「世界に通じる子を育てる」パックン流の子育て術

 

こんにちは、ちゃママです。

先日書いた、【あさイチ】家庭で「考える力」を身につける会話術

スタジオゲストだったパックンの子どもに対する接し方に興味があり、探したら本がありました。

来日して23年。アメリカで育ち、いまは日本で2人の子どもを育てているパックン。

そんなパックンが、日米の違い話術の観点から、どうしたら話せる、聞ける、伝えられる子になるのか、子どものコミュニケーションについて書いています。

内容をざっくりと。

「話せる子ども」の親は手本を見せる

パックンは8歳のときに両親が離婚。
10歳ころから父からの養育費がもらえなくなり、10歳から18歳まで毎朝3時半に起きて新聞配達をしたあとに学校へ行っていたそうです。

お母さんも朝から晩まで働きづめだったそうですが、このパックンのお母さんや出会った先生たちの向き合い方を見ると、「個性」を大切にするアメリカの文化と、日本の文化との違いが明らかです。

アメリカでは個性的であることは基本的にポジティブにとらえられているし、親は子どもに「個性的でいなさい」とよく言う。

日本は変わり者扱いされたら、損をする社会。だからといって希望を押し込めるのではなく、「変わり者」に対する社会の見方を変えていくことが肝要。

 

親にできることは、子どもの好み、特長、得意分野を知って、これらを伸ばせる環境を提供すること。そのためには、子どもをよく見る。

好みや希望を聞いて尊重する。認める。それを忘れてはならないと思っている。

「話せる子ども」は大人を見て育つ。

親が手本になり、挨拶や立ち話、大人の会話を聞かせる。

いろいろな大人とふれあう機会をつくってあげる。

子どもがどんどん話し出す「きっかけ」はつくれる

しゃべる場数を意識的につくる。おすすめは食卓での会話。

  • 具体的に聞く
  • 「変化球」で聞く
  • 「好き」を聞く
  • 「知らないこと」を聞く

 

どんな答えでも肯定し、出鼻をくじかないことが、「聞く耳を持つ」ための下準備。

親子の会話のキャッチボールでおすすめの相づちは「いいね!」

Yes、Noで答えられる質問ではなく、「子どもが話したくなる質問」をする。

 

子どもには教える前に、まず聞いてみる。
「聞く」というよりは「引き出す」

  • Why(なんで)
  • How(どうやって)
  • If(もしも)

「いつ?(When)」や「どこで(Where)」は、単語1つで終わってしまうが、「どうして?」「どのように?」は、自分の気持ちや行動を考えながら文章を作って答える練習になる。

さらに、「If(もしも)シリーズ」で想像を膨らませる。

パックンは子どものころからよく交渉をしてきたといいます。

交渉の基本としておさえておきたいのが、win-winが理想的だということ。

自分が得することを目標にしない。最終的にお互いがいい思いをすることを考える。

たとえ相手に譲る部分があったとしても、自分が損をするわけではなく、譲って相手が得したことによって、自分が得をするかもしれない。

子どもが小さいときは親主導で物事を決めていくけれど、その中に「やりとり」があったほうが結果的にうまくいくといいます。

休みの予定を決めるとき、家族のルールを決めるとき、悪いことをした罰を決めるときなど、子どもの理由や気持ちを聞き、話し合う。

子どもが親に交渉する場を与え、交渉の練習の場数を増やすことが大切なのだそうです。

できるだけ「たくさんの言葉」を子どもに与える

子どもだからといって、簡単な言葉ばかりを使わない。子どもが知らない言葉をあえて使う。

語彙が増えると思考回路が増える。

人は新しい言葉の意味を1つ覚えたら、新しい行動や考え方を1つ覚えたということになる。

 

話すことは、相手と意思疎通を図るための行動ではない。
自分の考えをまとめるツールにもなるし、話し方次第で自分の考え方が大きく変わるもの。

 

スタンフォード大学のバーナード・ロスの著書『アチーブメントハビット(達成の習慣)』より

 

◎「have to(しなければいけない)」ではなく「want to(したい)」を使う

自分が「しなければいけない」というルールの下で動いていると思うと、しなければいけないことに対する恨みや「やらされている感」が出てくる。
反対に、まず「したいこと」を念頭におけば、「しなければいけないこと」は「したいこと」を実現するための手段であり道具であると意識することができる。

(例)
「ある数学の授業をとらなければいけない」

「ぼくは天文学者になりたいから、この授業を受ける」

 

◎「but(しかし)」ではなく「and(そして)」を使う

andを使えば、両方の可能性を探ろうという姿勢になる。「どちらか思考」ではなく「どちらも思考」。

(例)
「パーティに行きたいけれど、仕事がある」

「パーティに行きたいし、仕事がある」

 

◎「can’t(できない)」ではなく「won’t(しない)」を使う

とる選択肢はあるけれども、自分の意思でやらないことになる。「自分が選んでいる道」に誇りをもつ。

(例)
「夏休みがとれない」

「夏休みをとらない」

親が使う言葉で、子どもの考え方も変わるということですよね?!

でも、自分が使う言葉って本当に大切です。

言葉は思考を作り、思考は性格を作り、性格は表情を作り、表情はその人の雰囲気を作り、普段どんな生活をしているのかさえわかられてしまう気がします。

ちゃママ感想

親は子どもにどう向き合い、どう話しかけるべきか、具体的な声かえの例も載っていたので参考になります。

そして、パックンがどういう環境で育ってきたのか、反抗期のときや学生時代の先生とのエピソードは興味深いものでした。

また、親が叱るときのポイント、謝意や感謝の伝え方、パックンも感情的に怒ってしまうことがある話など、パックンも家庭の中で悪戦苦闘しているんだなぁと思えることがそのまま書かれていて、ところどころジョークも入って?「ふふっ」と笑ってしまいました。

子どもの話術を鍛えるためには、親がお手本になる話術を見せる、そしてやらせる。

とはいうものの、第4章の『ハーバード流 話術「エトス」「パトス」「ロゴス」を子どもに教える』の、エトス、パトス、ロゴスは初めて知りました。
(無知な“しがない主婦”なので…(++;)

親であるわたしも今から話術を勉強するべき!?

※「エトス」「パトス」「ロゴス」は、アリストテレスの「弁術論」に出てくる、人を説得するための3要素だそうです。

 

知的な言葉を使い、知的な会話がある家庭の子どもが知的になるのは、当たり前だな…ううっ。

わが家は知的な家庭ではないので、知的っぽくなるように努力します!?

 

こちらも参考に↓

子どもの知性を育むために親が意識すべきたった1つのこと