Amazonランキング1位獲得!大人も読むべき児童書はコレっ!




こんにちは、ちゃママです。

2017年10月21日放送の世界一受けたい授業SPを見ました。

「日本のウソ15 あなたはダマされている!!」と題して、さまざまな新常識が紹介されました。


その中の6位は「本のウソ」でした。

児童書は子どもが読むものというのはウソ

というもの。


そこで紹介されたのは、Amazon児童書部門No.1という本。

1937年、文学者・編集者である吉野源三郎さんによって書かれた小説が、初めて漫画化されたもの。


この80年前に出版された「君たちはどう生きるか」に学ぶ、人間としてあるべき姿とは?


スタジオに来た先生は、明治大学教授齋藤孝さんです。

売れている理由

主人公は、中学2年生の本田潤一君

父を亡くし、お母さんと2人暮らし。

潤一君の良き理解者が、お母さんの弟の近所に住むおじさん

出版社に勤めていた元編集者。


潤一君が学校での出来事や悩みを打ち明けると、おじさんはその日の夜に「どう生きるべきか」のアドバイスノートに書いてくれる。


実はその言葉こそが、多くの若者たちへのメッセージになっているという構成なのです。


たとえば、ある日、クラスメートの浦川君の家を訪ねた潤一君。

浦川君は、幼い兄弟の面倒を見ながら、家の手伝いをしていました。


潤一
「浦川君は働いているんだ…僕だったら投げ出しちゃうかもしれない」


初めて貧富の差を知った潤一君へ、おじさんがノートに書いたアドバイスとは?

人間の本当の値打ちは、着物や家や食べ物にあるわけじゃない。

豪勢なやしきに住んでみたところで、バカなやつはバカなやつ。

自分たちの幸福ばかり念頭において生きてゆくとしたら、それは間違ったこと。

いまなぜ売れているの?

齊藤さん
「小学校の教科書に載ったことが大きく影響し、戦後も売れ続けた。
いじめや格差など、主人公が直面する問題が、いつの時代でも共通の問題であるため売れ続けているんだと思う」

人間としてあるべき姿

1.物の見方

ある日、おじさんと銀座のデパートの屋上に来た潤一君は、下を歩く人々を見てあることを思います。


潤一
「人間は分子みたいだ。目をこらしても見えないような遠くにいる人たちだって、世の中という大きな流れを作っている一部なんだ。おじさんも、僕も」


潤一君の言葉に驚いたおじさんが、ノートに書いたメッセージとは?

人間は世の中の一分子。

一つ一つの分子運動が集まって、世の中の波が動いてゆく。

広い世の中の一分子として自分を見たことは、大きな発見だ。

そしておじさんは、地球が太陽の周りを回っているという地動説を発見したコペルニクスにちなんで、「コペル君」というあだ名を潤一君につけました。

2.いじめ体験

中学2年生のコペル君のクラスでは、気弱な浦川君がいじわるな山口君にいじめられていました。

その様子を見て、


潤一
「(何か言ったら、次は自分が山口君に狙われるかも)」


と、コペル君もクラスメイトも見て見ぬふり。

コペル君はおじさんに相談します。


潤一
「浦川君に誰も手をさしのべられていないんだ…僕もだけど…」

おじさん
「そんなときは、自分で考えるんだ」


意外な言葉に、コペル君は戸惑います。

このとき、おじさんがノートに書いたメッセージとは?

言われたとおりに行動し、教えられたとおりに生きてゆこうとするならば、いつまでたっても一人前の人間になれない。

おじさんが伝えたかったのは、人生の意味は、自分の体験からしかわからない

つまり、自分が感じたこと、心を動かされたことに従って生きるべきだということ。


ある日、正義感の強いクラスメイトのガッチンが、浦川君へのいじめを見かねて立ち上がります。

いじめっ子の山口君に立ち向かうガッチン。

すると、いじめを見て見ぬふりをしていたクラスのみんなが、大きな塊になって山口君に襲い掛かります。


潤一
「行こう浦川君!今こそやり返すんだ!」


ところがそのとき、


浦川君
「やめて!たのむから許してやっておくれ…」


いじめられていた浦川君が、自分をいじめていた山口君を助けました。


浦川君は自分が普段いじめられていたから、一方的にやられるのがどれだけイヤかわかっていたのです。

このときおじさんがノートに書いたメッセージとは?

