「君たちはどう生きるか」に学ぶ第2弾|世界一受けたい授業

こんにちは、ちゃママです。

2018年1月27日放送の世界一受けたい授業を見ました。

特別授業は、2017年秋に紹介された「君たちはどう生きるか」に学ぶ第2弾

前回と内容が似ている部分もありましたが、書いておこうと思います。

 

81年前の本から、現代にも通じる人生のテーマが学べる。

人間としてあるべき姿とは?

スタジオに来た先生は、前回と同じく明治大学教授齋藤孝さんです。

簡単にふりかえり

1937年、文学者のちにジャーナリストとして活躍する吉野源三郎さんによって書かれた小説が昨年初めて漫画化され、発行部数130万部突破の大ヒットに。(2018年1月27日現在)

この本が出版された1937年は、日中戦争に突入し、軍国主義が日に日に深刻化。
言論への弾圧も強まっていた時代でした。

主人公は中学1年生の本田潤一くん(通称コペルくん)。

父を亡くし、母と二人暮らし。
潤一くんのよき理解者が、お母さんの弟、近所に住むおじさん

潤一くんが学校での出来事や悩みを打ち明けると、おじさんはその日の夜にどう生きるべきかのアドバイスをノートに書いてくれる。

その言葉こそが多くの若者たちへのメッセージになっている構成なのです。

齋藤さん
「老若男女問わず、さまざまな世代に売れている。いじめや格差問題など、主人公が直面する問題が、誰もに共通する問題であるということがポイント」

信念を貫く

ある日、おじさんと銀座のデパートの屋上に来た潤一くんは、下を歩く人々を見て、あることを思います。

潤一
「人間は分子みたいだ。目をこらしても見えないような遠くにいる人たちだって、世の中という大きな流れを作っている一部なんだ」

潤一くんの言葉に驚いたおじさんは、

今日君がした発見は、コペルニクスと同じくらいの大発見かもしれないからね。

今日から君のことはコペルくんと呼ぶことにするよ。

16世紀のヨーロッパでは、地球がすべての中心であり、その周りを太陽や星が回る天動説が常識でした。

しかしコペルニクスは、地球が太陽の周りを回っているという地動説を唱えます。

これは教会の教えに反するため、コペルニクスは迫害を受けたのです。

それでも自らの信念を貫き、自分の考えを主張し、それがのちに認められました。

潤一
「コペルニクスみたいに、まわりの人にどれだけ間違っていると言われても、自分の考えを信じぬける立派な人間に僕もなってみたい」

おじさんがノートに書いたメッセージは?

教えられたとおりに生きて行こうとするならば、いつまでたっても一人前の人間になれない。

齋藤さん
「つまり、自分が感じたこと、自分の心が動かされたこと、それを大切にしてそれに従って生きるべきだということ」

英雄とは?

ある日、フランスの皇帝ナポレオンの話をおじさんに聞いたコペルくんたち。

おじさん
「わずか10年のあいだに貧乏将校から皇帝の位まで、ひと息で駆け上がった。ナポレオンはどんな状況でも、決して屈することがなかった」

ナポレオンの功績に胸を熱くするコペルくんたち。

すると、親友のガッチンが、

ガッチン
「うん…絶対に負けないぞ。実は、上級生たちが僕に目をつけているんだ…。間違いなく殴りにくるね」

潤一
「殴りにくる…。そしたら、僕が止めるよ。ガッチンの前で壁になる」

このとき、おじさんがノートに書いたメッセージは?

なぜナポレオンの一生がぼくたちを感動させるのか。

どんな困難な立場になっても、不屈の闘志と王者にふさわしい誇りを失わないからだ。

齋藤さん
「自らをつらく苦しい立場に置き、それを突き抜けることに喜びを感じる。それが英雄的精神。コペルくんがそういう気持ちを持って、人から尊敬される立派な人間になってくれるよう、おじさんは願っている。そういうおじさんの気持ちがうかがえる」

 

おじさんのノートには、さらに続きがありました。

英雄や偉人と言われている人々の中で、本当に尊敬ができるのは、人類の進歩に役立った人だけ。

齋藤さん
「戦いばかりが注目されるナポレオンですが、新しい秩序を法律で定めて、世界の国々の模範になったものを作っている。それがナポレオン法典」

大きな過ち

上級生から狙われていると悩む友人のガッチン。

コペル君と友人たちは、

「みんなでガッチンを守ろう!逃げずにみんなで戦う!」

そう約束したはずが、いざとなると体が動きません。

1人だけ約束を守れず仲間を裏切ってしまったコペルくん。

潤一
「おじさん、もう僕、どうすればいいのかわからないんだ…」

このときおじさんがノートに書いたメッセージとは?

