こんにちは、ちゃママです。
2018年9月22日放送の「脳力を上げる10の方法」という番組を見ました。
天才たちから脳の鍛え方を学ぶというテーマで、古舘伊知郎さんの脳トレ法、藤井聡太くんの脳力のひみつ、現役東大生3人の勉強法が紹介されました。
その中でも今回は、藤井聡太くんの幼少の頃の話と現役東大生3人の勉強法を書いておこうと思います。
目次
藤井聡太の天才脳のヒミツ
藤井聡太の師匠・杉本昌隆七段
「頭の回転がバツグンに速い棋士。通常の棋士はパッと見て3~10分考えることも普通だが、藤井くんは瞬時に最善にたどり着く。その速さは普通の棋士の3~5倍」
詰将棋の正解率を競う”詰将棋解答選手権チャンピョン戦”では、超難問5問を全問正解で優勝。しかも断トツの速さで4連覇を達成した。
プロ棋士は実践の将棋の場合、脳内でおよそ80通りの指し手の中から最善の一手を導き出しているという。
では、藤井聡太はなぜこのようなすごい脳を持つことができたのか。
幼稚園でハートバック
藤井聡太が通っていた愛知県瀬戸市「雪の聖母幼稚園」。
20世紀初頭にイタリアの医師によって考案された世界的に注目されている「モンテッソーリ教育」を行っている。
玩具は園児が自分で選べるように、必ず手が届く低い位置に置かれている。
これは、子どもたちに自ら遊びを選ばせるという狙い。
園長・加藤千美さん
「選択することを幼少期からすると、(選択する能力が)研ぎ澄まされていく」
幼少期から選ぶことを繰り返すと、脳の選択をつかさどる部位(尾状核)が活性化し、大人になって高い意思決定能力が発揮できると言われている。
重要な場面で数々の決定を下してきたビルゲイツや、オバマ元大統領もモンテッソーリ教育を受けていたという。
さらに、当時藤井聡太の能力を上げたと考えられるのが、紙を切って作る「ハートバッグ」。
2枚の紙を手で交互に織り込んでチェック柄のハートにする遊び。
ハートバッグは難易度もさまざまで、好きな色紙を選んで紙の切り方と折り方を選択。
クローバーなどの模様を作ることもできる。
藤井聡太は在園中にハートバッグを100個以上制作。
自分で選んだ好きなことに熱中することで、集中力も身につけていた。
記憶力を高める「暗算」
幼少期の藤井聡太は、車の中で「Make10」という遊びをやっていた。
ルールは簡単。4ケタの数字を計算して10にする。
例えば「3893」なら、3×3+9-8=10となる。
家族と車で出かけるときに、前を走る車のナンバーを使いMake10を楽しんでいた。
東北大学加齢医学研究所脳科学研究部門・瀧靖之教授
「暗算をすると、記憶力が高まる」
例えばわたしたちの脳は「3+3+1」という計算をするとき、まず3と3を足した6という数字を一時的に記憶してから、残りの1を足して答えを出している。
このように暗算によって一時的な記憶を繰り返すことで、記憶力が高まると考えられる。
記憶と選択で直観を鍛える
さらに、藤井聡太が幼稚園生のときに通っていた愛知県瀬戸市・ふみもと子供将棋教室では、大人でも覚えるのに3年かかると言われている約480ページもの将棋の本を、まだ字もろくに読めない幼稚園のころにわずか1年で丸暗記していた。
子どものころから選択力と集中力と記憶力を身につけた藤井聡太。
プロ棋士17人、アマチュア棋士17人の脳の働きを分析した研究がある。
実験はMRIのなかで詰将棋の問題を出題し、答えてもらうもの。答えは4択のボタンを使い、2秒以内に選ぶ。この繰り返しで1人180問出題。
すると、アマチュア棋士の脳は思考をつかさどる前頭葉が活動。
一方プロ棋士も前頭葉が活動したが、アマチュアにはない反応として、記憶と照合する部位(楔前部)と選択をつかさどる部位(尾状核)が活動していることが判明。
つまり、藤井聡太などのプロ棋士は、膨大な過去の経験から似た局面での最善の一手を記憶から取り出しているということ。
東京大学大学院進化認知科学研究センター・中谷裕教教授
「これが直観。考えるのではなく、知識に基づいてこのパターンだからこの指し手だと、無意識に素早く正確に判断することができる」
直観とは思いつきではなく、膨大な経験や記憶から素早く最善の一手を選ぶということ。
瀧教授によると、この直観は訓練で磨かれるという。
藤井聡太の場合は、5歳から将棋をはじめ1日5時間練習。今まででに推定で18,000時間以上将棋の練習をしている。
ひたむきな努力の天才、藤井聡太は選択力・集中力・記憶力を研ぎ澄まし、飛びぬけた直観を作りだした。
