算数力がUPする3つの「考える力」と3つの「感覚」とは

 

こんにちは、ちゃママです。

 

先日、国語力UP!小学生の「書く力」をつける学習法とはという国語に関する記事を書きました。

3月に、入学前に算数力をつけるコツという記事を書いたことがありましたが、

 

「じゃぁ小学生の算数力はどうやってつけたらいいの?」

 

という悩みが発生しました。

どうやら、ただ教科書や問題集の問題を解いただけでは算数の力は伸びないそうなのです。

目次

算数の「考える力」とは

算数に求められる考える力は3つあります。

これらは単純に「問題が解ける」「テストで得点できる」ことだけではなく、あらゆる場面で創造性を発揮できる力とも言えます。

1.帰納的思考力

帰納的思考力とは、きまりを発見する力

つまり、いくつかの例を見て、共通する事柄を見つける力のことです。

 

たとえば、いろいろな三角形の角の大きさを調べて、その和が180°になっていることを発見して驚いたり、おもしろさを感じられることが算数の学習では重要です。

2.演繹的えんえきてき思考力

演繹的思考力とは、なぜなのかを説明する力

つまり、すでに正しいとわかっている事柄をもとに、別の新しい事柄が正しいことを説明できる力のことです。

 

たとえば、三角形の内角の和が180°であることが正しいとして、四角形の内角の和が360°であることを(実際に四角形の角を分度器で調べずに)考えて、説明できることです。

3.類推的思考力

類推的思考力とは、きまりを応用する力

つまり、類似した場面で、過去にわかったことを応用して推測する力です。

 

「前は四角形を2つの三角形に分けることで問題が解けたから、今回の場合も同じようにすればできるはずだ」などと見通しを立てて考えられることをいいます。

算数の「感覚」とは

考える力とともに必要なのが、算数の感覚を身につけることです。
これらの感覚を豊かにしていくことが、成績アップにつながっていくそうです。

1.数の感覚

数感覚(ナンバー・センス)とは、数を異なる表現で考えられる感覚と言えます。

たとえば、
「あめ玉10個の中から8個取りなさい」と言われたとき。

  • 1個ずつ8回取る
  • 5個と3個を取る
  • 2個ずつ4回取る(8を2×4と考えている)
  • 2個だけ返す(10‐2と考えている)

など、あめ玉8個をいろいろと表現できることです。

2.量の感覚

1メートルや1キログラム、1リットルといったサイズやボリュームがおおよそどのくらいなのかをつかんでいることです。

たとえば、定規で測らずに15㎝の線がひけるなど、大人にとっては当たり前のことでも、意外にわかっていない子どもは多いのです。

3.形の感覚

平面図形や立体図形を頭の中にイメージし、それを裏返したり、拡大したり、分解したりできることです。

たとえば、四角形の中に三角形を見つけるというイメージ力です。

頭に思い浮かべるだけでなく、実際に手を動かして、イメージした図を紙に描けることも重要です。

道具を使えるようにする

小学校低学年までは、学校で与えてくれる計算問題を解くだけで十分だといいます。
ただ、小学校中学年までに「道具」を使う練習をしておいたほうがいいそうです。

 

道具とは、抽象的な概念を置き換える図や絵のことです。

 

算数や数学の問題の多くは言葉(日本語)で書かれています。
道具を使って問題文を具現化できる子は、そこから自力で答えにたどりつくルートを見つけられるようになるそうです。

 

小4までに家庭ですること

  • 道具が使えること(絵や図を写す練習)
  • 丁寧な字を書けること(読みやすい字を書く練習)
  • バランスのよいノートがとれること(読みやすく要点がわかるノート)

ちゃママまとめ

子どもは算数的な欲求を持っているといいます。

「考えたい」「知りたい」「やってみたい」という欲求を満たすために、親子で一緒になって考えたり、手を動かすことは、子どもの算数的欲求に応えるきっかけになるそうです。

 

そしてその欲求に応えることが、子どもの「考える力」を養うことになるそうです。

 

また、算数の感覚を養う材料は、日常生活の中にあふれています。

普段親しんでいるものを利用して、興味を持たせる工夫をするといいかもしれませんね。

 

ちなみにわが家の”息子が小さいころはこんなことをしていました”という例は、以前の記事を見てください↓

 

【時間・長さ】感覚がいい子どもにするには「だいたい」を教える

 

【重さ・量】感覚がいい子どもにするには「だいたい」を教える

余談・・・

息子の小学校では、月に一度、計算検定があります。

10月の計算検定も、

「100点だった!今回100点はクラスで12人いたよ」

と話していました。(クラスの半分くらい)

 

息子は「授業中の姿勢がいい」と褒められることが多いようですが、問題はきちんと先生の話を聞いているかどうかですよね。

いつでも謙虚な姿勢で人の話を聞くことを教えていきたいと思いました。

 

とくに先生の話は「もしかしたら知らないことがあるかもしれない」という気持ちで聞くと、聞きもらしを防げると思っています。