こんにちは、ちゃママです。
昨日のつづき、4位から1位です。
昨日の記事はこちら↓
【初耳学】大反響!林先生の白熱教室ベスト10!(前編)目次
4位 「ゲームで成績が下がる」分岐点は2時間
賛成93%、反対7%だった教育論。
子どもにゲームをやめさせても成績は上がらない
林先生
「本当にゲームが悪いものなのかどうかということは、いろんな学者たちが研究している。
ぼくが手に入れた資料によれば、1日1時間くらいならば、とくに悪い影響はないというデータが出ている。
そして、そのゲーム時間を減らしても、勉強時間はあまり増えないというデータもある。
その一方で、1日のゲーム時間が2時間を超えると、学習や子どものさまざまな成長に悪影響を与えるというのがはっきりしている。
要は、時間を区切ってやれるかどうか『自己管理能力』があれば、ある程度はいいのかなと」
3位 子どもの脳を活性化させる習慣「子どもの話を聞く」
賛成96%、反対4%だった教育論。
ながらスマホは子どもをダメにする
こちらは、以前レポを書いています。
「林修をつくった3つの言葉」が良かったですよね。
東大生の親の90%が習慣的に子どもにやっていたこととは2位 努力しているのに報われない原因=単純に量が少ない
賛成91%、反対9%だった教育論。
頑張っているのに成績が伸びない原因は『単純に量が少ない』
川田裕美さん
「勉強って夜中やるのと、朝早くやるのはどちらがいいんですか?」
林先生
「よく生徒に聞かれるが、自分で試してみて効果が出たほうを選べばいいと答えている」
千原ジュニアさん
「先生はどんなスケジュールでしたか?」
林先生
「ぼくは学校(高校)から帰ってくると、まず寝る(午後7時)。深夜1~2時に目が覚めて、2時から5時はよく勉強していた。
だいたい、どういう勉強方法がいいですか?って聞く生徒はいろいろな方法を試していない。やってみるなかで、合うもの合わないものは出てくる」
中島健人さん
「頑張っても成績が上がらない子はどうしたらいいですか?」
林先生
「そういう子に、月曜日に何をやったのかなど『一週間記録してきて』と言ってそれを見ると、僕が見た子は大半が単純に量が少ない。
それでもぼくはやっているという子もいる。実際にすごくがんばっている子のものと比較してみると、全然レベルが違う。これが本当にがんばるということだよと。
まだいっぱい余裕があるのに『がんばっている』と思うその精神が、君の進歩を一番止めていると思うという話をした」
1位 世界的数学者が語る掛け算の本質
賛成88%、反対12%だった教育論。
数学の第一人者森重文さんが断言!小学校の算数論争に終止符が!
以前、ネットにあがったある答案用紙が大きな話題に。
それが、小学3年生の算数の計算問題。
つまり、 「3.9+5.1」は「9」だけが正解ということ。
この問題に対して、ネット上では「どちらも正解にすべき」が62%、「言われたとおりにやらなければ減点は当然だ」が38%と意見が真っ二つに。
林先生
「ぼくは相当大きな問題だと思っています。これは、教える側が数学の本質を分からないまま教えている可能性がある。だから可能ならこの番組で決着をつけたい」
ということで、人生で初めて京都大学に足を踏み入れた林先生を待っていたのが、京都大学高等研究院院長で数学者の森重文さん。
林先生の出身校・愛知県東海高校の先輩であり数学のノーベル賞と言われる「フィールズ賞」受賞だけでなく、アジア人として初めて国際数学連合の総裁に選出されるなど、日本が誇る数学の第一人者です。
林先生
「ぼくはけっこう数学はできたと自分で思っている。模試では全国トップを何回もとっていて」
森さん
「ですよね、そうだろうと思います(笑)」
林先生
「ありがとうございます。東海高校の数学の先生に『将来、数学者も良いかもしれないですね』と言ったら、『お前なんか全然ダメだ』と言われて。
『なんでですか?』と聞いたら、『昔、うちには森っていうのがいて、お前とはレベルが違う』と。森と林は木が一本違うけど、相当な差だと言われて」
森さん
「(笑)」
日本で最も数学の本質を知る森先生は、この問題についてどう答えるのか。
森さん
「もし最初に『できるだけ簡潔な表現をしろ』という条件が問題に入っていれば、『9.0』を減点することはあり得るけど、ぼくの感覚からいえば、減点はしない」
林先生
「どちらでも良いという判断?」
森さん
「当然そうですね。何がいかんのだ?という感じ」
世界的数学者の森先生が断言!
