こんにちは、ちゃママです。
2019年1月8日放送の「教えてもらう前と後」を見ました。
テーマは「カラダとお金2019」。
その中でも「お金」に関しての部分をまとめました。
かつて「物言う株主」として注目を浴びた投資家・村上世彰さんが、10代の子どもと30~50代の親にお金の特別授業をしました。
村上さんが教える「お金に困らない子どもの育て方」とは!?
目次
村上世彰さんについて
1999年村上ファンドを設立し、投資という形で事業を展開。
運用資産38億円からスタートし、わずか7年で5,000億円近くに達した。
お金のプロフェッショナルとして一斉を風靡したが、2006年6月、ニッポン放送株の大量取得問題(インサイダー取引容疑)で起訴。
公の舞台からその姿を消した。
あれから13年。
10年前からシンガポールに移住し、現在は日本やアジア市場を中心に投資をしている。
そして、日本中で子どもたちにお金の授業を行っている。
その内容は、価格と物・サービスの関係から株式投資のノウハウまでさまざま。
去年は、子ども向けのお金のノウハウ本を出版した。
お金の授業をする理由
アメリカでは小学校から段階的に、お金の管理、リスクマネジメントと保険、金融責任、収入とキャリア、貯蓄と投資、クレジットと負債など、幅広く実践的な教育がなされている。
村上さん
「世界でこんなにお金の話をしない国はない。お金の話をするのがタブーで、いっさい教育課程に入っていない国は日本だけ。
お金を勉強することも大切なんだということを伝えたい」
家族で実践!3つの教え
今すぐ今すぐ住宅ローンを子どもに伝えよ
村上さん
「一番大きな借金はたぶん住宅ローン。
でも家の価値が地震で暴落したり、その土地が過疎化したり、親が病気になるなどして借金を返せないこともありうる。
住宅ローンは家庭の問題。
お金の話を子どもにするなら、どれくらいお金があって、借金があるかを教えてほしい」
持ち家でない場合は、1ヶ月分の給料と家賃を伝えるのがいいそうです。
ちなみに街で「住宅ローン残高がどれくらいあると思うか」を聞いてみると、
小5男の子「360万円」
小5男の子「100万円くらい」
小2男の子「10万円」
小5女の子「借金してるの?」
小4女の子「100億円」
と、住宅ローン残高を伝えている家庭はなかなかないようでした。
村上さん
「お金のことを人に言うのはみんな怖い。
でも、家の中で本当にどれくらいの預金と借金があるのかを子どもと考えてほしい」
家全体にかかるお金を子どものうちに話しておくことで、より現実的な金銭感覚が身につくという。
お金に強くなるには値札を見よ
村上さん
「最近のガソリンの価格はいくらかわかりますか?(2018年12月9日収録時)」
参加者の母
「レギュラーで146円くらい」
村上さん
「最近上がりましたか?下がりましたか?」
参加者の母
「3ヵ月くらい前はもう少し安かった」
村上さん
「なんででしょう?」
参加者の母
「原油価格が上昇したから」
村上さん
「お母さん、正解です。ただし、1~2ヵ月後にはものすごい下がる」
トランプ大統領によるイランへの経済制裁で値上がりしたガソリンが、去年秋に値下がりに転じた。
中東の原油価格の動向から今後もさらなる値下がりが続くと予測。
村上さん
「物を買うよりも、そのものの値段がいくらなのか。どうしてこの値段になっているのかというのが大切。『いくらかな?』といつも考える。
『さんまを食べるときになぜ高いのかな?』→『不漁だからかな?』→『環境の変化のせいなのかな?』と考えていく。
それがお金に強くなることだと思っている」
つまり、値段が高い、安いというだけではなく、なぜその値段がついているのか値段の理由を考えることが重要。
たとえば去年11月、一部のツナ缶製品の値上げが発表された。
その要因は、原料のキハダマグロが高騰していること。
さらにその背景には、中国など世界的にマグロの需要が高まり、漁獲制限がかけられたからと考えられる。
このように値札から社会情勢を読み取ることが、お金に強くなる大切なことだという。
外食したら必ずお代を当てあう
外食に行ったときにその場の食事代を予想させる値段当てゲーム。
村上さん
「うちの子どもにはずっとやらせている。すごく的確に当てる。
外に食べに行ったときは『お金のことは気にするな』ではなく、『いくらくらいかかってると思う?』と言うと、子どもにとっては楽しみになってくる。
そして、数字に強くなる。
高い店は雰囲気やサービスも良かったりする。雰囲気にはお金がどれくらいかかるのか。サービスの対価はどれくらいなのか。そこを真剣に考えるようになる。
すると『なるべく高い店に連れていって』というのではなく、費用対効果の合っている店に行きたがるようになる。
これが教育効果」
お金との正しい向き合い方
村上さん
「お金に利用されない、お金をうまく利用するということがすごく大事。
お金は道具として使うためにある。貯めるのはいいが、貯め込んではいけない。
お金がいろんな形で循環していくことを考えながら、いま貯めたほうがいいのか使ったほうがいいのかを考えながらやっていくのが一番ありがたいこと」
子どものころから実践的な感覚を身につけるのが大事なのだ。
ちゃママ感想
わたしも【読書好き】最近読んだオススメの本、買った本(ちゃママ編)で紹介したとおり、村上さんの本を買って読みました。
息子にはやはりまだ難しいようで、途中で読むのをやめてしまいましたが、資産と負債、借金をするとはどういうことかなどお金の基本的なことを知って欲しいので、のちのち読んでほしいと思っています。
わたしは息子に水道代やガス代をはじめお金の話をよくするほうですが、番組を見て子どもに金銭感覚をつけてあげることは大切だと改めて思いました。
番組のなかでは、参加した親子が村上さんに質問する場面もありました。
持ち家と賃貸はどちらがいいのか、住宅ローンの繰り上げ返済はするべきなのか、村上さんが投資家になるまでの話などは余談でまとめましたので、お時間のあるかたはご覧ください☆
余談)教えて!村上さん(笑)
保険がわりに持ち家だが、持ち家と賃貸ではどちらがいい?
