こんにちは、ちゃママです。
2016年11月27日放送の「林先生が驚く初耳学」を見ました。
過去の放送ですが、大切なことなのでブログに残しておこうと思います。
教えてくれるのは、「『学力』の経済学」の著者である慶応義塾大学准教授中室牧子先生です。
目次
学力以外に収入に関わる能力とは
アメリカのおよそ1万3000人のデータ研究から導き出された年収の比較。
AとB、2つのグループには年収に大きな差があることがわかります。
中室先生
「俗にいう『大検』と言われる制度がアメリカにもあります。Aは大検で進学したグループ、Bは高校卒業後に進学したグループ。
この2つのグループは学力の水準は同じになるように調整しています」
この2つのグループの違いは、高校を卒業したかしていないか。
将来の収入を分けるのは、高校の過ごし方にポイントがあるのです。
高校で身につく力とは
中室先生
「この違いはなんなのかと考えて経済学者がたどり着いた答えが『非認知能力』」
非認知能力とは、学力(テストの結果など)のように数字で表せる認知能力とは違い、自制心や忍耐力、コミュニケーション能力ややり抜く力のようなテストでは計測できない能力のこと。
意外にも将来の収入に大きな影響を与えるのは、『自制心』や『忍耐力』などと考えられています。
中室先生
「学力が自分で勉強して身につくものだとすると、非認知能力は誰かに教わらなくてはならない。クラブや学校などで、人間関係のなかで構築される能力」
社会に出たあと、学力だけでは対応できない問題に直面したとき、自制心や忍耐力が必要になると考えられています。
その能力は、学校などで友人や先生とふれあったり、部活動や課外活動を通じて培われるもの。
最近の研究で、学生時代に部活動や課外活動を経験していた人のほうが、将来の収入が高くなっているという結果も出ています。
つまり、テストの点数を気にして部活を辞めてしまうのは、将来的にはマイナスになると考えられているのです。
幼少期から大切なこと
実は、幼少期に両親から『ウソをついてはいけない』『約束を守る』などのしつけを受けた人は非認知能力が高く、しっかりとしつけを受けていない人よりも、将来の年収が86万円も高いという研究結果が出ています。
自分の子どもにはその能力が備わっているのだろうか?と気になりますよね。
<検証する方法>
子どもにチョコをあげて、いつ戻るかは伝えずに退室します。
15分後に戻ってくるまで食べずに我慢できれば、もう1つチョコをあげます。
これで我慢できる子は、非認知能力のひとつ『自制心』が備わっているという結果になります。(いわゆるマシュマロテスト)
番組で10人の幼稚園児で検証したところ、我慢できた子は6人でした。
我慢できなかった子たちは、現時点では自制心が弱いということになりますが、自制心は普段の生活のなかで簡単に鍛えることができます。
中室先生
「最近は、規則正しい生活(決まった時間に寝るなど)が自制心を鍛えるという研究もある」
規則正しい生活を送るだけでなく、毎日背筋を伸ばすように伝えて実践させるだけでも非認知能力が育つという研究結果も出ています。
ちゃママまとめ
規則正しい生活を送る。
息子が小さいころは「もう寝かせなきゃ」「3食だいたい同じ時間に食べさせなきゃ」ときっちりやりすぎて疲れたこともありましたが、実は大事なことだったんですね。
「非認知能力」は幼いころのほうが身につきやすいと言われています。
今日がいちばん子どもが幼いときだとすれば…今日からはじめるしかないっp(^-^)q
先日放送されたNHK「すくすく子育て」でも「非認知能力」が取り上げられていました。
もっと知りたい方は、すくすく子育てのHPへ↓
「教えて!「非認知能力」ってなに?」
http://www.nhk.or.jp/sukusuku/p2018/180512.html