こんにちは、ちゃママです。
図書館で借りた、赤木かん子さんの本を読みました。
小さな子どもにとって「知ること」は、楽しい遊び。
初めから本が嫌いな子どもはいなくて、好きじゃない本ばかり読まされることで、本が嫌いになるといいます。
つまり、「子どもを本嫌いにしない本」というタイトルですが、「ずっと、本を好きでいてもらうために」が正確なタイトルなのだそうです。
そしてそのコツは、案外簡単なことだといいます。
本といえば「物語」「文学」というイメージがあり、大人が子どもに読んで欲しいというときに思い浮かべる本も、物語や文学、情緒的なお話の絵本だったりします。
ところが、小説や物語は本のごく一部でしかありません。
そして、本が嫌いだと思っている人は、ただ単に文学が好きじゃないだけのことが多いのです。
では、子どもにどのように本を与えていけばいいのか。
この本の中から、子どもの成長に応じた本の選び方、薦め方の部分を少し紹介します。
目次
赤ちゃんから小学生になるまで
赤ちゃん
赤ちゃんはある日いきなり知的になるのではなく、初めから知的です。
本を見たがったら、いつから読んであげてもOKなのだそうです。
まずはイラストの絵本から。
(「だるまさんが」や「ぴょーん」など)
赤ちゃんの本は、初めから終わりまできちんと読む必要はなく、本を使ってその時間を楽しめばいいのです。
図書館に連れて行くと、自分から手を伸ばしたり、引っ張り出したりします。
赤ちゃんでも、はじめから自分の考えがあり、好みがあり、本を選ぶことができるのだそうです。
たしかに「だるまさんが」や「おつきさま こんばんは」は大好きだったな♪
1歳半から3歳くらい
日常会話の日本語が、ほとんど聞いてわかるようになると、赤ちゃん用の本を初めから読んで、終わりまで通して読むことができるようになります。
同じ本を繰り返し何回も読まされますが、もう知っている話を「次はこうなるんだよな」と楽しみに待っていて、「ほらきた!」と楽しんでいるのだそうです。
何回でも満足するまで読んであげるのがいいそうです。
3歳から5歳くらい
長い話も最後までわかるようになり、読める範囲も広がります。
本の好みもはっきりしてきます。
本人が読みたい、おもしろい、という本を読んでいればずっと、「本はおもしろいものだ」と思ってもらえ、本が好きなままでいてもらえるのだそうです。
子どもが選んだ本を「え~、これ~?」と否定しないこと。
子ども自身も、まだ面白いかどうか不安なのです。
ときどきつまらない本がないと、おもしろい本が光りません。
小さいときには「乱読」が必要なのだそうです。
そして、いろんなレベルのいろんな本を読むことで、感覚や物を見る眼が広く深く養われていくそうです。
3歳を過ぎたら科学の本も読んであげられるようになります。
小学校低学年
1年生は、まだまだ「お話を聞く」世界の住人です。
このころは、かなりの本が読んでもらってわかります。まだ自分で読めない本も読んでもらったらわかるのです。
1、2年生は、何かができあがっていく過程の話や、はじまりの本を喜んでくれます。
2年生あたりから、本格的に科学の本を読んで理解できるようになり、かつ必要になります。
なぜかというと、低学年は言語習得期だからです。
この頃は「おもしろい!」と思ったら、覚えようとしなくても何でも覚えられるときです。日本語の回路ができあがった感じがあります。
身の回りにないことばや、ふだん使わない専門用語は、図鑑、科学の絵本、いろいろな雑学本などが運んできてくれます。
小学校中学年から高学年
大人と一緒に読む読書から、ひとりで好きな本を読むように変わっていきます。
抽象的な思考が少しずつできるようになります。
5年生になると男女ともに意識は上の年代を向きます。
つまり5年生は、大人が読んでいる本の中から、読めるものを引っ張ってきて読むことができる最初の年齢ということになります。
また、5年生になると社会性が出てきます。そうすると、男子のかなりの人が戦国武将や三国志にはまります。女子は友だち関係です。
その後、中学生・高校生の読書には、親は触らないほうが無難なのだそうです。
ちゃママ感想
第4章の「本が使える人にするために」では、百科事典の引き方や読書感想文・レポートの書き方、小説・物語の読み方なども載っています。
子どもは生まれつき本が好き。
本が好きなままでい続けてもらうためには、やはり親子で本に触れる時間を作ることが大切だと改めて思いました。
オススメの本やコラムも参考になります。
興味のある方は、読んでみてくださいね。
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