村上さん
「東京なら持ち家、地方なら賃貸。
いま払うお金と、将来家を現金化した場合、どちらが得かというふうに計算すべきなのが1点目。
二点目は、自分のものだから幸せな気持ちになるという気持ちの問題。
賃貸の費用と家が将来売れるお金はどっちが得かを考えるべきで、エリアによって違う。
少なくとも東京(中心部)でいまマンションをお持ちの方は、90%以上の確率で『買って良かったな』となっていると思う」
住宅ローンを繰り上げ返済したほうがいい?
村上さん
「使いたいお金があるのならば、返済しないでください。
国の政策で借りやすくしているので、普通の人が1%などで借りるのは難しい。
もし使いたいことが他にあるなら、住宅ローンは返さずに他のことをやればいい」
なぜ日本ではお金の話がタブー視されるの?
村上さん
「12~3年前に『お金儲けは悪いことですか?』という発言をしたら、総スカンを食った。そんなのは当然で、お前みたいに儲けたやつは悪いヤツだと。日本一の悪人になってしまった。(笑)
士農工商という日本の文化が原因じゃないかと思う。
武士が一番偉くて、商人は最低だという身分制度ができてしまった。
武士はお金儲けの話をしてはいけないという感覚があり、歴史的にお金儲けは良いことではないという教育がされたのかなと。
そういう考え方を変えないと、日本の将来は良くならないと思ってこういう授業をしている」
毎月のお小遣いをどう使えばいいですか?←女の子(10)
村上さん
「何に使ってるの?」
女の子
「お菓子を買ったり」
村上さん
「そうだよね、貯めてる?」
女の子
「ちょっとは貯めてる」
村上さん
「僕も貯めていた。小学校2~3年生までほとんどおもちゃを買わずに、もらったお年玉などを貯めるのが好きで、預金通帳の金額が増えていくのが好きなイヤな子だった。
もっと増える方法はないのか常に考えていたときに、父親からドンとお金をもらって、小学校3年生から株式投資を始めた」
きっかけは投資家だった父親から言われたあるひと言だった。
「世彰はいつも小遣いをちょうだいと言うが、いま100万円をあげてもいい。ただしこれは大学を卒業するまでのおこづかいだ」
と小学校3年生のときに100万円の札束を渡された。
そんな村上少年が目をつけたのは、父親が大好きだったビール。
味はわからなくても大人がこれほど好きなのだからきっと儲かるに違いないと、大手ビール会社の株を購入。
その後は日経新聞で株価の変動をチェック。
さらに高校時代にはオイルショックの影響で金の価格が上がっていたことに目をつけ、金鉱山の会社の株を購入。
これが当たり、着々と資産を増やしていった。
村上さん
「大学卒業までいろんなものを考えながら、どんどん投資をしていった。批判を被るかもしれないが、1億円になった」
(教室&スタジオ「えーっ!」)
参加者の母
「子どもに100万を渡すのはちょっと難しいけれど、やり方が知りたい」
村上さん
「やり方を聞きたいといいながら、お嬢さんはなぜ投資していないの?」
参加者の母
「まったく知識がないので怖い」
村上さん
「怖い、ゼロになったら困る。
僕はお父さんに(100万円を)もらった瞬間『ありがとうお父さま』と言って逃げた(笑)すぐに投資をした。
子どもたちが投資を小さいときから考えるようになって欲しい」
村上さんはいま、株式投資をしたい子どもたちを募集し、保護者の同意のもと一人あたり10万円を渡し、子どもが自ら目をつけた会社の株を売り買いするという株式投資体験をさせている。
仮に投資に失敗してもその10万円は返済する必要はないというもの。
村上さん
「若いうちにそういう感覚を身につけながら、失敗も教育の一環。怖いという感覚も教育の一環だと思っている。
未成年の人はやってもいいのかなと。やらないと次に進めない。
もし(投資が)うまくいったら、そのお金を次の世代に引き継いでくださいというのをやり始めた」
※実際の内容とは異なる部分もあるので、詳細は『子どもの投資教育・実体験プロジェクト』のHPへ↓
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