こんにちは、ちゃママです。
今日は寒いので、ついにコタツや羽毛布団を出しました。
さて、育脳ブログなはずなのに、最近は好きなことばかり書いていますが、久しぶりに脳科学で興味深い記事を発見。
まとめておこうと思います。
目次
東大生のMRI画像を解析した結果
自ら生み出したMRI画像鑑定技術を駆使して東大生たちの脳を解析したのは、大脳機能生理学の専門家である加藤俊徳先生です。
解析の結果、脳の働きについていくつかの共通点を発見し、その脳の働きを「ぐるぐるする脳」という言葉で表現しました。
加藤先生
「脳がぐるぐるしている状態を脳科学的に表現すると、『側頭葉と前頭葉の間で情報のキャッチボールが行われている状態』となります。
側頭葉は記憶系の働きを、前頭葉は思考系の働きをつかさどります。
東大生の脳は、言葉による情報を記憶系に留めておくだけではなく、思考系にどんどん送り込んで盛んにやり取りを行っていることに気づきました」
東大生の脳は、記憶系と思考系のやり取りを頻繁に行いながら足りない知識を自主的に補い、一度取り入れた情報をより深い知識として定着させているといいます。
では、この「ぐるぐるする脳(思考パターン)」を身につけるためには、どのような能力が必要なのでしょうか?
加藤先生
「それは、突出した『言語理解能力』と早熟な『思考力&集中力』です。
脳は酵素を使い、形を変えて成長していく臓器です。
脳は使えば使うほど神経線維が伸び、白質部分が太く立派になります。これはMRI画像ではっきり確認できます。
東大生の脳は明らかに、側頭葉にある『言語理解能力に係わる部分』と前頭葉にある『思考力・集中力に係わる部分』が発達していました」
つまり、理論的には「言語理解能力」と「思考力&集中力」を徹底的に鍛えることによって、誰でも東大生の脳を持つことができるということです。
言語理解能力がすごい
「言語理解能力」とは、「言葉をきちんと見聞きする力」に「言葉を蓄積する力」をプラスしたものです。
言葉をきちんと見聞きする力
「言葉をきちんと見聞きする力」とは、たとえば目の前にいる相手の話を聞いて、要点をつかむ能力のことです。
そして、文章を読んでその意図を素早く汲み取る能力もそれに当たります。
これらは日常生活を送るうえで必要な能力であり、決して特別な能力ではないといいます。
東大生となっている人たちは、この能力を他の人よりもほんの少し早く、ほんの少し高いレベルで開花させているのです。
これは、幼少期の家庭環境が大きな要因になっています。
親が子どもに対して「〇〇しなさい」と命令するのではなく、「〇〇したいけど、どうする?」と問いかけることが重要なのです。
このような問いかけ型のコミュニケーションを親が心がけることで、子どもは人の話を聞き、自分で考えるようになります。
言葉を蓄積する力
東大生に共通していたのは「幼少期から本を読むことが好きだった」という体験でした。
読み聞かせや読書を通じて、言葉を自分の中に取り込むことを習慣にしていたのです。
どちらの力もほんの些細なことですが、その些細なことを積み上げるだけで、脳は大きく変化するのだそうです。
思考力&集中力がすごい
MRI画像を見ると、前頭葉の前方の部分(超前頭野)が左右ともバランスよく発達していました。
ここは「思考系」の機能を持つ脳番地(脳の場所)。
ここが発達しているということは「自分の意志で目標を立て、計画を練り、それに対して前向きに取り組んでいくことができる」ということを表しています。
また、この超前頭野は集中力とも密接に関わっている場所です。
人が何か物事に対して集中して取り組んでいるときは、この超前頭野に刺激が与えられることがわかっています。
つまり、ここが発達している人は「集中力がある」と言えるのです。
脳の発達順序をおさらい
人の脳は生まれてから、運動系→聴覚系→視覚系の順に発達します。
そして、言語系(理解系+発話系)が発達しはじめる2歳前後の時点では、左脳よりも右脳のほうが発達しています。
ここから左脳の発達に個人差が出てきます。
3~4歳の時期は、早い子は新しい言葉を学んで左脳がぐんぐん発達します。
少し遅れた子は、5~6歳の時期に左脳が急成長します。
10歳になれば、右脳と左脳のバランス(大きさ)がほぼ同じになるそうです。
ちゃママまとめ
ぐるぐるする脳、前頭葉と側頭葉をつなぐパイプが太い脳を作る。
3歳までの読み聞かせで、左脳を発達させる下地を作り、3〜4歳の言語能力が発達する時期に、たくさんの言葉に触れさせるのが良さそうですね。
そして、親子の会話、読み聞かせ、没頭の邪魔をしないなど、やろうと思えばできることばかり?
気づいた時がはじめ時ですね。
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