肝心なことは、世間の目よりも人間の立派さがどこにあるかを自分の魂で知り、良いこと悪いことを自分の信念で判断すること。

浦川君は、自分で考え、自分の意思でいじめっ子を許したのです。

3.大きな過ち

ある日コペル君は、上級生がいじめっ子の山口君をこらしめたガッチンに、仕返ししようとしているというウワサを聞きます。

ガッチンにやられた山口君は、逆恨みで兄に告げ口したのです。

コペル君と友人たちは、


「みんなでガッチンを守ろう!逃げずにみんなで戦う!」


と誓います。

ある雪の日、校庭で友人と遊んでいたとき。

ついに、


上級生
「こんな生意気な奴らを上級生が見過ごしていたら、学校の規律が乱れてしまうな…。
おいっ!他にも仲間がいるなら出てこいっ!いないのか?」


いざ、上級生を前にすると一歩も動けない潤一。


上級生
「いないんだな?覚悟しろっ!制裁を加える!!」


ガッチンや他の友人は上級生に殴られてしまいます。


ガッチン
「くやしい……」

潤一
「(僕はどうしてみんなを見捨てた…)」


この日以来、コペル君は自分を恥じ、学校を休んでしまいます。


潤一
「おじさん、もう僕、どうすればいいのかわからないんだ…」

このときおじさんがノートに書いたメッセージとは?

人間は自分で自分を決定する力を持っている。

だから、誤りを犯すこともある。

だから、誤りから立ち直ることもできる。

仲間を裏切ってしまったコペル君が出した答え。


潤一
「ちゃんと謝らなくちゃ…」


そして、ガッチンや友人に、


潤一
「約束を守れなくて本当にごめん。許してもらえなくても、仲直りできなくても、僕はずっと待ちます!」

ガッチン
「仲直りできないなんて、いやだっ!」

潤一
「え……」


コペル君は再び友人たちと心を一つにしたのです。

そして、自分なりの生きる考えをノートに書きました。

世の中を回している中心なんて、もしかしたらないのかもしれない。

「誰かのために」っていう小さな意志が一つ一つ繫がって、僕たちの生きる世界は動いている。

吉野源三郎さんについて

子どものころから本が好きだったという吉野源三郎さん。

現在もある岩波少年文庫を手がけた元編集者でもある。


東京大学を卒業後、図書館に勤務。

32歳のとき、海外の共産主義運動に関与した疑いで逮捕。

軍法会議にかけられて死刑は必至だった。

逮捕後、仲間の名前を吐かせるため、壮絶な拷問を受けていた。

ところが、裁判中に


源三郎
「裁判長、あなたも軍人でしょう!あなたが敵国に捕まったとき、仲間を敵に売りますか?」


と裁判長に訴えた。

強い信念が裁判長の心を動かし、釈放

苦労の末、出版の仕事に就くが、書いたものは全部検閲される時代。


そこで、子ども向けならば書けると出版されたのが、人はどう生きるべきかをわかりやすくまとめた「君たちはどう生きるか」だった。


齊藤さん
「分野は児童書だが、大人向きの内容も含んでいて、非常に深い内容になっている。晩年の吉野さんの日記で、言葉について書かれた部分がある」

言葉は必ずしも人の心を通わさない。言葉に余るものが存在する。

言葉に余るものの存在を意識して、その上で言葉が使用されること。

それが言葉を初めて人と人との交流のみちとするのである。

齊藤さん
「つまり、上っ面のきれいな言葉だけ並べても、心と心が通わなければ意味がないということ」

吉野源三郎さんからのメッセージ

この本は、最後、吉野源三郎さんからのメッセージで締めくくられている。

コペル君はこういう考えで生きてゆくようになりました。

長い長いお話もひとまずこれで終わりです。

そこで最後にみなさんにお尋ねしたいと思います。

君たちはどう生きるか。

実は、この本の中では何でも教えてくれるおじさんが、唯一答えを出していない問いがある。

それは、


君はある大きなものを日々生み出している。

それは何だと思う?


この問いの答えだけは明かされていません。

齊藤さん
「一番訴えたかったことは、”決して周りに流されず、自分の信念のもと、自分で考える”がこの本の大テーマということ」

ちゃママ感想

「自分で考える」


これからの時代には一番必要な力だと言われていますが、いつの時代でも「自分の信念を持つこと」「自分で考えること」が大切だということですよね。



自分でも早速読んでみようと思います。

息子にはまだ早そうですが、主人公の潤一君と同じ中2までには読ませようと思います。

今(2017/10/24)現在、人気すぎて在庫が少ないようです。電子書籍Kindleだとすぐ入手できて1,101円と格安です。