3人の現役東大生の勉強法
3ヵ月で偏差値33UPの東大生
高校3年生の夏の時点で、偏差値43だった宇佐見天彗さん(医学部5年生)。
しかし、ある勉強法を実践すると、わずか3ヵ月で33アップの76に。
◇ストップウォッチ
勉強するときは時間を計る。
成績の上がった高校3年生の夏以降、「25分勉強したら5分休憩」という勉強法を続けているという。
瀧先生
「計画と実行をつかさどる前頭前野が集中できる時間は約30分。それ以上は効率が下がる」
◇マーキングレビュー法
参考書に赤と青に色分けされた◯や×などのマークを書いている。
◯は新しい知識、×は知っている知識、☆は忘れている知識と整理することで、情報に意味付けをしているという。
記憶は関連づいた情報が多いほど思い出しやすい。
瀧先生
「情報に意味付けすることで思い出すヒントになっている」
◇1秒暗記法
例えば英単語30個を30分で覚える場合、1単語にかけるのは1秒。
30単語30秒を1周として60回繰り返すという暗記法。
瀧先生
「記憶は消えていくため、時間をかけて覚えるより繰り返し見るほうが定着しやすくなる」
1日22時間勉強し続ける東大生
幼少期をオーストラリアで過ごし、小学校2年生のときに中学校1年生のクラスへ飛び級。
そんな清原彗冬くん(経済学部4年生)のIQは、日本人の平均105をはるかに上回るIQ140。
◇目次をじっくり読む
目次を読み、その本の全体像を推測している。
瀧先生
「脳は初めてのモノを覚えるよりも、一度見たモノのほうが記憶しやすい」
目次を覚えて内容を推測してから読むと、はじめて読む本でも理解しやすく記憶に残る。
◇数回に分けて睡眠
勉強中、アラームが鳴ると寝る準備をはじめた。布団を敷く時間を惜しみ、イスを倒して寝袋で寝ている。
20分が経過し、再びアラームが鳴ると起きて再び勉強を始めた。
テスト中や追い込みのときに、3時間40分勉強したら20分寝るというスタイルを6回繰り返す。睡眠時間はたった2時間。
彼の場合は極端すぎるが、睡眠を分けることは集中力が下がる前に脳が休めることができるので、効率のいい勉強が続けられるという。
1日に睡眠を分けてとることは、多相性睡眠と呼ばれていて、ナポレオンやレオナルドダヴィンチも多相性睡眠だったといわれている。
さらにサッカー界のスーパースター・クリスティアーノ・ロナウドが多相性睡眠の専属コーチをつけたと、イギリスのインディペンデント紙が報じている。
東大推薦2%美女
高校2年生のときにアメリカの名門・スタンフォード大学から論文が表彰され、東大には学年にわずか2%しかいない推薦入試で合格。
アメリカの名門大学と東大が才能を認めた鈴木光さん(文化Ⅰ類2年生)。
休日だと1日9~10時間勉強をするという。
◇動画は2倍速で見る
とあるカフェ。
パソコンで法律の講義を見るとき、イヤホンをして2倍速で見ていた。
鈴木さん
「速いと聞かないといけないと集中する。脳もそれに合わせて早く処理できる」
瀧先生
「倍速で見たり聞いたりすることで、情報を処理する前頭葉が活性化し、学習効率を上げることができる」
彼女は弁護士を目指しているため、起きている8割以上の時間は勉強をしているという。
◇スマホに声を録音する
場所を変え、違うカフェで勉強。これも脳力を上げる秘訣。
取り出したのはスマホ。
スマホに自分の声を録音して、あとで聞きながら復習するという。
鈴木さん
「耳から入った記憶と目で見た記憶は定着のしかたが違う。脳も違うふうに記憶と紐づける」
一つのことを覚えるのに、話す、聞く、書くという3つの方法で記憶に焼き付けているという。
脳は視覚と聴覚、触覚など複数の情報を得ることで、効率よく記憶を定着させることができる。
ちゃママ感想
モンテッソーリ教育に関しては、わたしも何冊か本を読んだことがあります。
できればモンテッソーリ教育を取り入れている園に入れたかったのですが、田舎にはありませんでした。。
でも、家庭で取り入れられることはたくさんあるので、何冊か本を読んでみることをオススメします。
そして、現役東大生の勉強法。
一部は唖然としてしまいましたが、たしかに脳のクセを知ってそれを利用すると効率が上がるといいます。
脳のクセの話は以前書きましたので、ぜひ参考にしてみてください☆
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