3.9+5.1=9.0でも正解!!
林先生
「最初のひと言が良かったですね。まず、『なるべく簡潔な表現をしろ』という条件を示して、『それを満たせ』というなら減点は分かる。
ところが、そういう条件を相手に与えないで減点するのはおかしい。これで決着がついたんじゃないですか?」
さらに、二人が由々しき事態だとぶった切ったのは、小数点問題よりも、体積の問題。
林先生
「『直方体の体積を求めよ』というときに、『縦×横×高さ』というふうに教えるので、ある生徒が『高さ×横×縦』と書いたら減点されたとネットに出ていた」
この問題については?
林先生
「A×B=B×Aなので」
森さん
「数学者としてはどちらでも良い。どう入れ替えても体積は変わらないというのが大事」
林先生
「順番が入れ替わってるから減点するというのはおかしいと?」
森さん
「減点はとんでもない話。(ドイツの数学者)ガウスが10歳のときに、1から100まで気がついたのは順番を入れ替えたから」
近代数学のほとんどに影響を与えたと言われる、天才数学者ガウス(1777~1855)。
彼は10歳のとき、『1から100までの数字をすべて足す』という課題を出されたとき、『1+2+3+…』と順番に足すのではなく、『1+100=101、2+99=101、3+98=101』となる法則を即座に見つけ出し、101×50=5,050と解答したという。
森さん
「先生が『順番を入れ替えてはダメ』と言ったら、あの天才は現れなかったかもしれないから、とんでもないこと。あれを許さないのはあり得ないと思う」
林先生
「教育現場が明日から変わりますよ」
世界的数学者の森先生が断言!
かけ算の順番はどう書いても減点すべきではない!!
森さん
「数学を教えている先生が、数学を好きじゃなかったら悲しい。そこは心配」
世界的数学者森重文さんとの対談を経て、林先生が伝えたいこととは?
林先生
「森先生がおっしゃっていたが『どの順番で掛けても体積は変わらない』ということの方が大事だと。
ガウスが少年だったときに、順番を入れ替えたからあんな鮮やかな解き方ができた。だから順番は入れ替えていい。
なのに、決めた通りの順番にしなかったから減点というのは、一体何をその先生は教えたいのか。
学校の先生が決めた根拠のないルールに、なぜ従わなければいけないのか。
根拠があればいいが、何ひとつ根拠がない。
数学の本質がわからないまま、この順番で教えるものと固定観念で教えているなら悲しいとおっしゃったとおり。
これは本質なのか?絶対にそれを守らせないと子どもに何か悪い影響が出るのか、それとも単なるルールで根拠なき慣習で、生徒のやりたいようにやらせて良いのかを、ぜひ見極めて教えていただきたい」
ちゃママ感想
番組の最後に、こういう発言をしたら「嫌われそう」と考えないのかと聞かれた林先生。
林先生
「穏やかにいようと思って予定通り行くときと、途中でプツンといくときがある。
O.Aをだいたい飲みながら見ているが、けっこう途中で酔いが醒めてます」
自分の発言を見て、慌ててネットでどうなっているのかを調べるそうです(笑)
今後も林先生の教育論を楽しみにしています!
【初耳学】大反響!林先生の白熱教室ベスト10!(前編) 【ちゃママブログ】2017年の人気記事ベスト10を発表! ゲームに夢中でも集中力がつく!?わが家のルールを決めた話 学びの土台「話を聞く力」を伸ばす3つの方法