こんにちは、ちゃママです。
明けましておめでとうございます☆
って、もう年が明けてから1週間経ってしまいましたが、本年もよろしくお願いいたしますm(_”_)m
ブログを書かなきゃと思いながら年末年始をバタバタと過ごしていたら、初夢に林先生が出てきました!(…好きなのかしら笑)
今年は一歩前へ踏み出す、変化のある年にしたいと思います(^-^)q
変化といっても、転勤はありませんように…(>人<)
さて、2019年1月6日放送の「林先生が驚く初耳学2時間SP」を見ました。
「林先生の情熱教室」という新コーナーでは、「高学歴ニート編」として林先生が高学歴ニートに1時間のホンネ授業をしました。
集まった東大、早慶大卒の高学歴ニートたちは、なぜ働かないのか。
林先生の驚きの持論が繰り広げられました!
※青字は生徒の発言内容です。
目次
親のスネはかじれ
林先生
「最初に言っておくが、一回きりの自分の人生をどう使うかは基本的には自由。
他人に迷惑をかけていないのであれば、ニートはダメだという考え方は全くない。
僕は授業でも特に上位のクラスの生徒には『親のスネはかじれるならかじれ』と言う」
親からお金をもらってスネをかじって生きています。
林先生
「君とご両親が納得している関係なら、スネをかじることについては何の問題もない。
僕も1人子どもがいる。
あくまでも僕と子どもの関係だが、これから大きくなってどれだけ自分のスネをかじるかが楽しみ。
ちょっとやそっとじゃ倒れないように準備してきたので、かじれよと思っている。
でもかじるスネがない人にとっては申し訳ないと思うが、親になるとわかる。
親は『人は平等だよ』と口では教える。
でも一方で、自分の子どもが有利になるようにとことん頑張る。
親として自分の子どもが他人に迷惑をかけると困る。
他人に迷惑をかけるんだったら、世の中に送り出した俺にかけてくれと僕は思っている。
だから親がいいと言っているなら、スネをかじっていいと思う」
全国民が働かないと社会は破綻する
人生の貴重な時間を他人のために使いたくないから働いていない。
林先生
「『好きなことをして生活はカツカツでもいいや』という人について、基本的に否定はしない。
でも、好きなことをして税金も払わないという選択が、全体の中で一部なら社会は成り立つ。
もし普通に働いている人たちがみんなそれをやったら、社会は破綻する」
社会の全員が好きなことをしても、社会はまわると思う。人に対して貢献したいという欲求は存在するので、例えば消防士は人の命を本気で守りたいという人間がなればいい。
林先生
「それでは全国の消防署の需要に足りない。
すでに経済学者たちが『フリーライダー問題』という研究をしている。
※フリーライダーとは、税金など義務である社会的費用を負担せずに公共のサービスを受ける人々のこと
人は好きなことだけをやっていると、提供されない公共サービスが出てくる。
思っている以上に、日本社会の恩恵を皆さんは受けている。
趣味だけでこれだけの道路網は発達する?国防は?警察は?
道路を造っても橋を造っても、それに対してみんながお金を払おうとしない社会的サービスは山ほどある。
ゴミ袋が有料なのは、ゴミを集めたり処分するのに大きな焼却場を造ったりするため。(ゴミ処理施設建設費用は一基につき約200億円)
ある人の試算では、年収890~920万円ないと社会のお荷物だと書いている人もいる。
※世帯総収入が890~920万円を超えないと、税金で払った分より多くの社会的サービスを受ける
(関連記事はコチラ⇒年収890万未満は”社会のお荷物”なのか)
我々は社会的なコストがかかる、それを当たり前と享受する暮らしに慣れているので、今のシステムを維持するのは大変。
満員電車で運ばれて辛い思いをしながらも頑張って働いていることで社会を支えている部分は大きい」
日本の法律で好きじゃない部分もいっぱいある。強制的に日本のルールに参加させられて気にくわない。
林先生
「それが嫌なら方法は2つある。
日本から出ていけばいい。
日本にいて社会的サービスをたっぷりもらっているくせに、文句を言う資格はない。
もう一つは、自分の力で変えればいい。
あなたが政治家になってこれは間違っているからこうするんだと。
文句があるのにそこに居続けるのは、僕は一番大嫌い」
文句は言ってない。嫌だけど怒られない程度に自分は違うルールでやるわっていう。
林先生
「社会のお世話になってもいいという人はそれでいい。
僕は偉そうなことを言う人間だから、『あいつ偉そうなこと言ってるけど、社会のお世話になって生きてるじゃないか』というのはプライドが許さない」
〈スタジオ〉
林先生
「今の社会に不満があるのもごもっとも と思っている。
今の若い人たちから見たときに、どう考えても老人がたくさん増えて、将来的に自分たちにのしかかってきそうな気配はわかる。
