【レポ】知っておくべき「夏の防犯対策」/世界一受けたい授業




こんばんは、ちゃママです。

今日は長距離ドライブで更新がすっかり遅くなりました。


さて、2017年7月15日放送世界一受けたい授業の中で、「知っておくべき夏の防犯対策」が紹介されました。

これから長~い夏休みに入りますので、夏の犯罪から身を守る方法を、レポしておこうと思います。


教えてくれるのは、犯罪学のスペシャリスト、立正大学教授 小宮信夫先生です。

目次

夏はさまざまな犯罪が起きやすい季節

泥棒

住居に侵入する泥棒は、人がいない時を狙っていると思いがちですが、近年、防犯カメラなどの住宅の防犯機能が高まり、留守中の侵入が困難になっています。


しかし、「家にいるときは大丈夫だろう」と、窓や玄関の鍵を開けっ放しにしていませんか?

そこが危険ポイント


実は、家に入る泥棒の3割が、在宅中に起きています(2015警視庁データより)


窓を開けっ放しで寝たりする方はご注意を!

公園

公園も犯罪が起きやすい場所。

AとBの公園。

ベンチの位置が違いますが、より犯罪が起きやすいのはどっち?




正解はAの方が危険


Aは保護者が子どもの様子を間近で見られるため、安心に見えますが、むしろそこが危険ポイント


もし親がいない時に、犯罪者がベンチに座れば、怪しまれずに子どもに話しかけ、騙して簡単に連れ去ることができるのです。


しかし、Bの場合。




犯罪者は、後ろ向きに話しかけねばならず、不自然で子どもは警戒するのです。

小宮先生
「犯罪者は、景色を見て、つまりその場の状況を見て、犯罪が成功するかしないか判断する。

私たちも景色を見た瞬間に『ここは危ない、警戒しよう』と思えるようになることが必要。


犯罪者は、どんな顔をしているか。実は、見るからに怪しいという犯罪者はいない

本当の犯罪者は、優しそうな顔をして、普通の姿をしている

ショッピングモール

家族で行くことも多い、ショッピングモール

最近、吹き抜けになっていて、お店が壁側に並んでいる作りが多いですね。


実は、あるものを参考に作られた防犯対策になっているのですが、一体何を参考に造られている?




正解は、監獄

小宮先生
「昔の監獄は、看守が少なくても、全体を見張れるように設計されていた。

このデザインを現代に応用したのが、ショッピングモール。

見通しが良く、多くの視線があり、犯罪が起きにくい」



このような場所でも、犯罪の被害にあいやすい場所がある。


デパートやショッピングモールのある場所は、犯罪者が獲物を物色するために待機しやすい場所だそうです。一体どこでしょうか?



正解は、トイレ近くの休憩スペース

小宮先生
「自動販売機やベンチがあるので、長時間いても不自然ではない

トイレに行く人が、入れ代わり立ち代わり通るだけで、同じ人が何度も来ない

長時間いても気づく人がいない

公衆トイレ

さらに、トイレ自体も犯罪が起きやすい場所。

公衆トイレで多いのは、男性が女性をトイレに連れ込むという犯罪。


こちらのAとBのトイレ。犯罪に巻き込まれやすいのは?

Aは、女性用トイレがにあります。Bは、女性用トイレが手前にあります。両方とも奥は行き止まりです。




正解は、B

Aは、男性用トイレの奥に女性用トイレがあるので、もし男性用トイレを通り過ぎて近づいてきた者がいれば、怪しいと警戒しますよね。




一方、Bの手前に女性用トイレがある場合、逃げやすいと思われがちですが、それは間違い。




男性が奥に行っても不自然ではないため、かえって危険なのです。


実は数年前、女の子が殺害された事件の犯行現場も、女性用トイレが手前にありました。

手前が女性で、奥が男性となっているトイレはまだたくさんあります。

注意を怠りなく。

人通りが多い場所は要注意

窃盗や誘拐などの被害に意外とあいやすいのはどんな場所でしょうか?


正解は、人通りが多い場所


小宮先生
「人がたくさんいるということは、犯罪者から見れば獲物がいっぱいいるということ。

物色もしやすいし、接触もしやすい。

実は人がたくさんいる場所では、そこにいる人たちの注意や関心が分散しているから、犯罪者の行動が見落とされやすい

誰かが見ているだろうと思うような所は、実は誰も見ていない


人通りが多い場所で事件が起きたらどうなるか?


イギリスで行われた実験。

道端で倒れている人に、街の人がどのような反応をするのかを調べた実験。




倒れた男性にみんな気づくものの、多くの通行人がいるにも関わらず、誰一人として助けようとしません

結局、20分経っても誰も助ける人はいませんでした

倒れた人を女性にしても、同様の結果に。


小宮先生
「これは、傍観者効果と呼ばれている。

人が多い場所では、もし事件に気づいても、

『誰かが通報するだろう』

『誰も通報しないということは大丈夫だ』

と思い、自分が通報しなければと思いにくくなる


逆にその場に自分しかいなければ、責任を強く感じて『助けなければ!』と思う

10人いたら自分の責任は10分の1だから、助けなくても罪悪感を感じにくい。


助けを求めるときは、「誰か110番して!」と言うと、誰も110番してくれない。

「あなたが110番してください」と言うと、電話してくれる」

旅行に行くときに注意すること

旅行の際、気をつけないと犯罪に巻き込まれる危険度がアップしてしまうもの。

それは、SNSへの投稿




現在地がわかる投稿は、空き巣に「今、家には誰もいない」と公表しているようなもの。

空き巣にあう危険度が高まるのです。


では、どのように投稿すれば安全かというと、




文章を過去形にする

そうすれば、写真を撮った場所は特定できても、現在自分がどこにいるか特定されることはないのです。


小宮先生
「夏休みには、海外旅行をする人もいるかと思う。

海外では、日本人を狙った犯罪も多い。

実はわたしはタクシー詐欺にあったことがある。

タクシーから降りるときに、紙幣を4枚渡した。

でも運転手が『3枚しかない』と言った。

おかしいとは思ったが、急いでいたのでもう1枚渡した

その後、同じような手口にあった。

4枚受け取った運転手が、前を向いた瞬間に1枚を足元に落としていた

次からは、『1枚、2枚、3枚』と、言いながら渡している

ちゃママまとめ

「誰かが見ているだろうと思う場所は、実は誰も見ていない」という先生の話は、ゾッとしました。

そして、傍観者効果!

たしかにわたしにもそういうところがあるかも…と思いました。


こういうことも「全く聞いたことがない」と、「聞いたことがあった!」では全然違いますよね。

夏に限りませんが、防犯意識を高めていきましょう!