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乳児ボツリヌス症で死亡
3月30日、東京都足立区の生後6カ月の男の子が「乳児ボツリヌス症」が原因で死亡しました。
統計で確認できた1986年以降、乳児ボツリヌス症での死亡例は全国で初めてとのことです。
これまで食中毒と報告された例では死亡例はありませんでしたが、国内では86年以降、30例以上の発症例が報告されているそうです。
1986年に千葉県で初めて確認され、87年には「1歳未満の乳児にハチミツを食べさせないように」と当時の厚生省が都道府県に通知を出しています。
乳児ボツリヌス症とは
乳児ボツリヌス症は、ボツリヌス菌が口から入って腸で毒素を出すことで発症します。
ボツリヌス菌が腸管内で増殖すると、呼吸困難や(長期間の)便秘などの症状を引き起こす危険があるそうです。
これは消化器官が十分に発達していないためで、1歳以上の人が摂取しても発症はしないとされています。
原因はハチミツ入りジュース
死亡した男の子は、発症の一か月前である1月中旬から、家族が離乳食として1日2回ほど、計約10gのハチミツをジュースに混ぜて飲ませていたのだそうです。
2月16日からセキなどを発症し、20日にけいれんと呼吸不全で救急搬送されました。
2月28日に乳児ボツリヌス症と診断されて、3月30日に死亡しました。
乳児の便と保管していた開封済みのハチミツからボツリヌス菌が検出され、保健所がハチミツが原因とみられる食中毒だと断定したそうです。
必ず注意書きを見て
ハチミツのパッケージや商品表示には必ず注意書きがあります。
↑我が家のハチミツにも書いていました。
ちなみに、母子手帳にも。
↑母子手帳は妊娠中にでもひと通り目を通しましょう!
ハチミツ以外も注意!
ハチミツ以外に原因食品が確認された事例はほとんどありませんが、東京都で発生した事例で自家製野菜スープが感染源と推定されたものがあったそうです。
また、黒糖やコーンシロップ(原料:トウモロコシ)も乳児ボツリヌス症になる可能性があるそうです。
1歳未満の子に与えないほうがいい食品
上記のもの以外にも、1歳未満の子に与えないほうがいい食品があります。
牛乳・・・たんぱく質が内臓に負担をかける(料理に使うのはOK)
半熟卵や温泉卵・・・内臓が未熟なため食中毒になる可能性がある
ミネラルウォーター・・・ミネラルが内臓に負担をかける
ゴマや豆類・・・誤飲の恐れがある
ゼラチン・・・内臓に負担をかける(寒天ならOK)
こちらは代表的な例ですが、我が家では初めて口に入れるものは、念のため病院が開いている平日の午前中に与えるようにしていました。
ちゃママまとめ
恥ずかしながら、ハチミツの他にも乳児ボツリヌス症になる食品があったことは知りませんでした。
男の子のご家族も知っていたら命は助かっていただけに非常に心が痛みます。
クックパッドで”ハチミツを使った離乳食”が掲載されていることで物議をかもしていますが、
「1歳未満に与えてはいけない」って常識だったの!?
注意書きなんて見ないしー
なんて方は気をつけてくださいね!
そして、周りに乳児がいらっしゃる方は、ぜひ伝えてあげてくださいね!