【美と若さの新常識】「オメガ3脂肪酸」が美肌と健康にこんなに効く!!




先日は『美肌』になるための番組レポを書きましたが、今日は2017年4月6日放送分の“ちゃママが気になったところレポ“です。


これまではアブラは太るなんて言われていましたが『アブラは種類を選んで食べろ』というのが今回の新常識です!

目次

肥満を抑える夢のアブラ

アブラの種類はさまざまですが、カロリーはどのアブラも1gで9kcalです。

同じカロリーなら同じように太るのでは?と思いますよね。


ところが、マウスの実験で、同じカロリーでも太りにくいアブラがあることがわかったのです。

その正体はオメガ3』のアブラでした。

アブラは大きく分けて4つ

アブラの種類とそのアブラを含む食品の例です。

飽和脂肪酸

バター、ラード、パームオイル、ココナッツオイル、牛肉、牛脂、チーズ、牛乳

オメガ9

オリーブオイル、菜種油、アボカドオイル、アーモンド、豚肉、鶏肉

オメガ6

サラダ油、コーン油、大豆油、マヨネーズ、インスタント食品、ポテトチップス

オメガ3

えごま油、アマニ油、魚油、青魚、チアシード




飽和脂肪酸とオメガ9は体内で作ることができるアブラですが、オメガ6とオメガ3は体内で作ることができないアブラなので、食べないと不足していくアブラなのだそうです。


オメガ3の年代別摂取量


オメガ6は調理などでたくさん使われているので、現代では過剰摂取ぎみなのだとか。

体にスイッチを入れる

どうして同じアブラなのに、オメガ3は太りにくいのか。

4種類のアブラを凍らせてみると、オメガ3のアブラだけが-35度でも凍りませんでした。

オメガ3が体内に入っていくと、胃や腸にある温度センサーのスイッチをオンにする

脳から体温を上げるためのホルモンが分泌される

体のあちこちにある体温調整細胞を活性化させる

体が温まっていく

体内のエネルギーをどんどん燃やす

だから、オメガ3は体重や体脂肪の増加を抑えるダイエット効果があるのです。



また、この体温の上昇は新陳代謝を活発にします。

体内で余った栄養分は、血液で肝臓に運ばれて中性脂肪が作られます。


ところが、肝臓にオメガ3があると中性脂肪の合成を抑えてくれます。

さらにオメガ3は血管を広げる力もあるので、血流も改善します。


こうして血液中の中性脂肪の値も減っていくのです。




花粉症だというニッチェの近藤さんは、オメガ3を1カ月摂取したところ、体重もウエストも中性脂肪の値も減少しました。
また、花粉症による肌荒れもなかったそうです。


なんと、オメガ3で代謝された成分は、アレルギーを抑えてくれることがわかっているそうです。
(ただし、合う人と合わない人がいるとのこと)

オメガ3で美肌

人間でいうと20歳前後というマウスで実験した結果、オメガ3を摂取していたマウスは若さ溢れるお肌でしたが、オメガ3が不足したマウスは血色が悪く肌が白く荒れていました。



これは、皮膚の下にある毛細血管が原因だといいます。


オメガ3が十分にあると、血液の循環はとてもスムーズになります。

肌には次々栄養が運ばれて新陳代謝が活発になり、皮膚本来の細胞の機能が維持できます。

オメガ3が肌の美しさを内側から支えているのです。


ところがオメガ3が不足すると、栄養の運搬が滞りがちになるため、肌が荒れると考えられるそうです。

オメガ3は不足しがち

2006年に魚介類と肉類の摂取量が逆転しました。



オメガ3は青魚など、本来は魚で摂るのが1番効率がいいとされています。


1日に必要なオメガ3は、

いわし、アジなら100g程度

大トロなら30g程度(3切れ)

サバの缶詰なら70g程度

です。


上手な調理法として、サバの缶詰を汁ごと利用するレシピが3品紹介されていました。

脳はアブラ

アブラはエネルギーとして使われる以外に、体を作る材料という役割があります。

脳の材料の60%はアブラです。


脳のどの部分にどれくらいオメガ3が使われているかを映像で捉えることができる機械で調べてみると、

運動機能に関わる「小脳

ドーパミンを産み出す「黒質

(ドーパミンは意欲ややる気を起こさせるホルモン)

意思の決定など多様な役割を果たす「大脳皮質

によく使われていました。


オメガ3が不足すると、脳の障害(精神発達遅滞、精神障害など)を引き起こす可能性があるそうです。

脳と心に影響する

マウスでの実験から、オメガ3が不足した母親が出産した場合、子供に対しての母性の発動が遅れている、極端に言えば子供にあまり興味を示さない、示すまでに時間がかかるということがわかってきたそうです。


※ちゃママが先日書いた「出産&育児で脳が変わる?女性脳と母性脳」で言う“母性脳に切り替わりにくい”ということ?


母親が摂取したオメガ3は、お腹の子供に優先して使われるため、母親は不足しがちになるのだそうです。


今は10人に1人が産後うつに苦しんでいると言われています。

日本人の場合、食事だけではなく社会環境の影響も大きいですが、食事でも明らかにオメガ3を摂取する機会が減っています。

食生活の中でもうつになりやすい環境になっているというのです。


※産後うつの原因にもなりうるホルモンの話は「育児が辛いと感じる理由はホルモンのせい?」を見てください。

オメガ3を摂り続ける

オメガ3は、脳に蓄積されるまですごく時間がかかるので、日ごろから継続的に摂っておかないといけないそうです。


毎日魚を食べるというのは大変なので、摂れない日はえごま油やアマニ油などで、毎日なにかしらのオメガ3を摂ることが必要です。


中高年の場合は脳の機能がだんだん下がっていきますが、オメガ3が足りないと早く機能が落ちるということがわかっています。

最強オメガ3

オメガ3は熱に弱く、保存も冷蔵が必要です。


そんな中、加熱できるオメガ3があります。

南米ペルー産の『グリーンナッツオイル』です。


えごま油やアマニ油よりもビタミンEが多いので、加熱してもアブラが酸化するのを防いでくれます。
(ただし、揚げ物や再加熱には向かない)

ちゃママまとめ

オメガ3のアブラは美肌を作り、ダイエットにもなり、脳の機能も整えることがわかりました。


ちなみに、1日に摂るといいオメガ3の量は、えごま油などだとスプーン一杯だそうです。

無味無臭なので、そのまま飲んだり食事でサラダにかけたり、お味噌汁などに入れても気にならないそうです。


必ず不足するアブラなので、意識して摂っていきたいですね!