【クローズアップ現代+】”先行き不安病”を斬る! わが家のマネー防衛レポ

こんにちは、ちゃママです。

昨夜のクローズアップ現代+…お金の匂いを嗅ぎつけて観てみましたよ(笑)

参考になることもあったので、まとめてみました。

目次

先行き不安病の正体

揺れる国際情勢に最近の物価上昇。先行きが不透明感を増す未来。

マネーの不安が広がる中「もう預金している場合ではない」と、株を運用する個人株主が急増。

個人株主は過去最高ののべ5000万人近くに達しています。

「家計を楽にしたい」「老後の年金不安を吹き飛ばすお金をいまのうちに稼いでおきたい」

誰もが悩まされる、なんとなく将来が不安という「先行き不安病」からどうすれば解放されるのか。

具体的に番組で考えた「先行き不安病」の元は「家計不安」「年金不安」です。

家計不安

この春以降、食用油、ティッシュ・トイレットペーパー、電気・ガス、切手・はがき、燃油サーチャージなどが値上がりし、家計支出が年3万円増えるという試算もあります。

一方、収入は賃上げ傾向とはいえ、年金、税金などの不安が年々増加しています。この5年で年収500万円の世帯では手取りがおよそ25万円以上減ったという試算もあります。

その結果、景気拡大が戦後3番目になっているはずが、いま「生活が苦しい」と感じる人が6割を超えています。

投資ブーム

株投資を始める人が急増していて、最新マーケット事情を教えてくれる投資セミナーが人気です。

<VTR>
投資を始めた主婦を取材。夫と娘2人の4人家族。

「家庭でできる節約は限界がある」

いまや100万円預けても年利が100円の普通預金。時間外手数料で収支はマイナスになる。

「国債は利回りが低いと考えてやめました」

と、最近勧められて始めたのが、元手をアメリカドルで運用する外貨建て保険

「金利が高いドルなら5年で10%増やせる」という売り文句に惹かれて購入したとのこと。

「家計不安」との付き合い方

スタジオゲストの経済評論家の山崎元さんは「間違った投資が多すぎる」と言います。

漠然とある不安は金融業界にとってはすごくねらい目不安に付け込んで高い金融商品を売ることをやりがち。

不安の正体を見ることが大事。

いま稼いだお金をいくら使っていくらを将来に移行していけばいいのかをきちんと計算して、繰り越しているお金を適切なリスクをとって運用することが大事。

「不足しているからそれを埋めるために運用する」「将来が不安で足りないだろうから、足りない部分を埋めるためにリスクをとって運用する」と、不適切な商品を選んでしまうことがある。