その中で作った『ルールに従え』は、納得いかないのはよくわかる」
浪人や高学歴への目
2浪して明大に入った。明大に入ると好きな仕事ができると漠然と思っていたが、就職した会社では高卒や中卒の人も一緒に働くような環境で、仕事内容も給与も待遇も変わらない。自分の2年間はなんだったんだろうと。
林先生
「企業の人事部の人に話を聞いてきた。
やはり、2年遅れていることは『どうして?』と聞かれる。
僕は浪人制度は大反対。
大学受験は決められたことがきちんとできれば受かる。
入試は答えが明確な分野。 勝手に延長して1年2年とやれば、いい大学に行けるに決まってる。
いまの日本の大学経営を考えると、浪人生がいなければ浪人生は出ない。 (2018年度、現役受験生約65万6千人、入学者68万2千人)
ワンランク上の大学に行くために、2年余分に使うのはどうなのか。
仕事でも『納期はここですよ』と言われて、自分の都合で延ばしたという人とは取引できない。
浪人が1年だとほとんど問題にならない。
2浪が大きくマイナスに作用する場合があることを率直に受け止めていかないと。
その中で自分たちに合うところを探していかないといけない」
早稲田のようないい大学を出たのに、いい人生を歩めないのはおかしい。英語も話せるのに、この状況はおかしいと思う。
林先生
「学歴が高いと、どちらの評価も過剰に出る。
(僕は)いい高校から東大に入って30年働いて『やっぱりすごいな』という人はいる。
でも『そんなもん?』という人もたくさんいる。
『やっぱり東大すごいよね』と実際以上に評価されるか、『東大のくせにあの程度』と実際以上にひどく言われるかの両極端に分かれる。
その評価に対してどうするかを考えるしかない」
仕事ができる人の条件
林先生が思うできる人とできない人の差は?
林先生
「社会に出て実際に働くと、とにかく問題をいっぱい解く。
例えばテレビの仕事なら、どうやって視聴率を上げるか。
予備校講師なら、どうやって受講者を増やすか。
社会で要求される能力は、解決する能力と創造力。
どちらかを持っていれば、この人はできるとなる。
できる人は学歴は関係ない」
仕事は”やりたいこと”より”できること”
好きな仕事じゃないと働きたくない。年間180日休んで3000万円稼ぎたい。ブログしかやりたくない。
林先生が黒板に書いたのはマトリクス。
横軸はやりたいかやりたくないか、縦軸はできるかできないか。
林先生
「どっちの軸で考えるかが、大袈裟ではなくホントに人生の分かれ目になる。
縦軸で分けて、やりたいことしかやりたくないというのがダメということはない。
それはジョブズ型。
『私は本当に好きな物事しか続けられないと確信している。 何が好きなのかを探しなさい。あなたの仕事にも恋人にも』 とジョブズは言っている。
僕みたいなタイプは、できるかできないかで分ける。
できるというのは自分ができると思っていることではなく、多くの他者が認めてくれる“できる”という意味で使っている。
僕はできる・できないのほうがすごく大事。
やりたい、やりたくない、好き、嫌いは、偶然だと思っている。
2011年の東大の文章にこういうのがある。
アイヌの長老のやりたいことはなんだと思う?
そこに書かれているのは『素手で熊を仕留めたい』。
熊はアイヌの世界では神の使いだった。
ある時期から鉄砲で撃つようになってしまったことに気を咎めている。
人間の何かをしたいという願望は、環境や情報など外部の要因に出会ったことで偶然生まれるものだなと。
やりたいということは、本当に絶対的なものなのか?
情報が内部化されて、自分の思いにすり替わっていないのか?
でも“できる”は偶然ではない。必然。
仕事が『やりたくてできる』が一番いい。
僕は『やりたくないけどできる』ことが平気でできる。
例えば学生時代のピンチヒッターで塾に行ったが、どの塾に行っても『来週から来てよ』と言われる。
だけどやりたくなかったから、大学を出て銀行に入った。
そのあとは投資などやりたいことをやった。でも向いてないと思っていた。
それ以上借金が増えたら返せなくなりそうだと、3年で決着をつけた。
そのとき、なんでこの仕事をやっているのかを考えた。
当時羽振りのいい連中が六本木でワイワイやっている、こんなに儲かっている、テレビや雑誌に出てくる。
情報で踊っていたなと。
だからできることをやろうと思って予備校講師に徹したら、30年間うまくいかなかったことや悩んだことは何一つない」
それはベターではあるけど、ベストではない。挑戦しないと悔いが残ると思う。
林先生
「投資会社など作ったりしたのは、やりたいことにチャレンジしたから。
僕は失敗の実験と呼んでいる。
最初にも言ったが、ニートという立場でやっていることを悪いとは思っていない。
ただ、見切りをつける時期はあるだろうなと」
今は塾講師は楽しいですよね?
