【あさイチ】女の子ママ必見!「無月経」の知られざるリスクと対策とは

こんにちは、ちゃママです。

今朝、2017年10月26日放送のNHKあさイチを見ました。

「これは女の子ママは絶対知っておくべき!」

と思ったのでレポを書きます。

 

スポーツに取り組んでいる女の子だけではなく、無理なダイエットなどで減量した女の子にも「無月経」が広がっている。

無月経とは、3か月以上、月経がない状態のこと。

無月経が生涯引き起こす問題とは?

わたしたち親が気をつけるべきこととは?

スタジオ、FAXの質問も必見です。

目次

減量から起きた無月経

大分県で管理栄養士をしている寺山絵未さん(28)。

寺山さんは、小学校のころからバレーボールを始め、中学校では全国でも1、2を争う強豪校でレギュラーとして活躍していた。

ところが中学3年生のとき、練習中に右足に激痛が走った。

検査の結果は、疲労骨折。

レギュラー落ちを余儀なくされた。

実は、疲労骨折をする半年ほど前から、寺山さんのカラダにはある異変が起きていた。

コーチから「もっと痩せれば高く跳べる」と言われ、2ヵ月で8㎏減量

それ以来、月経が止まっていた

しかし本人は、

寺山さん
「”月経が来ないことが頑張っている証拠”と(チームメートで)話題になっていたので、自分は頑張っているという印象しかなかった」

無月経と疲労骨折

無月経と疲労骨折にはどのような関係があるのか。

無月経になる主な原因は、エネルギー不足。

ハードな運動をしているにも関わらず、減量などで十分な食事がとれていないと、月経が止まってしまう。

無月経になると、女性ホルモンエストロゲンの分泌量が低下する。

エストロゲンは骨の生成に不可欠なため、不足すると骨がもろくなり、そこに負担がかかり続けると疲労骨折になる。

寺山さんがこのことを知ったのは、バレーボールをやめ、大学で栄養士の勉強をするようになってから

現在、自分の経験を伝えながらスポーツ選手に食事メニューなどのアドバイスをしている。

普通の子にも起きている無月経

寺山さんのようなケースはトップ選手を中心に数多く起きているという。

順天堂大学准教授鯉川なつえさん
「例えばわたしが調べた大学駅伝に出るようなアスリートたちは、無月経になったことがある人が約70%、疲労骨折になったことがある人が約45%だった。

習慣として中学・高校のときからちゃんと食べていないし、食べてはいけないと言われてきた。
そういう人たちに対して、ごはんを食べさせるのがとっても大変」

 

さらに、トップ選手以外にも無月経が広がっている可能性がわかってきた。

鯉川さんが調査を行ったところ、都内のある女子高では「この1年間に月経が3ヵ月以上なかったことがある」と答えた生徒が、20人に1人の割合でいた。

鯉川さん
「普通の(スポーツ強豪校ではない)学校で調査しているので、そういう意味では多いと思った。
そんなに競技レベルも高くないレクリエーションレベルでも無月経に陥る人は多い」

鯉川さんは無月経のリスクを知ってもらうため、独自のチェックシートを作成し、全国の学校に配布している。

チェックシートでは、

  • 月経が止まっているか
  • 疲労骨折をしたことがあるか
  • コーチなど周りに減量を勧める人がいるか
  • 揚げ物を食べると罪悪感を感じるか
など、食生活についても細かく尋ね、危険度が高い場合は婦人科に行くように勧めている。

鯉川さん
「その後スポーツを続けなくても骨密度が低い状態で大人になってしまう可能性がある。
逆にスポーツに詳しくない人ほどこのような知識を知っていたほうがいい」

10代の無月経は骨や体に影響アリ

<スタジオ>

10代の場合は、月経周期が不安定でズレることもあるが、3ヵ月以上月経がない場合は注意が必要

スタジオには東大病院産婦人科医「女性アスリート外来」担当能瀬さやかさん

無月経で診察を受ける方は多いの?

能瀬さん
「4月から東大病院では女性アスリート外来を開設しているが、これまで延べ180人以上の選手が受診されている。
その中で約半数の選手が無月経の悩みだった。診療にくる選手は氷山の一角だと思っている」

寺山さんのように”頑張っている証拠”というのは?

