【本紹介】親のささいな言葉が子どもを「ネガティブ思考」にする

こんにちは、ちゃママです。

昨夜のたけしの家庭の医学スペシャルの中で、またテロメアのことをやっていましたね。

ネガティブ思考は、テロメアを短くする

短くなるスピードを緩めるには、マインドフルネスが効果的

という内容でした。

テロメアのことは、【衝撃】クローズアップ現代+「生命の不思議”テロメア”健康寿命はのばせる!」レポでまとめましたが、久しぶりに読み返してみました。

わたしもすっかり運動不足…(だから疲れやすいのか;)

最近は朝晩涼しくなってきたので、そろそろ朝の散歩を再開しようと思います!

 

さて、また本を読みました。

親の態度や言葉から、親自身が気づかないうちに、ネガティブなメッセージが子どもに伝わってしまう…怖いことですよね。

少しだけ内容を紹介します。

目次

子どもの自己イメージを悪くする言葉

「みんなの迷惑になるようなことをしてはダメよ」

「そんなことしたら、みんなから嫌われるよ」

このような言葉は、子どもにマナーを身につけさせ、子どもの社会性を育てようと注意している言葉に思えます。

ところが、子どもには、

「みんなの迷惑になっている」

「みんなに嫌われている」

という潜在的なイメージが描かれてしまうのです。

たとえば、

「リンゴを思い浮かべないでください」

「絶対にリンゴだけは思い浮かべてはいけません」

と言われれば、リンゴを思い浮かべてしまいます。

イメージを描く右脳は、言葉の否定形を認識できないため、「リンゴを思い浮かべてください」と言わているのと同じになるのだそうです。

子どもがいい自己イメージを持てないと、自分を卑下したり、責めたりする傾向が強くなります。

すると、ちょっとしたハードルや壁が目の前に現れたときに、すぐに弱気になったり、あきらめてしまったりするようになるのです。

自己、他者、社会のイメージは関係する

「大丈夫!」「自分ならやれる!」と、自分自身で感じられ、行動に移すために必要なのが「自己肯定感」です。

そして、その自己肯定感と大きく関わるのが自己イメージです。

この自己イメージは、単に自分に対してのイメージを指すだけではなく、他人に対しての「他者のイメージ」そして社会全体に対しての「社会イメージ」と密接に関係するのだそうです。

それぞれの理想的なイメージとしては、

<自己イメージ>
自分は、それなりにいい人間だな
私のことだから、何とかするだろう
私は、人から愛されてもいいだろう

<他者イメージ>
尊敬できる人はたくさんいるもんだな
信じられる友達は作れるものだ
人を愛するって素敵なことだ

<社会イメージ>
世の中は、がんばれば認めてもらえることもある
きっと夢は叶えられる
世の中、悪いことばかりでもない

子育てで大事なのは、今あげたような「いいイメージ」を子どもが持てるようにしてあげることです。

ところが、例えば

「そんなことしてたら、みんなに笑われるよ」

という言葉を頻繁に言われて育った場合、

「他人は、ぼくの行いを見て、笑ったりバカにしたりすることがあるんだ」

という考えを持ちやすくなるそうです。

そして、

「他人の前ではおちおち気を抜いているわけにはいかないぞ」

「簡単に他人を信じるものではない」

という考えにも及び、他者イメージが否定的なものとなってしまいます。

また「人にどう思われるかが重要だ」という考えが芽生え、行動の軸を他者にゆだねてしまいやすくなります。

つまり、自分が何をしようとしたかが重要なのではなく、他者がそれをどう受け取ったかが大事になってしまうのです。

行動の軸が自分自身にないため、自分は何をしたら正しいことになるのかがわからなくなり、常に不安な気持ちを抱くようになってしまいます。

そして、何をしても正しいことをしているという実感が持ちにくくなり、何か自分は間違えているように感じてしまいます。

子どもの自己イメージを悪くすることは、友達や学校など、子どもを取り巻く人たちや社会に対するイメージまでも悪いものにしてしまうことにつながるのです。

子どもがマイナスイメージを持たない声かけをする

あなたが小学校1年生の子どもだとします。

学校でお友達に意地悪をされて、泣きながら家に帰りました。

「ママ、お友達にいじわるされた…」

と打ち明けたとき、次の4つのうちのどれを親に言って欲しいと思いますか?


1.あなたのほうから、先に何かしたんじゃない?あなたはちゃんと注意しないところがあるからね。

<裏メッセージ>
「あなたは、ちゃんと注意しないダメな子だ」という子ども自身がマイナスのイメージを持ってしまうメッセージになってしまいます。
さらに、「そんなあなたを他人は容赦しないものだ」という他者に対してのマイナスイメージも与えています。


2.誰がそんなことしたの?どうする?お母さんが、その子のお母さんにひとこと言ってあげたほうがいい?それとも先生に相談する?

<裏メッセージ>
人に対するマイナスのメッセージを与えてしまいます。
他人はひどいことをするものだから、時には復讐が必要だということです。
さらに、「あなたでは対処できないでしょうから、お母さんが何とかしてあげる」という子ども自身に対するマイナスメッセージにもなっているのです。


3.まあまあ、そんなこと、よくあることよ。ほら、ケーキがあるよ。そんなこと忘れて、早く手を洗ってきなさい。

<裏メッセージ>
「あなたの問題は重要ではない」「どうでもいいことだから、お母さんはそんなことには関わらないよ」ということです。
結果的に、「あなたは重要ではない」というマイナスメッセージになってしまいます。


4.そう、そんなことがあったの?ほら、ここに来て。そっか、悲しい思いをしたんだね。

<裏メッセージ>
「あなたの気持ちはわかりました」「あなたがどう感じたか、それはとても大切です」ということです。
つまり「あなたは大切な存在です」というメッセージになっているのです。

ちゃママまとめ

そんなささいな言葉で、子どもがそう考えるなんて、大袈裟じゃない?と思うかもしれません。

でも、親に言われた言葉は、たとえささいな言葉でも、子どもにとってはとても影響があるのです。

 

「ブスでも笑っていたら、かわいく見えるものだよ」

と母親に言われたわたしの友達は、「自分はブスなんだ」とずっと思っていたそうです。

そして、大人になってから「母親は女は愛嬌が大事ということを言いたかったんだ」と気づいたそうです。

この本には、日常の中でつい言ってしまいがちな話し方が子どもにどんな影響を与えているか、また、どうすれば子どもの自己肯定感を高める話し方や伝え方ができるか、具体例が載っています。

「幼児期」「小学生」「思春期」の3つの時期に分けて書かれていますが、過ぎてしまった年代のことも参考になると思います。

わたしはこれから訪れる「思春期」編を頭に入れておかなければ?

子どもが指示待ち、受け身、依存的な人間ではなく、建設的に物事を考えられるプラス思考人間になるように、声かけに気をつけていきたいと思いました。

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