林先生
「全然」
(全員驚く)
林先生は収入がある。本当にやりたくなかったら辞められる。でも辞めないのは、徐々にやりたくなってきているから?
林先生
「全然」
やる必要ないですよね?
林先生
「いまはホントに『やってください』と言われるのを『はい』とやっている」
この収録自体も本当はやりたくない?
林先生
「、、、そうだよ」
(全員爆笑)
林先生
「僕は人の話を聞く人間じゃないから、人が僕の話を聞くとも思っていない。
だから『この収録、そんなことやるの?』と。
でも、企画を考えてやろうというところまでたくさんの人の知恵と労力がある。
しかも『林修の』という名前が付いている。
僕にとっては一種のゲーム。
このゲームに参加する以上は絶対に勝ちたい。
これは僕のひとつの仮説だが、人がどこに快感を覚えるかはたぶんシンプルじゃないかと。
だからやりたいことをやっている時に「よしっ!」と思う人もいれば、結果を出したことで「よしっ!」と思うタイプもいる。
僕は競争に参加して戦って勝つことが好き」
競争はいいと思うが、競争は1人しか幸せになれないのでは?
林先生
「資本主義の世の中にいる限り、根本原理が競争。
この国で生きていくならこの競争を避けて競争が間違いだと否定することに意味がない」
やりたいことよりできることを選ぶ理由
いま林先生がやりたいことはないの?
林先生
「なくはないけど…本当は話すつもりはなかったが…
もともとやりたいことは本を書くことだった。
『今でしょ』の前に出版社から本を書かないかという依頼があった。
そのときに『自己啓発の本を書いてくれ』と言われた。
自己啓発の本は読んだこともない。
そのときに『読んだこともないので書きません』という人もいるが、僕はそうは思わない。
俺は外部から見たら自己啓発の本を書ける人間に見えているんだなと思う。
その出版社でトータルで100万部くらい売れた。
でも印税をもらっても売れたと聞いてもとくに何も思わなかった。
僕に声をかけてきたのはフリーの編集者だった。
僕を見つけた功績もあって、大手の出版社で正社員に採用が決まった。
そしたら奥さんの両親がすごく喜んでくれた。
娘の婿は『将来不安定だと思っていたら、安定した地位になって良かった』と。
これだけで、自分の書きたくない本を書いて良かったなと。
次に編集者に『書きたい本を書いてください』と言われた。
タイトルは『すし、うなぎ、てんぷら』。
全く売れない。(全員笑)
出した本のなかで重版にならなかった唯一の本。
売れなかったけど自分が書きたいものが書けたらいいという考えもあるでしょう。
でも僕は本当に苦くて、全然売れない自分の本を見て、こんな屈辱を味わうんだったら書きたくない本のほうがマシだったなと」
リベンジしたいとは思わない?
林先生
「一回自分が書きたいものを書いて迷惑をかけたことは消えない。
プロだから一回迷惑をかけたらそれはもう失格」
林先生みたいな人に出会ったのは初めて。考え方などすごく勉強になった。
「やりたいこと」は偶然で、「できること」が必然だと言ってくれて、できるものを見ていこうかなという気になった。
林先生
「番組が頼んだようなコメント、ありがとうございました」(笑)
<スタジオ>
千原ジュニアさん
「授業の前と後で(生徒が)変わった」
林先生
「やっぱりそれは彼らが優秀だから」
ギャル曾根さん
「勉強になった。高学歴であればあるほどいいのかと思っていた」
林先生
「いい大学からいい企業へという幻想は、戦後70年で崩壊したと思ったほうがいい。
かつてはそういう現実があったかもしれないし、これからそれで乗り切れる人もいるだろうけど、その率がガクンと下がる」
ちゃママ感想
この収録自体も本当はやりたくないという林先生に笑ってしまいました(>w<)
「やりたいこと」は偶然、「できること」は必然 。
高学歴であればいい仕事につけるという時代は終わった。
高度成長期を生きてきた親に育てられたわたしたち親世代は、学校に行かせていい成績をとってできるだけ高い学歴をつけさせたいという固定観念があったりします。
ある教育者はこれを「親ブロック」なんて言っていますよね。
林先生が言っていた通り、社会で必要な力は問題解決能力と創造力。
以前も初耳学でこの2つの能力について話していました↓
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