【東大生の調査結果より】小学生のときの3つの学習法則とは

こんにちは、ちゃママです。

小学生のお子さんをお持ちのみなさん、お子さんは学校の宿題を何分くらいで終わらせていますか?

今日は、2013年12月にプレジデントファミリーがとったアンケート結果から、百ます計算でおなじみの陰山英男先生が導き出した学びのルールを紹介します。

※アンケートとは、編集部が東大生(大学院生を含む)319人、一般学生(早慶上智、GMARCH、東京理科大や国公立などの大学を除く学生)214人にインターネット上でアンケートを実施した結果です。

目次

簡単なドリルを短時間でやること

アンケートの結果で最も注目したのは、「小学生のときにやったドリルはとても簡単なものだった」と答えた比率が、東大生のほうが圧倒的に高かったこと。

つまり、「頭がよくなるために難しい課題に挑戦する必要はない」ということです。

なぜ簡単な問題がいいかといえば、集中できるからです。
「百ます計算」も簡単だから集中できる。

簡単な問題に集中する ⇒ 頭が良くなる
難しい問題に変に時間をかける ⇒ 頭が良くならない

百ます計算は、毎日徹底して反復し、無心になって算数の加減乗除に挑むうちに、解く時間が短縮されていく。
それがうれしいから、次はもっと短くしようと集中する。タイムが下がったら悔しい、悔しいからまた頑張る。

同じ問題を反復する過程で、一気に集中力が高いレベルまで上がり、脳が高速で働いて集中力がついていく

東大生たちは簡単なドリルをやることで、自然に脳の処理速度を上げる練習をしていたのです。

新聞やジュニア新書を読むこと

アンケートの結果から、小さいころに「よく読み聞かせをしてもらった」という東大生がかなり多かった。
小さいころというのは、恐らく5歳以下。

子どもたちの学力を左右するのは結局、「言語」と「イメージ」です。
言語をたくさん知り、それに付随するイメージを正確にたくさん描ける力こそが学力なのです。

10歳ころまでに学習する知識は、脳の奥へと入り込むと聞いたことがあります。いわば、脳のエンジンの核となるのです。
一方、10歳ころを過ぎて学習する知識は、脳の表面にはり付くものが多く、奥に入っていくものが少ないそうです。

何度も「同じ本を読んで」と言うときは、読んであげる。
小さい子が欲しがるうちは、脳が喜んで学習している証拠。
飽きたということは、行き着くところまで脳みそが行き着いた、完全に脳の回路ができたという証なのです。

1、2回聞いてもぼんやりしていたものが、4、5回聞くとわかる瞬間が訪れる。
反復学習のような体験を小学校入学前に味わわせるのは、とても意義のあることなのです。

また、東大生の3人に2人が「中学生までに岩波新書を読んだ」と答えています。

東大の入試は、高度な言語力と読解のスピードを試すテストです。
東大に行く子どもは、読むスピードが速く、結果として読書量も増える

朝読書などをしている子でも、物語は読めても、説明文や抽象的な文章は苦手という子は多い。
新聞の記事や子どもの興味のある分野のジュニア新書などから勧めてみるのがいいと思う。

授業でも、家庭学習でも、書いて覚えること

東大生は、ノートに黒板を写すだけでなく「大事だと思ったことを書いた」という比率が高かった。
つまり、先生に言われるがままではなく、自分なりに価値判断をして、それをノートに書いている。

人の脳は、入力より出力したことを覚える習性がある。
話を聞いただけでは脳は働かず、書くことによって脳に焼き付けていくのです。

書けば覚えられるということは、「漢字の先取り学習」にも通じます。

新しい学年が始まる前に、その1年で習う漢字をすべて子どもに教え、それを何回も繰り返し書いて覚えさせます。
すると、11月くらいには子どもたちに漢字の宿題を出せなくなってしまいます。
いくらやっても100点を取るようになるからです。

次の学年に進む前にも同じように教えますが、今度は1回教えただけで80点以上取れます。
「覚える回路」ができているからです。

子ども自身が意識していなくても、漢字を見た瞬間に「覚えるモード」に入ってしまうのです。

こうして漢字の先取り学習をすれば言語力が高まり、「書く力」はもちろん「読む力」も当然上がることになります。

「書く」トレーニングをする際に注意してほしいのは、鉛筆の持ち方
スムーズに字を書けることは、たくさん字を書けることにつながります。
おのずと勉強量が変わってくるのです。

ちゃママ感想

3つの法則、いかがでしたか?

わたしは、

  • 簡単なドリルで脳の処理能力を上げる
  • 10歳くらいまでの学習は脳の奥へと入り込み、脳のエンジンの核となる
  • 正しい鉛筆の持ち方で、書いて覚える

という部分が気になりました。

わが家では、百ます計算は以前から「息子もやればいいんだろうな~」とは思っています。
タイムを計測してグラフにして見える化したら、やりそうではありますが、まだやらせていません。

読書に関しては、息子は本が好きだし、音読も早口言葉並みに読むのが速いで、注意するくらい;
この先どんな本を選んだらいいのかという点では、ジュニア新書が気になりました。

いずれにしても、小学生のうちは基礎的なことの反復で「自分はできる」という自信をつけるのと同時に、集中力というエンジンを大きくすることが大切ですね。

さて、冒頭の問いかけ。

アンケートによると、東大生の24.1%は毎日の宿題を「5分以内」に終わらせていたそうです。(一般学生は7.9%)

これも集中力のおかげ??

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