こんにちは、ちゃママです。
以前、子どもの「話す力」について、
という記事を書きました。
小学校では、先生の指示に従いながら授業の内容を理解することが学習の基本になります。
先生に言われたことを正しく受け取って行動するための「聞く力」は、これから先の学びに必要な理解力、判断力、思考力を育むための土台になります。
また、相手に共感したり、周りの人を気遣うことにも繋がるため、円滑な人間関係を作るためにも重要です。
今日は、小さいころから「聞く力」を伸ばすために家庭でできることを紹介します。
目次
1.話に興味を持たせる
子どもは話の内容に興味がないと思うと、話を聞こうとしてくれません。
そこで「今から大事な話をするよ」と前置きをして、子どもに話を聞く準備をさせます。
また、「これから2つのことをしてくれる?」などと、話す前に伝えたいことを数字にして伝える(ナンバリングする)ことで、話の構造をわかりやすくできます。
つい、あれもこれもと盛り込んで伝えてしまいがちですが、一番大事な部分をシンプルに、具体的に伝えることが大切です。
2.視線を合わせる
子どもは、視界にテレビやおもちゃなどの興味を引くものがあると集中できません。
また、相手の話すスピードが速くても話のポイントがつかめません。
大事な話は部屋の隅など、視界に気になるものが入らない場所でします。
子どもの視線の高さまで腰を下ろし、子どもは壁側、親が部屋側を向くと自然に視線を合わせられます。
また、普段から目とおへそを向けて話をすることは「話を聞く準備ができていますよ」というサインになり、安心して話し出すことができます。
子どもの”話を聞く態度”は、親の真似であることが多いそうです。
どんな場所でどんなふうに子どもの話を聞いていたかを振り返りながら、目と目を合わせて聞く準備をしてから、ゆっくり話す習慣をつけましょう。
3.最後まで聞いて良かった体験を重ねる
子どもは自分に都合のいいことだけを聞いている場合が多く、覚えている内容が断片的になりがちです。
大切な話は、話の内容を子ども自身に復唱させることで、勘違いを防ぐことができます。
内容が合っていたら必ず褒めてあげることで「最後まで聞いてよかった」という成功体験が積み重なっていきます。
きちんと理解しているか確認してあげることで、子ども自身も「ちゃんと聞けた」と自信を持つことができます。
間違っていたら「違うでしょ!」と叱るのではなく、もう一度伝えてあげましょう。
聞く力は一生必要な力
先生の話を聞いて、何が大事かを理解し、自分で考えて判断することができるかできないかは、学習面で大きな力の差になります。
クラスでの発表の場でも、自分が話すことだけに集中してしまうと、順番を待っているあいだ、その子は頭を働かせません。
「Aちゃんは自分と同じ意見だ」「Bちゃんは違う視点で考えている」などの分類・比較をすることは、どんどん思考力が養われ、いずれは相手の意見を聞いて、最適な判断ができるようになっていきます。
周りの意見を引き出したり、相手の言いたいことを察知しながら、みんなにとっての最良を導き出すことは、これから取り入れられていくアクティブラーニングにも役立つ力です。
ちゃママまとめ
人の話を聞いて、自分の考えと比べることができる「思考力」。
相手の意見を聞いて最適な判断ができる「判断力」。
相手が言いたいことを想像できる「コミュニケーション能力」。
「聞く力」を幼いうちから育てられるのは、誰よりも多く子どもと会話をするわたしたち親です。
これからも”視線を合わせて話を聞く習慣”をつけていこうと思います。