【本紹介】東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?

こんにちは、ちゃママです。

以前から気になっていた本を読みました。

東京、吉祥寺で、入塾テストを行わない進学塾「VAMOS(バモス)」を主宰している著者。

どんな子でも伸びる可能性を持っていると考えているが、たくさんの子どもたちと接するうちに「(能力を)伸ばしやすい子」「結果が出やすい子」が明らかに存在することがわかってきたといいます。

伸ばしやすい子とは、伸びしろ(さらに成長する余地や可能性)があり、その伸びしろは家庭の中で育まれる。

実際に東大に合格した子を育てた親の共通点を「習慣」という形で紹介しています。

その中でも、未就学児や息子のような小学校低学年のうちから取り入れたい習慣を一部だけまとめてみました。

目次

どんな場面でも褒める

東大生を育てる親は、ほぼ例外なく褒め上手
小さいころは、あらゆるところに着目して、褒め続けることが大事。

普段からほめ言葉をさりげなくかけてもらっている子どもは、自己肯定感を自然と得ることができる。

自己肯定感とは、自分自身のことを「大切でかけがえのない存在」であるとポジティブに受け入れる感覚のこと。
この感覚がないと、人として必要な自信を育てることができない。

「伸びしろ」のある子は、それを表に出すかどうかは別として、「自分はやればできるんだ」という、強い自信を持っている。

家の中で「勝負」する

東大生は無類の勝負好き。日常生活の中にたくさんの勝負を持ち込むことが大事。

伸びる子どもは、総じて負けず嫌い
負けず嫌いの子は、「勝つ喜び」「できる喜び」を知っている子。
そして、同時に「負けるくやしさ」「失敗するくやしさ」を知っている子。

負けず嫌いの子は、負けた(=できない問題に出合った)瞬間にそれをどう克服するかを考える

大事なのは、負ける経験を十分に積ませ、同時に負けたくやしさをしっかりと受け止めさせること
そして、そのくやしさを跳ね返すために、次にどんなアクションを起こすのか、自分で考えさせること。

読む本は自分で選ばせる

伸びる子は、本を与えられているわけではなく、自ら本を選んでいる
本を読んでほしいと思うなら、本を与えるのではなく、読みたいものを子ども自身に選ばせるべき。

本屋さんに連れて行って、子どもが選んだ本は、その子が一番興味を持っているもの。
興味があるテーマなら、単純に読むことを楽しめる。

その本の中で得た何かが、別の分野への興味や関心につながることもある。
それがやがて、何かを学びたいという意欲、つまり勉強への意欲につながっていく。

子どもがまだ選べない年齢だとしても、たくさんの選択肢を与えて選ばせるべき。

休日のプランを子どもに決めさせる

休日を大人主導で過ごしていると、子どもにとっては完全に受け身の過ごし方になる。
いつも誰かの提案に従っているだけでは、自分がやりたいことを見つけられなくなる。

自分がどうしたいかを決める。そのために何をすればいいか、自分で考える。
これは、自分で考えて決断したという経験があるからこそできること。

子どもがまだ小さい場合も、「これをしよう!」といつも大人の提案に従わせるのではなく、子どもの意思を確認する。
たとえば、公園で遊ぶときも、いくつかの遊び道具を持って行って「どれにする?」と決めさせる

テレビ・マンガを遠ざけない

叶うかどうかは別としても、というのは、それを本気で目指そうとすればするほど、モチベーションを刺激する。

勉強においても、大きく伸びるのは、大きな夢を描いている子、あるいは、将来のビジョンが明確にイメージできている子。
子どもの力を伸ばしたいと思ったら、いかにして、将来のビジョンを明確にイメージさせるかが大事。