さっきの主婦の方は心配。

同じくスタジオゲストの慶應義塾大学大学院教授、岸博幸さんは「誰もが投資を考えるべき」と言います。

国民がいま思っている将来不安は、かなりの確率で現実化すると思う。

いまの政権の経済運営では改革が不十分で、長期的な経済成長にはつながらない。

そうなると2020年以降の日本経済は厳しいので、収入もそう増えない。

そんな中でどう対応すべきかと考えると、まずは自分の稼ぎを増やす

そのためには、スキルアップや自己投資をする。

その次に、資産運用で少しでも増やすことが必要になってくると思う。

代表的な投資先への考え方

山崎さん

普通預金にお金を遊ばせておくという言い方があるが、いま他のものに持って行っても、たいした利回りがとれない

実は普通預金にお金をおいておくことは、もったいないことではないので、そんなに慌てる必要はない。

個人向け国債の変動金利の10年満期型という国債商品はいいと思う。

国債なので銀行の預金よりも安全。

1年間持っていると元本が保証されるので、将来国債が暴落するようなことがあっても元本が確保される。

変動金利が0.05%の利回りなので、大手の銀行の利回り(0.01%)よりも安全で利回りが高い状態なのでいいと思う。

株・投資信託・保険というリスクをとるものは、いいものもあればダメなものもある。

それを見極めるのは「手数料」

例えば、100万円の投資信託を買うと3万円の販売手数料がかかり、毎年運用管理手数料が1万5千円かかるというようなものは、確実にダメ。

同じ株に投資をするならば、株価指数に連動するインデックスファンドで手数料が0.2%ぐらいのものだといい。

VTRの主婦の外貨建ての保険は非常に手数料が大きい

ドルが上がると儲かるし、ドルが下がると損をするが、ドルが上がったときの儲けは小さいし、ドルが下がったときの損は大きいので、商品選択としては確実にダメ

岸さん

普通預金は安全資産なので、ある程度は必要

国債は、現在政府は財政再建の最終的な姿を示していない。現在の財政状況はかなり厳しいので、長期的に投資をするという観点から、そこまでオススメできない

VTRに出てきた外貨建ての保険を初心者がやるのは悪くないと思う。

まず投資をしてそこから勉強することが大事。

株・投資信託・保険は利回り3%以上ならいいと思う。

株投資で年間20%とか30%とかの利回りを目指す人もいるが、そうなると博打に近くなる。

3%はバブルの時期の定期預金の利回り。

3%でも24年間繰り返すと元本がになる。

安全な投資をすることが大事。

老後にいくら必要か

そもそも老後にいくら必要なのでしょうか。

夫がサラリーマンだったという65歳の夫婦が現在受け取っている年金は、一般的に月およそ22万円。

また、余裕のある老後の生活のために必要な自己資金は、あと13万円という試算もあります。

85歳まで生きたとすると3,000万円の自己資金が必要になります。

一方で、年金の支給額は年1%の割合で目減りしていくと見られています。

すでに高齢夫婦世帯の赤字は月平均5万4,711円という調査の結果もあります。

リタイア世代の不安

いまリタイアした高齢者の多くが、不安と隣り合わせで暮らしています。

<VTR>
30年以上勤めた会社を退職した67歳の男性。年金の少なさに悩まされています。

家計は月々7万円の赤字なので、退職金の運用を考え始めました。

一日にいくつもの金融機関を回って情報を集めています。

退職金で慣れない資産運用を試みる高齢者は「退職金運用病」とも呼ばれ、近年増えています。

現役世代の不安

<VTR>
週に一度、資産運用の勉強会を開いている若手女性のグループがいます。

公的年金で生活するのは不安だと言います。

彼女たちがいま最も関心を持っているのが「iDeCo(イデコ)」です。

イデコとは、自分専用の口座を作って掛け金を自分で運用し、60歳になったら受け取ることができる「個人型確定拠出年金」です。

これまで加入者は限られていましたが、今年1月からは主婦や公務員など、ほぼすべての人が加入できるようになりました。

イデコに加入するには、まず金融機関を選び、自分の専用口座を開設します。

そして株や債券、不動産などの金融商品を自分で選んで組み合わせて運用します。

運用の状況によって組み合わせは替えることもできます。

人気の理由は、イデコにまわすお金が税制上優遇されることです。

掛け金や運用益などに税金がかからないなどのメリットがあるのです。

一方注意点もあります。

手数料がかかることに加え、原則60歳までは引き出せません。

「年金不安」との付き合い方

山崎さん

3,000万円というのは大きな数字。

金融機関や保険会社が金融商品を売るために、老後の不安を大きくするために提示している数字に近い。

地方で暮らすとそんなにいらないし、逆に3,000万円では全く足りないという家庭もある。

人それぞれなので、自分について計算してみることが大事

例えば、現役時代に手取りの収入の何%を貯蓄すると将来つじつまが合うのかを計算してみる。

会社員の場合は厚生年金があるが、現役時代の手取りの20%ぐらいずつを貯蓄していくと、現役時代の生活費の7割ぐらいは65~95歳くらいまで生活がカバーできる

金融機関に行って金融商品を売っている人に相談すると、不安に付け込まれてセールスされる心配がある。

岸さん

3,000万円と一概に考えるのはよくないと思うが、年金不安は現実化すると思う。

将来はより厳しくなる可能性があると考えたほうがいい。

今の年金制度は、10年受給すると元が取れる、つまり自分が払った年金保険料がもらえる

65歳からもらうと75歳で元が取れるが、平均寿命は85歳

ほとんどの高齢者が得をする仕組みは持続性がない

そう考えると、年金の水準はかなり減るということを意識して、自分の収入をどう増やすか、どう資産運用するべきかというのは考えるべき。

長く働くことは当然選択肢の一つだが、その上で、将来自分の必要なお金を考えて、足りない分をどう資産運用で補っていくかを考える必要がある。

先行き不安病を克服するための極意

視聴者から「どうやって資産運用をしたらいいかわからない」「投資をする際の心構えは?」という質問が来ています。

山崎さん

まずはきちんと計算してみること。

お金を運用するときにマーケットのリスク、株価が上がったり下がったりするリスクがあるとともに、人間のリスクがあるということに気をつける。

不適切な商品を勧められるかもしれないので、相談する相手と商品を購入する相手を分ける

手数料に敏感になって、100万円の運用に対して年間5千円以上の手数料(0.5%以上)を払うような可能性のあるものは避ける

イデコは課税所得がある人は使ったほうが得な仕組み

運用の選択肢がたくさんあり、例えば30個あるうち25個手数料が高すぎたり、イデコに向かないので、わたしは「地雷」と呼んでいる

イデコには選ぶと失敗する商品がある。

運用管理手数料が0.3%以下のもので、外国株式と日本株式のインデックスファンドのような手数料の安い金融商品を選ぶといい。

岸さん

将来不安を具体的に数字にする。

そのためには、経済の知識を身につけないといけない。

まず自分の余裕があるお金で投資を始める

自分のお金を投資すると勉強も真剣になる。

そこで経済や金融の知識を身につけて、将来不安がどれだけ具体的なものかを把握する

それを踏まえて、余裕があるお金で安全な投資をしていくというのが重要。

投資をするということは、収入を増やすだけでなく、経済の知識を増やす。

視野を広げて、政府のいい発表ばかりを聞いて、将来バカをみないようにする効果もあると思う。

ちゃママまとめ

先日、誕生日を迎えた同級生におめでとうメールをしたら「介護保険料を払うまでのカウントダウンが始まったわ~」という返信が来ました。

そう、介護保険料は40歳から払わなければいけないんですよね。。

だからといって「節約できるのは食費だ!」なんて、食費を減らした分が、将来の自分や家族の医療費になるのでは元も子もないですよね。

収入が増えないなか、給料から所得税などが引かれ、買い物をすれば消費税が引かれ、家のローンに固定資産税、車は買うときもガソリンを入れるときも税金を払い、消費税も2019年10月から上がる予定。

子育て世代はこれから教育費がかかるとなれば、自分の老後が不安になるのは当然です。

投資…ちゃママは独身時代から自分のお金で株式投資(日本株式のみ)をしています。

ちなみに「年間の手数料を払う=証券会社などの社員の給料を払う」なので、投資信託などはしてきませんでした。

投資は時間が大きな味方になってくれるので、早く始めるに越したことはありません。

だからといって、今週口座開設して入金して、今月中に買う!というものではありませんよ!!(ホント自己責任です)

お金のことは、学校では教えてくれませんでしたよね。

お金のことは、自分で勉強しなければいけないのです。

今後、ちゃママももっと勉強しなければいけないお金のこと。

まずは固定費の見直しから始めてみましょう。

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