人間は自分で自分を決定する力を持っている。
だから、誤りを犯すこともある。
だから、誤りから立ち直ることもできる。

おじさんのアドバイスによって謝ることができたコペルくん。

実はその前に、後悔して悩み苦しむコペルくんにもう一つアドバイスをしていました。

一度考えるのをやめてごらんよ

自分で考えるというテーマを貫き続けるこの作品の中で、唯一、真逆のアドバイスとなったこの言葉の真意は。

潤一
「あの日からずっとずっと後悔ばかりが押し寄せて、一歩も身動きが取れない感じなんだ」

おじさん
「君がしてしまったことをいくら思い返したって、それは君に変えられることじゃない
だったら、一度考えるのをやめてごらんよ」

潤一
「考えるのをやめる…?」

おじさん
「そう。変えられないことを考えるのをやめれば、いま自分がしなければならないことにまっすぐ向かっていける」

齋藤さん
「つまり、過ぎてしまった過去のことをくよくよ考えるのをやめ、これからどう生きるべきか未来のことを考えろということです。このアドバイスがきっかけで、友人に謝ることを決意しました。このときおじさんはノートにこう書いています」

自分が誤っていた場合、それを認め、そのために苦しむことは人間だけができること。
自分の過ちを認めることはつらい。
しかし、過ちをつらく感じることの中に、人間の立派さもある。

学ぶ理由

ある日コペルくんは、粉ミルクの缶を見て発見したことを、おじさんに手紙を書いて伝えることにしました。

潤一
「オーストラリアの牛から僕の口に入るまで、粉ミルクに関係のあることをどこまでも考えていったら、まるできりがないんで呆れてしまいました。
とてもたくさんの人間が出てくるんです」

ミルク缶が、コペルくんの手元に届くまでには、多くの人間が網目のようにつながっていることに気づいたコペルくん。

学問とは人間の経験をまとめたもの

齋藤さん
「勉強というのは先人の経験を受け継ぐこと。コペルくんが発見した、人は網目のようにつながっているということ。これは、自分は社会の一員であり、個人の考えでも社会を変えることができるというメッセージを感じ取ることができます」


齋藤さん
「この本の中には、作者の吉野源三郎さんの実体験が反映されていると思われる箇所があるんです。吉野さんの息子さんからお話を伺いました」

息子の吉野源太郎さん
「親父はどっちかというと、子どもの頃はいじめる側だったらしい。あまりいじめまくったものだから、クラスの誰もが口を聞いてくれなくなって、暴力でクラスを制覇したんだけど、全然ダメだった」

コペルくんと同じ中学2年生のとき、クラス全員に無視されたことで孤独を知った吉野さん。

孤独な心を救ってくれたのが、

源太郎さん
「学校に行っても誰も相手にしてくれない状況で、キリスト教と出会ったらしい」

聖書の中にあった「汝の敵を愛せよ」

この言葉と出会い、その後の価値観が変わったのです。

 

何でも教えてくれるおじさんですが、唯一答えを出していない問いがあります。それは、

君はある大きなものを日々生み出している。

それは何だと思う?

この問いの答えだけは最後まで明かされていません。

齋藤さん
「しかし、原作である小説の最後には、コペルくんは自分が生み出せるものに気づいていたんです」

コペルくん自身が生み出せるもの。

それは、いい人間

潤一
「おじさんの言うように、僕は消費専門家で何ひとつ生産していません。しかし僕はいい人間になることはできます。自分がいい人間になって、いい人間を一人この世に生み出すことは僕にもできるのです。そのつもりになれば、これ以上のものを生み出せる人間にだってなれると思います」

小説もマンガも、最後はこの言葉で締めくくられています。

長い長いお話もひとまずこれで終わりです。
そこで最後にみなさんにお尋ねしたいと思います。
君たちはどう生きるか。

齋藤さん
「実は作者の吉野源三郎さんは、生涯を通じて反戦の思想家だった。日中戦争に突入して言論の弾圧が強まっていく中で、表向きは児童書ですが、世の中の風潮に流されないで自分の意志、考えをしっかり持つ重要さを子どもたちに根付かせようとしていた。このあたりが今の時代に響くのだと思う」

ちゃママ感想

今回もまた、気づかされたなと思いました。

何かに行き詰まったり、思い悩んだりしたときは、

いま目の前のやるべきことを精いっぱいやるのみ

なんですよね。

わたしは「未来は明るい、未来は明るい…」と頭の中でブツブツ念じてw、「いま」やるべきことに集中しているうちに、時間が解決してくれたり、新しいアイディアが出てきたりして、いい方向に向かうことが多い気がします。

 

そして、「自分がいい人間になる」。

もうすでにグレーなんだけどw、より白っぽい、薄〜いグレーに近づけるように努力します(汗

第1弾のレポはこちら

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