こんにちは、ちゃママです。
2018年5月5日の世界一受けたい授業SP「日本に迫る7つの危機」。
先日は、第7位の「ネット犯罪」のことを書きました。
今日は第1位だった「認知症」のことを書きます。
なんと、40代以降はもちろん、子どもも気をつけないといけないというのです!
超高齢化社会を迎えた日本。
2020年には高齢者の6人に1人(631万人)が、アルツハイマー病などの認知症になると言われています。
今まで明確な治療法はなく、回復は難しいとされてきました。
しかし、初期のアルツハイマー病の90%は治療によって回復することがわかったのです。
そんな革新的な治療法を生みだしたのが、元カリフォルニア大学教授デール・ブレデゼン先生。
アメリカで、6年間で500人以上のアルツハイマー病患者とその予備軍を回復させたという先生が、スタジオに来校しました。
目次
アルツハイマー病とは
そもそもアルツハイマー病とは、炎症などの脳へのダメージによって「アミロイドβ」と呼ばれるゴミが蓄積し、発症すると言われています。
このアミロイドβは、健全な神経細胞を破壊するため、脳が委縮し、働きを低下させてしまうのです。
デール先生
「実は、アルツハイマー病は診断されるおよそ20年前からすでに始まっているのです。そのため、40歳ころから密かに病気が進行していることもあります。
さらに恐ろしいのは、ほぼ何の自覚症状もないのです。名前が出てこないなどの症状があっても、『歳のせい』と片づけてしまう人がほとんどなのです」
早期発見のカギを握るのは、物忘れよりも「におい」がわからなくなること。
デール先生
「嗅覚に問題がある人は要注意です。アルツハイマー病を発症すると、脳の海馬よりも先に嗅内皮質という、嗅覚に大きく関わる部分が委縮します。
そのため、記憶障害よりも先に嗅覚の低下があらわれるようになるのです」
アルツハイマー病になりやすいかチェック
早く見つけることが大切なアルツハイマー病。
先生が監修したチェックリストでチェックしてみましょう。
あなたはいくつ当てはまりますか?
- 毎日お酒を飲む
- 下痢になりやすい
- 1日にタバコを20本以上吸う
- つい食べ過ぎてしまう
- 虫歯や歯周病がある
- 過去に頭を打って失神したり、頭の大きなケガをしたことがある
- よくいびきをかく
- 最近汗をかきにくくなった
- 普段から部屋が散らかっている
- デスクワークが多い
デール先生
「4~6個は今後要注意です。生活習慣を見直していきましょう。
7個以上当てはまった方は、アルツハイマー病の予備軍もしくはリスクのある方、すでに始まっている可能性もあります。病院での検査をおすすめします」
最新治療法「リコード法」とは
デール先生
「これまでの治療法は、病気の進行を遅らせることしかできませんでした。しかしわたしは、その発生原因が36個あることを突き止めました。
そこからわたしが考えた治療法『リコード法』は、現時点では初期のアルツハイマー病を治した結果が出ている唯一の方法です。
アルツハイマー病に侵された脳の状態をたとえると、36個の穴が開いた屋根。
今まではアミロイドβの発生原因がわかっていなかったため、薬で1つだけ穴をふさいでも雨漏りはやまず、病気の進行を止めることはできませんでした。
しかし、わたしが考えた『リコード法』は、36個の原因からできた穴、その1つ1つを生活習慣の改善によってふさぐことができます。
最終的にすべての穴をふさぐことで、病気を治すということなのです」
実際にアメリカでリコード法を実践したジュリーさん(49)。
治療前は認知機能が35%でしたが、治療後はわずか1年で98%と、病気の発症前とほぼ変わらないまでに回復しました。5年経ったいまでも健康的な生活を送っているそうです。
デール先生
「ジュリーさんの場合は、回復まで1年かかりましたが、通常は半年程度。早い人では会話ができない状態からなんと4日で話せるようになった人もいます」
リコード法のやり方とは
デール先生
「アルツハイマー病になるこの36個の原因を、まず食事、睡眠、運動の改善からスタートすることにしました」
ポイント1「食事」
デール先生
「アルツハイマー病に効果的な食材は、ブロッコリー、キノコ、サケ。
これらは脳のゴミであるアミロイドβなどの毒素を排出してくれたり、脳の情報伝達をスムーズにしてくれる食材です。
続いては、チーズやキムチなどの発酵食品。
日本にも納豆などの素晴らしい発酵食品がたくさんありますので、ぜひ食べてください。
体内の菌のバランスを正常化することで、脳に栄養が行きやすくなります。
最後は、オリーブオイル、アボカドなどの不飽和脂肪酸。
脳の機能を向上させて、さらに活性化させる効果があります。
調理をするときは焼くのではなく、煮たり蒸したりするとアミロイドβの増加を抑制する効果が期待できます。
また、夕食を食べてから次の日の朝食を食べるまで12時間空け、脳を飢餓状態にすることで、細胞の中のゴミ(アミロイドβ)を掃除してくれます。
その結果、アルツハイマー病の発症を抑制することができます」
ポイント2「睡眠」
デール先生
「1日の睡眠は、7~8時間。それ以下になると脳へのダメージが蓄積され、アルツハイマー病のリスクが高まります。
さらに、音楽を聴くなど寝る前に30分間のリラックスタイムをつくると、質の高い睡眠が得られます」
寝る前のスマホ、パソコンなどの使用は控えるようにしましょう。
ポイント3「運動」
有酸素運動のほかに効果があるのは、筋トレ。
デール先生
「筋肉の量を増やすことでテストステロンというホルモンが作られ、記憶をつかさどる神経ニューロンが活性化し、認知機能のアップが期待できます。
サプリメントなどの服用や脳のトレーニングもこのリコード法には必要です」
ちゃママ感想
睡眠時間が6時間以下の子どもは、大人になっても記憶をつかさどる海馬が成長せず、将来アルツハイマー病になりやすいことが明らかになったそうです。
脳の成長に関わる12歳までは、最低9時間の睡眠をとることが大切なのだそうです。
息子は小2にしては睡眠時間が少ない気がするので、もう少し早く寝るようにしなければと思いました。
そして、ブロッコリーやチーズ、ヨーグルトは大好きなので、脳に効く食材ならばどんどん食べさせようと思いました。
わたしたち親も、生活習慣に気をつけていかないといけませんね。
アルツハイマー病になる原因は36個。まずは生活習慣を見直す。
もっと詳しく知りたい方は、先生の著書を読んでくださいね↓