能瀬さん
「そういう風潮はあると思う。月経は煩わしいものというイメージがあるので、月経がないほうが楽、ないほうがラッキーと思う選手はいまだにいると思う」

10代の月経は注意が必要。
女性の骨密度の変化を見ると、

20歳前後を中心に骨密度は上がっていくが、10代で無月経になってしまうと骨密度が上がりきらず、その後も低いままで骨粗しょう症などのリスクが高まる。

10代からの無月経による疲労骨折以外のリスクは?

能瀬さん
「無月経ということはエネルギー不足ということ。成長期の発達段階にある女性では、発育の面や代謝、循環器、精神面などさまざまなところに影響が出てくることが明らかになっている。

スポーツをしていなくても無理なダイエットでの減量は?

能瀬さん
「スポーツをしていない女性の間でも、同じような問題が起こっていると思う」

いまだに”食べるな”という指導はあるの?

能瀬さん
「競技にもよるが、減量しなければいけない競技はあるので、そういう競技の選手で無月経の問題が多く起こっている」

親だからできる2つのこと

サプリメントで補うという考えもあるが、圧倒的にエネルギー量が足りていない

10代はカラダを作る大切な時期なので、選手生命ということ以外に、将来のカラダを作るという意味でも気をつけなければいけない。

そこで、親が気をつけるべき2つのことを紹介。

1.月経周期を確認

・3ヵ月に1回 声かけ
・急激に体重が減ったら注意

能瀬さん
「海外では1ヵ月に10%以上の体重減少がある場合は注意が必要と言われている。
急激に体重が減った場合には、保護者のかたは月経がきちんと来ているか確認してほしい」

2.「バランスの良い」食事

・炭水化物も大事
・カルシウム・ビタミンD・ビタミンK

能瀬さん
「我々の調査では、無月経の選手はエネルギー摂取量も少ないが、中でも炭水化物の摂取が少ないということが明らかになっている。
バランスの良い食事、とくに運動量に見合った食事を摂取するということが重要。
エネルギーバランスの見直しが、女性ホルモンのバランスの見直しにもつながっていく」


10代のときに骨密度が上がりきらないのは、その後どうにもならない?

能瀬さん
「いまは薬物療法などさまざまあるが、10代の低骨量の女性に対して”薬物療法を行って骨密度が上がるか”ということは明らかになっていない」

男性の場合も十分なエネルギーをとらないと同じようになるの?

能瀬さん
「エネルギー不足自体は男性のアスリートにも起こること。同じような問題が男性アスリートにも起こっている可能性はある」

番組最後のFAX

中2の娘が生理が始まりません。一度だけ生理らしきものが3、4日ありましたが、それきり何もない状態です。娘は小学5年生から現在までクラブチーム、部活に入り運動をしています。

能瀬さん
「一度初経が来て、その後3ヵ月月経が来ない場合にも無月経になるので一度婦人科を受診して欲しい。また、15歳で初経が来ていない場合にも受診して欲しい」

 

娘が1年前から無月経。スポーツ高校生女子。母としてどうしたらいいか毎日悩んでいます。病院もどういう病院に行けばいいのか、すでにいくつか行っていますが、病院によって話す内容が違うので悩みます。

スポーツやアスリートに関しての知識を持っている先生が少ないのが現状で、増やそうとする活動が出てきています。

以下のHPで専門医や病院を探すことができます。
一般社団法人 女性アスリート健康支援委員会
http://f-athletes.jp/

 

20代女性。今年に入りジムに通うようになったのですが、たまに月経が止まってしまいます。エネルギー不足とありましたが、具体的にどんな物を食べたら無月経をなくせますか?

能瀬さん
「トレーニング量が増えて、その時期に体重が減っているということはエネルギー不足が原因。炭水化物を中心にエネルギー量を増やすことが重要」

ちゃママ感想

女性にとって、ホルモンバランスが整っていることはとても大切ですよね。

エネルギー不足で無月経になる。

そして、わが子が一生使う骨を作る時期。

親としては、男女ともにバランスの良い食事を心がけていかなければいけませんね。

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