【NHKママたちが非常事態】あなたが育児が辛いと感じる本当の理由

こんにちは、ちゃママです。

図書館に行ったら、2016年にNHKスペシャルで放送された『ママたちが非常事態! ?』が本になっていたので、借りて読んでみました。

NHKスペシャル ママたちが非常事態! ? 夜泣き・イヤイヤ・人見知りにも理由があった! 最新科学でハッピー子育て (教養・文化シリーズ)

その中で、産後、カラダに起こる変化の部分を参考にまとめてみました。

もっと早く知りたかった・・・

目次

出産に向けて増加する2つのホルモン

妊娠中は、エストロゲンプロゲステロンというホルモンの分泌量が出産に向けて急激に増えていきます。

エストロゲン

胎児の成長に合わせて子宮を大きくし、母乳を分泌するなど母親になる準備を促す働きや、気持ちを前向きに活発にする働きがある。

出産直前の分泌量は、通常の100~200倍以上に急増する。

プロゲステロン

性欲を抑え、妊娠を維持し、お腹の赤ちゃんを守る。

出産直前の分泌量は、通常の10~20倍に急増する。

育児の辛さの原因

この大切な働きをしてくれる2つのホルモンが、出産後、どちらも激減します

突然訪れる変化に体が対応できず、気分が不安定になり、さらに、エストロゲンの減少によって脳の神経細胞の働き方が変わり、強い不安や孤独を感じやすくなるのです。

ただでさえカラダもココロも不安定ななか、初めての子育てをしなければいけない。不安になるのは当たり前だったのです。

子育てに関する意識調査では、7割の母親が「子育てで不安を感じている」、約半数が「育児ノイローゼだと感じることがある」と答えていました。

子育てがつらいと感じるのは、ホルモンのせいだったのです!

母親になるプレッシャー

マタニティーブルーは一時的なもので、自然に治ることも多いのですが、必要なサポートが得られなかったり、一人きりで子育てをしなければならないなど、置かれた環境によっては、産後うつを発症する場合があります

発症率は一般的なうつの5倍以上と言われていて、誰もがその可能性を抱えています。

ママ友と繋がることで一時的に不安が和らいでも、頼れる人もなく、一人きりで子育てと向き合っているママの心は完全に癒されることはありません。

幸せなはずの子育てをなぜ苦しいと感じるのか…。

その原因は自分にあるのではないかという思いにさいなまれます。

子育てがどのようなものか事前に知る機会が乏しいなか、母親にならなければならない。そのことが不安を一層強めているのです。

人間だけが感じる不安

エストロゲンが激減して不安や孤独を感じるしくみは「共同養育」を促すためのものだったとも考えられているそうです。

不安や孤独を感じれば、仲間と一緒に子育てしたいという気持ちが高まるからです。

生まれて間もないわが子を他者に任せることができるのは、動物のなかでも人間だけだといいます。

この「共同養育」のスタイルは、進化の中で編み出した人間独自のものと考えられています。

そのおかげで人類は多くの子孫を残して繁栄することができたのかもしれません。

核家族化が進み、共同養育のスタイルがとれなくなっている現代。

不安や孤独を解消できないため、つらいと感じるのは当たり前ともいえるのです。

ちゃママはどうだった?

ちゃママも孤独や不安を感じたことがありました。

里帰りから岩手の三陸の町に戻ったのが生後1ヶ月。

1人の知人も友達もいない町での初めての育児。0歳児と主人としか話をしない日々…アパートで軟禁生活状態…

電話で母と話すことはあっても、対面で家族以外の大人と話をしたのがスーパーのレジの人で、しかも2週間ぶりだったりして。

「あれ?人と話すときってどういう話し方をするんだっけ?」なんて考えてしまったこともありました。

睡眠不足と目の前の息子の世話で、自分から積極的に友達に連絡しようという気にもならず、お昼寝のあいだには家事とネット検索の日々。

ベネッセのウィメンズパークには本当にお世話になりました。
(女性専用サイトで、悩んでいることを掲示板で検索すると、必ず誰かが同じことで悩んでいて、それを経験した先輩ママが答えてくれていたのでとても参考になりました)

ホルモンが関係しているなんて全く知らなかったので「育児が辛い→子育てを楽しめない→ダメな母親」と自己嫌悪に陥っていたこともありました。

「あ、こうやってノイローゼになっていくんだなー」なんて客観的に感じたこともありました。(自覚しているうちはセーフ?)

主人は「見てるから出かけておいで」というタイプではなかったし、出かけるときはみんな一緒で開放されることがないっていう。

過ぎてしまったことなのでわからないけれど、誰かに1時間でもいいから預けて気分転換ができたなら気持ちも変わっていたのかなと思います。

半年、1年と徐々に子育て支援センターに通うようになって、センターの人たちや他のママさんたちと話すようになってからようやく気持ちが変わった気がします。

だんだん息子の表情や反応も豊かになり、息子の成長を楽しめるようになって今に至ります♪

ちゃママ感想

いまは核家族化が進んで誰かに預けたくても預けられない人がたくさんいます

育児が辛いと感じるのはホルモンのせいもあるけれど、環境もそうさせている

そして、科学でここまでわかっているならば、母親学級や両親学級など、どこかで教えて欲しいなと思いました。

これまでいくつも子育て関連のことを書いてきたと思いますが、出産前に教えてもらいたかったことってこれで何度目だろう!?

世の中、知らないと損をすることばかりですね。。

文部科学省でも厚生労働省でもいいので、初妊婦全員に教科書を配ってください!(>人<)

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