「昭和47年に、司馬遼太郎さんのぶが如く』という小説が新聞に連載された。

このころから、この漢字を『と』と読むんじゃないかという認識が広がったようだ」

ちゃママ感想

学力との相関関係。

全員が全員、そうではないとは思いますが、実際に現場にいる林先生の言葉、とても気になりました。

そして、固有名詞の本来のあり方はとても勉強になりました。

 

ちなみに、息子の名前は100人中100人が間違いなく読める、読み間違いようのない名前です。

パソコンなどで変換してもすぐに出ます。

ありきたりかと思いきや、幼稚園の中で同じ名前の子はいませんでした。

いま小学校の中でも、同じ学年に同じ名前の子がいません。(他の学年は未確認)

というのも、独身時代、

「自分の名前の読み方を、毎回聞かれる」

と言っていた知人がいて、そのときに、

「たしかに…自分の名前はその人が一生書くわけだし、一生呼ばれる。毎回聞かれたり、訂正するのも大変」

と思ったことがありました。

なので、息子には、

「誰もが一発で読めて、テストの1問目に取りかかるのが遅れないように(笑)、ほどほどの画数の名前を…」

と考えて、名前を付けました。

いちおう昔ながらの総画数(姓名判断)も気にしました。

今回の林先生の名づけ論。

賛否両論あると思いますが、わたしは林先生の話に共感しました。

余談・・・

そういえば、息子の名前が決まったことを友達に教えたときに、

「なんか、昭和っぽい名前だねw」

と言われました。

使いたい漢字や画数を考慮して、たくさんある候補の中から決めた名前なのに。

以前から思ったことは何でも言ってしまうその子。

いまは距離を置いています。

そして、のちに生まれたその子の子どもの名前が、2人とも”江戸”っぽい名前だったけど、大人なので言いませんでした!

 

ちゃママ

言ったほうは忘れてしまうけど、言われたほうはずっと覚えているものですよね…。

 

「何を言うのかではなく、何を言わないでおくか」が大事という話はこちら↓

学校では教えてくれない!子に伝えるべき2つのこととは