そこで役立つのがテレビやマンガ。
最初から悪いものと決めつける必要はなく、親子で約束を決めたうえで、有効に使う。

子どもの感情をうまく切り替えさせる

たくさんの子ども(とくに小学生)を見ていて感じるのは、大人に比べて感情の振り幅が非常に大きいということ。
ただ、伸びる子は、そういう喜怒哀楽の感情をいつまでも引きずらないという特徴がある。

気持ちがうまく切り替えられる子は、親の声かけのうまさがひとつの要素になっていることは間違いない。

伸びる子の親は、子どもの感情を切り替える「魔法の言葉」を必ず持っている。
ただし、この魔法の言葉は、”その子にとっての魔法”であって、万人に効くわけではない。

言葉ではなく、頭をなでる、手をつなぐ、お尻を叩くというアクションのほうが効く子もいる。
どういう言葉やアクションが子どもにとっての「魔法」になるのか、トライ&エラーで見つけていく必要がある。

短所を無理に直さない

成績優秀な子の親ほど、子どもの短所をありのままに受け入れている
むしろ、それをあえて直そうとはせず、笑い飛ばすようなおおらかささえある。

簡単に直らないから短所なのであって、その子の成長とともにしっかり身についてしまったもののはず。
それを無理やり変えようとするのは、その子の生き方そのものを否定することにもつながりかねない。

短所を直そうとすることではなく、うまくつきあっていくことが大事。

日記をつけさせない

小学校低学年くらいまでの子どもに継続することの苦しさや難しさを味わわせてしまうと、後々とても苦労する。
早いうちに「続ける=ツラい」というイメージが刷り込まれてしまうと、何事も最後までやり通せない子になってしまう。

小さいころに積ませておきたいのは、「続けられる」という成功体験
そのためには、子どもが取り組みやすいテーマを取り組みやすい形で与えて、無理のない習慣を身につけさせる。

小学校低学年の子どもに習慣化してほしいのは、毎日5分の計算ドリルや漢字ドリル。

大人から見ればたった5分でも、そもそも勉強することが習慣になっていない子どもにとっては、毎日決まった時間に5分も机に向かうのは苦痛でしかたがないもの。

楽にできるレベルでなければ定着しないので、難しい問題は避ける、その子が絶対解けるレベルのものを選ぶと効果的。

一番避けなければいけないのは、「自分は何をやっても続かない」という負けグセをつけてしまうこと。
うまくいかないときは、本人を責めるのではなく、やり方を変えたり、仕切り直したりすることも大切。

ちゃママ感想

学力を伸ばすために一番努力しなればならないのは子ども自身だが、環境をつくるのは親の仕事

東大生を育てる親は~」というタイトルですが、子どもに自己肯定感を与える、子どもに決断させる、子どもの短所を受け入れる(むしろうまく利用する)など、子どもの存在をありのまま認めて尊重することは、どんな親でも今すぐマネできることで、マネすべきことだと思いました。

そして、「テストの順位や偏差値を気にしない」「子どもの成績の上下に一喜一憂しない」「模試の復習はさせない」などの習慣も載っていましたが、子どもの成績に関して親はどのような声かけをして、どのように導くのがいいのか、一度は読んでおくべき本だと感じました。(中学受験される方は必読かも!?)

実際にこんな親子がいたという実例が満載なので、まずはマネすることから始めてみると、親にとっても子どもにとってもプラスになるかもしれません。

おまけ)「中学受験」に関心が高まる理由

中学受験の関心が高まっていますね。
昨日もテレビでやっていました。

首都圏では、小学校6年生の5人に1人が中学受験をするとか…。

高校までは公立が当たり前という地方との差が激しすぎて、2020年度以降の大学入試はどうなるんだろう?と思ってしまいますが、息子はまだ1年生。

ま、息子が大学受験をするころには、傾向と対策がわかってきているだろう?(のん気w)

情報は気にしつつも、長~い目で成長を見守っていこうと思います。

1月15日放送、NHKおはよう日本 けさのクローズアップのHPはこちら

いま「中学受験」に関心が高まる理由

 

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