子どもの「偏食を直す」知っておくべき方法とは


こんにちは、ちゃママです。

図書館で借りてきた本を読んだのですが、今まで読んだ育児本にはないような方法が書かれていて、一部、衝撃を受けてしまいました。

行動分析学が専門という著者。
わたしにはちょっとスパルタっぽく感じる部分もありましたが、紹介されているNG行動は確かにその通りだなと、自分の子育てを見直すきっかけになっています。

今日は本の中から子どもの偏食について。なんと偏食を一発で直す方法があるというのです!

目次

やってはいけない3大NG行動

1.苦手な食べ物を、好きな食べ物と一緒に出してがんばらせること
→ダメに決まっています。当然好きなほうを先に食べてしまいます。

2.「なんでもいいからお腹に入れてほしい」「空腹でいるのはかわいそう」と思ってしまうこと
→子どもに手玉に取られます。どうしてもかわいそうと思うのなら、いろいろなものを食べることを楽しめるようになるのは、あきらめましょう。

3.まじめに考えすぎてしまうこと
→ゲームだと思って楽しみましょう。10回工夫したら7回は思うような結果が出ないものと、クヨクヨしたりあきらめたりするのはやめましょう。

「プレマック原理」とは

プレマックの原理では、行動を2つに分類します。

1つは「高頻度行動」といいます。
好きなものを食べる行動は、自由にさせれば当然、高頻度に起きる行動です。

もう1つは「低頻度行動」といいます。
これは逆に嫌いな物を食べる行動です。嫌いな物を食べる行動は、あまり起きないか、ゼロです。

プレマックの原理では、「低頻度行動」を起こしたあとに「高頻度行動」の機会を与えると、「低頻度行動」が増えるということがわかっているそうです。

つまり、苦手な食べ物をほんの少しでも食べてから、好きなものを出す方法が正しいということです。

したがって、大好きなエビフライと同時に、苦手な千切りキャベツを同じプレートで出すのはうまくないやり方ということなのです。

ミニタッパー並べ式とは

そこで著者が提案するのは、「ミニタッパー並べ式」です。

小型のタッパーに1品目ずつ苦手な食べ物を入れます。

たとえは、1のタッパーにはきゅうり(子どもの小指の先くらいのサイズ)、2のタッパーには千切りキャベツ(子どものもみあげくらいの量)、3のタッパーには白いご飯(半分量)、4のタッパーにはエビフライ(半分量)。という感じに並べたとします。

1のタッパーを完食すれば、2のタッパーの扉が開かれます。
2のタッパーを完食すれば、3のタッパーの扉が開かれます。
このように、4つ目の大好物のタッパーが開かれるまで、1ステップずつ苦手なものをクリアしていくのです。

もっと食べたければ、また1のタッパーからスタートします。

偏食の指導はこのように楽しみながらやるのがいいと言います。

もし、苦手なものを拒否する場合は、水だけ飲ませてその食事機会はおしまいにします。
このとき、NG行動の「空腹でいるのはかわいそう」という心境にならないようにしましょう。
(著者は二食くらい抜いても餓死しない、時間をかけてゆっくりとやっていけばいいと(*o*))

苦手なものは本当にほんのわずか米粒くらいのサイズでもOKにしてあげます。(スモールステップの原理)

そのうち、あまりに空腹が強くなったときに、子どものほうから1から3のタッパーまで全部いっきに食べるようになります。

ちゃママ感想

ミニタッパー並べ式。
たしかに空腹のときなら、米粒くらいのサイズなら食べる気がしますよね。

少し根気はいりそうですが、食べないことにイライラするよりも、少しでも食べられたら褒めるほうが、子どもにとって食べることが楽しくなりますよね。

苦手なものは“細かく刻んでこっそり混ぜ込む”という方もいると思いますが、もしかしたら、正々堂々とそのもの自体の味を味わわせたほうが、少しずつ食べられるようになるのかもしれませんね。

この本は、著者が「これまでに見たことがない『行動処方せん』ですから、かなり口に苦い薬のように感じられるかもしれません」と書いているとおり、今までの育児書では読んだことがない発見が、わたしにはありました。

「3歳までの子育ての失敗は、100%取り戻せる!」がテーマの本。
興味がある方は読んでみてくださいね。