こんにちは、ちゃママです。
子育て中の方に、↓この本を教えてもらいました。
教科書が読めない子どもたち?どういうこと??
目次
リーディングスキルテストとは
突然ですが、次の問題の答えは何番だと思いますか?
上記のテストは、リーディングスキルという「読解力」を測るテストの例題ですが、このような問題を間違えてしまう中高生が多いのだそうです。
東ロボくんプロジェクトの結果
2011年から、国立情報学研究所などが人工知能の可能性を探ろうと取り組んでいたプロジェクト「ロボットは東大に入れるか」。
東ロボくんは、毎年大学入試センター試験に挑み、2016年度には偏差値57.1と受験生の平均をかなり上回ることができました。
これは数字上、国立大学や有名私立大学を含む535の大学で合格率80%以上と判定されるレベル。
しかし、その後も偏差値57以上になることはなく、教科別に見ると数学や世界史などの知識量が必要なものは得意ですが、国語や英語の長文問題は不得意だということがわかりました。
国語や英語に限らず、文章題が苦手だったのです。
つまり、問題文をきちんと読み解いて、意味を理解することができていないからではないかとされ、このプロジェクトは一度断念することになりました。
子どもたちの読解力が低い
今回のプロジェクトと同時に行われたのは、人間が文章を読む力について調べること。
全国の中学・高校生、約2万5,000人を対象に、上記のようなリーディングスキルテスト(RSTテスト)を行いました。
すると、文章をきちんと読み解いていないのはAIだけでなく、中高生にもかなり多いことが分かったのです。
人間なら簡単だと思われそうな文章でも、きちんと読み解くことができなければ、東ロボくんと同じく問題が解けないということ。
研究を中心に行った新井紀子教授によると、日本の中高校生の多くは、中学校の教科書の文章を正確に理解できていないようだといいます。
そして、この東ロボくんの研究を、子どもたちを指導する方法の開発に役立てられないかと考えているそうです。
解答はこちら
最初に書いた例題の答えは、問1が「②」、問2が「Alex」でした。
中高生の解答結果はこちら↓
ちゃママまとめ
母国語である日本語を何年間も学校で勉強してきた子どもたちが、きちんと文章を読んで理解していないなんて、衝撃的ですよね。
この読解力と高校の偏差値は、極めて高い相関関係にあったそうです。
言いかえれば、読解力がないと偏差値の高い高校に入れないということですよね。
読解力を上げる方法は見つけられなかったということでしたが、親として何ができるのか考えさせられました。
新井紀子教授の著書はこちら↓
今回の例題はAmazonに載っていました。