こんにちは、ちゃママです。
図書館で借りたこの本。
子どもを叱ることで親の期待したとおりになっていれば、「叱る」ことが効果的だったということです。
でも、何度も同じように、繰り返し叱り続けても変化がない、または悪化しているということは、「叱る」というアプローチが間違っている可能性があるのです。
親の何気ない一言や行動が、子どもの脳を傷つけるということが科学的にわかっています。
それなのに、子どもを叱り続けてしまうのはなぜなのでしょうか?
それは、次の「5つの原則」を知らないからだといいます。
目次
「5つの原則」とは
子どもを叱り続ける人が知らない5つの原則とは、
- 自分とまったく同じ価値観の人はいない
- 強制されたことは、やらない。やったとしても、形だけになる
- 人間には、最低3つの長所がある
- 親は成長が止まっているが、子どもは成長している
- まず、「諭す」。「叱る」「怒る」は非常時のみ
です。
本の中では、
「諭す」のが通常で、真剣なモードで感情的にならずに問題点を指摘すること。
「叱る」は、人の道に反したときに使うもの。
「怒る」は、一撃で相手を修正させなくてはならない緊急事態のときに使うもの。
としていて、「怒る」は伝家の宝刀のようなもので、やたらめったら使うものではないと筆者は言っています。
この本のおすすめポイント
5つの原則に立ち返ったうえで、親からの実際の相談に対して問題の原因をさぐり、どうすればいいのかという解決策を何例も紹介しています。
〈相談内容の例〉
- おとなしい性格で、自分の意見をはっきり言えない
- 部活をがんばりすぎて、授業中に寝ている
- 勉強に身が入らず、やる気がない状態が続いている
- 授業についていけず、集中力がまったくない
- ゲームのやりすぎで、日常生活にしわ寄せがきている
- 毎日怒鳴っては反発される、の繰り返し
- ついつい言いすぎて後悔してしまう
- 学校で習った問題が解けないのが許せない
- わが子の将来を悲観してしまう
など、わたしも息子が成長するにつれて悩むことになるかもしれないので、ケーススタディとして学べました。
子どもを変えようとするのではなく、まずは親が変わることが大切。
言葉で子どもを動かそうとするのではなく、勉強がやりたくなる環境や仕組みを親が整える。
本の中では、著者が考えたという「子ども手帳」を利用するやり方を紹介していました。
詳しくは、本を参考にしてください。
ちゃママ感想
入学したときは、ほとんどの子どもが「勉強が楽しみ」と思っていたはずなのに、いつからか親に「勉強しなさい!」と言われるようになり、言われれば言われるほど子どもはやりたくなくなってしまう。
親は、勉強をやらない子どもを見て不安になり、子どもを変えようとしてまた叱ってしまう。
この本には「親は成長が止まっているが〜」と書かれていますが、それは肉体的なことであって、わたしは親も子どもと一緒に成長していかなくてはいけないと思っています。
人は急には変われませんが、まずは変わろうと覚悟し、今日と同じことを明日はしない。
言葉には力があるので、マイナスの言葉ではなく、プラスの言葉を使うようにする。
この本は、子どもを叱り続けてしまう親が、考え方や視点を変えるのに役立ちます。
この5つの原則を詳しく知れば、子どもを叱り続けることは何の意味もなく、叱らなくて済むことはたくさんあることに気づきます。
東大生の多くが、親に「勉強しなさいと言われなかった」なんていう話はよく聞きますよね。
それは親が「きちんとしなさい!」「早くしなさい!」「勉強しなさい!」などと言うのではなく、もっと効果的なほかのアプローチをしていたということだと思います。
所詮“優秀な子ども”なのではなく、小さいころからの親のサポートや声かけが良かったのかもしれないと思いました。
子育てにもう遅いということはありません。気づいたときがはじめどきですね。
林先生も「勉強しなさい!」という言葉を言われたことがない1人です↓
↓怒らないスキルは努力しだいで身につけられます!