【初耳学】「大学人気ランキング」に隠されたカラクリとは

 

こんにちは、ちゃママです。

2018年1月15日放送の「林先生が驚く初耳学」を見ました。

林先生の白熱教室のコーナーは、

「公表されている人気ランキングを見て、大学を選んでいいのか?」

というテーマでした。

映画、大学、ホテルなど、

「はっきり言って、”人をだまそうかな”と作っている統計も山ほどある」

と言う林先生。

どういうことなのでしょうか!?

人気大学ランキングのカラクリ

昨年読売オンラインに掲載された記事。

志願者殺到の「人気大学」を選んでいいのか?

その記事で、大学の人気ランキングに隠されたカラクリが暴かれている。

林先生
「よく見かける大学の人気ランキングだと、どこが1位だと思いますか?」

澤部さん
「慶應ボーイと言うから慶応義塾大学?」

林先生
「大学通信社が発表した大学人気ランキングの最新のものがこちら」

私立大学志願者ランキング(2017年)

1位 近畿大学
2位 法政大学
3位 早稲田大学
4位 明治大学
5位 日本大学
6位 東洋大学
7位 立命館大学
8位 関西大学
9位 千葉工業大学
10位 中央大学

週刊東洋経済 臨時増刊 本当に強い大学2017 大学通信調べ

林先生
「1位の近畿大学は、近代マグロが話題になった。慶應は入っていない。

このランキングに入らなければ人気がないと思うかもしれないが、実はこのランキングというのは、慎重にとらえなければいけない点がある。

最近は、1回の試験で複数の学部を受けることができる大学が増えている。

最近の私立の大学は〇〇日程というのが多い。

ある受験生がA日程というのに申し込んだとする。それと同時に、B日程もエントリーできますよという大学が結構ある。

もしかしたら、C日程もいいですよと。

そうすると、受験料1回分でこの大学に3回チャレンジできてしまうんです。

そうなると、総志願者数は1人ではなくて、3人としてカウントされる。

なので、総志願者数というのは本当に人気をそのまま表しているのかどうかは、じっくり考える必要がある」

 

実際に数字を入れた結果はこちら

私立大学志願者ランキング(2017年)

1位 近畿大学    146,896人
2位 法政大学    119,206人
3位 早稲田大学   114,983人
4位 明治大学    113,507人
5位 日本大学    112,583人
6位 東洋大学    101,180人
7位 立命館大学   96,126人
8位 関西大学    84,586人
9位 千葉工業大学  74,466人
10位 中央大学    74,029人

週刊東洋経済 臨時増刊 本当に強い大学2017 大学通信調べ

千原ジュニアさん
「じゃぁなんでこんなランキングを発表しているの?」

林先生
「少子化の中で、私立大学も経営に苦労している。『うちの大学はたくさんの生徒が受験している』と。

なにしろ、ウソを発表しているわけではない。

あのランキングよりも、僕が重視しているランキングを紹介しましょう。

このランキングは毎年チェックしています」

高被引用論文数の分析によるランキング(大学のみ)

1位 東京大学
2位 京都大学
3位 大阪大学
4位 東北大学
5位 名古屋大学
6位 九州大学
7位 東京工業大学
8位 筑波大学
9位 北海道大学
10位 岡山大学/広島大学

クラリベイト・アナリティクス
Web of Sciene/Essential Science Indicators

林先生
「これは、高被引用論文数のランキング。

研究している大学の先生方は、論文をたくさん発表される。

これはすごい研究だなということになると、その論文を世界中の学者が引用して、さらにあとの研究者が自分の研究を進める。

高被引用論文とは、引用された数が世界の上位1%に入る卓越した論文のこと

その1%に入る論文がいくつあるかというランキング。

この論文のランキングは、22分野に分かれていて、例えば『材料科学』という分野だと山形大学が上位にくる」

高被引用論文数の分析によるランキング(大学のみ)
<材料科学分野>

1位 東京大学
2位 東北大学
3位 大阪大学
4位 京都大学
5位 九州大学
6位 東京工業大学
7位 山形大学

林先生
「山形大学と慶應大学ではどうだというと、慶應のほうがいい感じはする。

でも、その分野の勉強がしたいと思っている学生にとっては、すごい研究をやっているんだなとなる。

僕はそのデータを見ながら、『スゲエな山形大学!』と思いながら見ている。

そうなると捉え方が変わってくる。こういうことが世の中でいろいろあると思う」

ランキングに騙されるな

昨年発表されたビジネスホテル満足度ランキングにも、こんな事実が。

週刊ダイヤモンド(2017年11月4日号)では、アパホテルが1位になった一方で、日経デジタルマーケティング(2017年12月5日)では、アパホテルは35位の最下位

週刊ダイヤモンドでは、「最近泊まったホテルで満足したホテルを挙げてください」というホテルの名前を聞く集計法だったのに対し、日経デジタルマイクロソフトでは、「最近泊まったホテルを評価してください」というさまざまな項目に点数をつけてもらう集計法だった。

統計の取り方で結果は大きく変わってくるので、自分は何に重きを置くかを見極めて活用することが重要なのです。

ちゃママ感想

総志願者数の仕組み、ウソではないけどパッと見ると「へぇ~人気があるんだ~」と単純に思ってしまいますよね。

どういう集計法なのか、本当に自分が活用すべきデータなのか、気をつけて見ていきましょう!

 

そして、「とにかく勉強していい大学に」という考え。

果たして、”いい大学”とはどんな大学なのか。

いまは、”いい大学からいい会社へ”は、昭和の考え方だと言われていますよね。

せっかく大学に入っても「なんか違った…」とやめてしまったり、「やりたいことがこの大学ではできない」と、違う大学に入り直したりするのは、なんだか残念ですよね。

子ども自身がどんな分野の勉強をしたいのか、その勉強をするためにはどんな大学に進んだらいいのか。

ブランドやイメージではなく、当たり前のことですが”自分が学びたいことが学べる大学”、そして”就きたい仕事につながる勉強ができる大学”に入ることが大切ですね。