2020年度から、小学校の英語教育が大きく変わるって知っていますか?
2010年生まれの息子が・・・小学校4年になる年!?
4月29日(土)放送の、ウワサの保護者会「早期化する小学校の英語教育 ウチの子 大丈夫?」を見ました。
目次
早期化に賛成?反対?
2020年度から英語は、小学校3年生からは英語に慣れ親しむ「外国語活動」が始まり、小学校5年生からは成績がつく「外国語」の教科になります。
尾木ママ
「国際的に見てもグローバルな社会になってきているため、英語は必然的に重要」
街の保護者のみなさんに、英語教育の早期化に賛成か反対かを聞いてみました。
<反対>
日本人なのだから、英語よりも先に日本語の本を読んで読解力を上げたうえで、日本語を理解してから外国人に対して英語を言わないとダメだと思う。
<賛成>
これからはグローバル社会。英語ができたほうが役に立つ。小さい時に習っていたほうが、身近になっていいと思う。
他の国ではもっと早いうちから外国語の教育をしている。早いほうが吸収も早いから早いに越したことはない。
と、賛成のほうが多かった。
スタジオは賛否両論。
賛成だけど不安
賛成と答える人の多くは、実は不安を抱えていた。
親がわからないので教えてあげられないし、発音なんて無理…
早期化に備えて塾などで英語をやっている子たちが多いので、やっていない子は成績に差がつくのでは…
先生にどれくらいの語学力があるのか…
スタジオママ
「英語を早くから始めることによって、削減される科目や時間はあるの?」
尾木ママ
「削減される時間はない。昼休みの15分を3回使って45分の授業にしたり、「朝読書」の時間を削って英語に回したりする案がある」
学校が考えている、授業時間を確保する案
(番組アンケートより)
1.7時間目を作って対応する
2.学校行事を廃止・縮小して対応する
スタジオでは次々と不安な意見がでます。
英語が負担になるようでは英語が嫌いになってしまうのでは!?
成績になるということで、塾を検討したほうがいいのかな?
塾に行っても、文法はわかっていても果たして話せるのかな?
どの担任の先生になるかで、子どもの英語力に影響はでないかな?
番組アンケートの「早期化に不安なことは?」という質問でも、第1位は「小学校の先生が英語を教えられる?」でした。
先生たちはどう考えている?
英語を教えたことがある小学校の先生による座談会〈1〉
《不安1》
スキルがないから指導・評価ができない
英語が教科化になったらそれなりのスキルが求められる。教えられないことも教えないといけないし、子どもの英語に対して評価しないといけない。それが果たしてできるのかどうか、すごく難しい。
《不安2》
忙しくて準備の時間がない
教員だから今は外国語活動として教えてはいるが、教えるのは英語だけではない。他にもいろんな仕事がある中での英語なので、英語の授業の時間が純増し。
《不安3》
保護者との距離を感じる
わたしの学校では、保護者からの英語の教育についての問い合わせが特にない。「わたしがこういうことをやるんです」と説明して「そうなんですか、がんばってくださいね」という形で終わってしまうのが、今の現状。
文科省が考えている新たな英語教育に向けての動きとして、
・各地域の英語力が優れた人材を積極的に採用
・英語の指導力向上のための研修の実施
・教職課程において英検2級程度の目標を設定
など、質と環境の向上を目指している。
英語を教えたことがある小学校の先生による座談会〈2〉
《先生1》
英語はコミュニケーション力が上がる。
英語の発表でいいところは、日本語で言いにくいことが英語なら言えるところ。
例えば、日本語で「自分が好きです。」なんてことはなかなか恥ずかしくて言えない。
でも、英語だったら「I like me」とサラッと言える。
コミュニケーション能力が低くてなかなか話せない現状の中で、英語が一つのカギになると思う。
《先生2》
子どもは調べることも楽しいし、言ってみることも楽しいし、人の反応を見るのも楽しむ。
子どもたちって普段どんなことを話しているんだろうということを大切にして教えている。
子どもが興味のあることを英語で話すことで、会話が広がり、次に「これが言いたい」という気持ちが出てくる。
やらされているのではなく、自分で何か話そうとやっているうちに、子どもたちに自信がついてくる気がする。
《先生3》
他の教科だとノートを取らないといけないなどということがあるが、聞いて話すコミュニケーションが主である英語は、子どもが自信をつけるのに効果的だと思う。
恥ずかしがらずに自分の思いを伝えることで、コミュニケーション力が上がる
対話することで自信がつく
などと、先生たちは英語教育の早期化に可能性を感じていた。
英語で伝え合ういい関係とは?
英語教育に積極的な小学校を紹介。
埼玉県深谷市立花園小学校では、学年を通じて英語で伝え合う取り組みをしている。
普段から英語に接することができるように、校内の至るところに英語の表記やアルファベットがある。
また、リラックスできる給食の時間に英語に親しんで楽しめるようにしている。
それは、4年前から行っている「ランチタイム イングリッシュ」と呼ばれる取り組み。
5、6年生が先生と相談しながら、全校生徒に英語を交えた会話を作って放送している。
下級生も楽しめる三択のクイズ形式で、テーマも“レアカード”など、みんなが大好きなものばかり。
上級生が自ら伝え、下級生がそれを聞いて参加するという英語で伝え合う取り組みが、先輩、後輩の関係にもいい刺激になっている。
下級生たちは英語を話せる上級生をすごいと尊敬し、憧れる。
日頃使える英語を楽しみながら覚える子どもたち。
遊んでいる場面でも自然と英語が飛び出すようになり、英語への興味が増している。
深谷市では、子どもが中心に考える仕組みに変えたところ、子どもが自分から考えるようになり、「英語が好き」という子どもが飛躍的に増えた。
深谷市の小学校3〜6年生の9割以上が「英語が好き」と答えるようになった。
スタジオまとめ
尾木ママ
「家庭でも伝え合うことを英語でやってみるのもいいかもしれない。発音など気にせず、言語に触れることで思考が広がれば子どもたちの成長にもいいと思う」
スタジオママ
「小さいころから慣れ親しんだほうが早く身につくと思った」
「外国の方に対する“構えてしまうような心の壁”は、なくなる気がする。
最終的に、スタジオにきた保護者全員が、早期化に賛成するという結果になりました。
ちゃママの感想
息子も給食の時の放送が楽しみだと言います。
上級生が放送しているのですが、その日の給食の食材に関する豆知識や、先生のインタビューが流れるそうです。
この時間を“英語に触れる時間“にしている深谷市。
全国的にこんな取り組みが増えたらいいのになぁ〜
んん?
毎朝Eテレの「えいごであそぼwithOrton」を見ているおかげなのか、息子の英語への拒否反応もすっかり消えた様子だし?
眠らせてしまった“こどもちゃれんじEnglish”・・・もう一度見直してみようかな?
我が家の過去の英語への取り組みは【「こどもちゃれんじEnglish」をやったら拒否反応が…】を見てください☆