こんにちは、ちゃママです。
以前、「東大卒」はブランドなのか|学力を伸ばす家庭のルールという記事で紹介した汐見先生の本の中で、
学力を伸ばすには、「頭の働きを活性化する力」と「知識を身につける力」が必要。
と書かれていました。
「頭の働きを活性化する力」というのは、形式陶冶と言われ、思考能力、記憶力、頭をしゃきっとさせる(集中させる)という知的な構えをつくるものです。
「知識を身につける力」というのは、実質陶冶と言われ、ものごとを思考する、知識を丁寧に理解して身につけるという知的な側面です。
つまり、じょうぶな家を建てるためには土台をしっかり作ることが大切なのと同じように、学力も土台(構え)が大切だということです。
最近これが気になっていました。
就学前までは、勉強よりも、どうやったら息子の非認知能力(自制心、思いやり、自尊心など)を伸ばしてあげられるのかを考えて接してきましたが、小学生になったいま気になるのは学力のこと。
以前、ホンマでっかTVで池田先生が、
8~9歳までに、脳の基本的な機能は決まってしまう。その後は、能力をいかに上手く使うかという話になる。
そして、澤口先生が、
7~8歳で脳は変わるので、それまでに知能を伸ばさないといけない。7歳くらいまでにIQを伸ばせば、そのあとも落ちないと言われている。
なんて言っていたので、
「あれ?もうすぐ8歳になるんだけど、このままでいいのかな?」
と思い始めました。
(そのときの記事は⇒【注目】子どもの成長にはベストタイミングがある!|ホンマでっか)
そして、汐見先生の本には、
陰山英男さんたちが勧めている「百ます計算」などは、計算能力を高めているとか、学力の基礎を高めているというより、知的な課題があったときに集中して頭を使い、その集中力を持続させて一定の答えが出てくるまでがんばり続ける、という脳の働きを訓練している側面が強いのです。
と書かれていました。(ちなみに“そろばん”も同じような効果があるとのこと)
これは地頭を作るのに役立つよね?息子に百ます計算をやらせたい…
だからといって、いきなり百ます計算のドリルを買ってきてやらせることは簡単だけど、どうせなら自分からやるように仕向けたい(笑)
宿題の一人勉強にうまく取り入れられれば、宿題も片づくし、計算能力もアップするし、一石二鳥じゃない!?
そう思って、陰山英男さんの本を借りて読みました。
目次
百ます計算に興味を持たせる作戦
学校から帰ってきた息子。
まずは学校での話をしながらおやつを食べ、わたしは学校からのプリント類を確認。
そして、宿題の算数のプリントをやり始めた息子。
「終わったー」
「おぉ~早いね、こういう文章問題は好き?」
「うん」
「ふーん、ね、見て見て」
と、本に載っていた百ます計算の表を見せました。
「これはたし算の”百ます計算”って言うんだけど、ここの縦と横の数を足して、ここに答えを書いていくんだって」
「へー」
「百ますもあるから大変そうだよね。でも時間を測ってやってるとだんだん速くなっていくみたい」
「ふーん、あ!ちょっと見せて、マンガが載ってる」
と、前のページに載っていたマンガの部分を読んだ息子。
「子どもよりもお父さんのほうが時間がかかっちゃってるね」
とりあえず、こういうものがあるぞという第1ステップはクリア~(笑)
自分から「やってみる」発言!
「あー、一人勉強するのめんどくさい」
「今日は何をやるの?国語?算数?」
「それさえ決めてない」
「そっかー」
そう言って、トミカで遊び始めました。
(ま、宿題は今日中に終わればいいからな…)
そして夕食後。
息子はまたドラえもんを読んでいました。
わたしは食器の片づけが終わり、日記を書き始めました。
「あ~一人勉強、何やろう。めんどくさいなー」
「何やろうね?そんなにめんどうなら、一回忘れて行ってみたら?」
「ダメだよ!絶対先生に叱られるもん」
「やっぱり叱られるかな?w」
やらなければいけない気持ちはあるんですよね。(←当たり前)
なので、「早くやりなさい」などは言いません。
そしてついに、
「百ます計算やってみようかな?」
と言いました!!
「やってみる?」
「うん」
一人勉強に使っている家庭学習ノートにはもともとマス目があるので、じょうぎで縦と横に2本線を引き、一番上と一番左のマスに0~9までの数字をランダムに書いてもらいました。
今日は初めてなので、タイマーは使用せず。
縦と横の数字を確認しながら、4分くらいかかっていました。
「終わったー!なかなかおもしろいかも」
「おもしろかった?」
「思ってたのと違った」
「へぇー、ホントは時間をはかってやるんだけどね」
「ふーん」
「あ、一問間違えてるな…」
「どこ?直す!」
「ここ。見まちがえたかな?ま、今日は初めてだからね、がんばったね」
そんなわけで、親が確認したというサインをしました。
翌日も百ます計算
翌日も一人勉強の宿題が出ました。
「今日は百ます計算の引き算をやってみる」
「あ、やってみる?引き算はね…」
と、本を開きます。
縦には0~9、横には10~19を書いてスタート。
いつもならスラスラ解ける“2ケタひく1ケタ”の計算ですが、マスの見方に慣れていないので時間がかかっていました。
それでも、
「終わったー!百ます計算、おもしろい!」
「そう?けっこう頭を使うもんね。ママは合ってるかどうか丸つけが大変だわw」
というわけで、見事、息子におもしろいと思ってもらえました!(作戦成功♪)
もう少し慣れてきたら、「時間を測ってみよう!」となるかな?
ちゃママまとめ
いきなり「やらせる」のではなく「興味を持たせる」。
なかなかこんな風にいかないと思うかもしれませんが、わが家はいつもこんな感じで仕向けてきました。
最新版 やる気スイッチが入る秋田県式家庭学習ノートで勉強しよう!という本を参考にはしていましたが、ちょうど一人勉強のネタがマンネリ化していたのも良かったのかもしれません。
これまで家庭学習ノートに計算をするときは、普通にマス目に数式を書くと26問程度しか書けませんでした。
でも、百ます計算なら百問解いていることになりますよね!?
陰山さんの本には、
毎日行い、毎日記録し、毎日評価すると、2週間くらいで急速に向上していきます。
二年生以上だと、だいたい2週間でタイムは半分近くまで短縮されます。
ここから得られた集中力は、他の教科や作業にも大きく影響し、子どもたちの学習能力は大幅に高まります。
と書かれていました。
わが家はいつもマイペースなので、焦らずに取り入れていこうと思います。
息子はいきなり百ますに挑戦しましたが、もっと少ないマスから始めてハードルを下げ、“成功体験を積み重ねる作戦”もいいかもしれませんね☆
使っている家庭学習ノートはこちら↓
「めあて」や「ふりかえり」、やった時間は時計マークに自分で針を書くので、時計の練習にもなります。
Amazonは地方だと送料がかかるようなので、近所の本屋さんで取り寄せできるか確認するのがいいかもしれません。
15㎜だと縦が13マス、横が10マスで、百ます計算をやるとはみ出ます。
12㎜、または百ます計算専用のノートもあります。
自分で書くのが面倒、もっとやりたい方はドリルですね↓